意外と知らない、セミナーの”主催・主宰・共催・協賛・後援・協力”、何が違う?

公開日:2019.11.28  更新日:2023.11.24

セミナーにおいて主催や共催、協賛や後援など企業がどのように関わって開催されているかご存知でしょうか。主催はわかるけど他の言葉の違いがよくわからない…という方もいるかもしれません。セミナー開催まで企画や準備を円滑に進めるためにも、この6つの単語は押さえておきたいものです。

そこで、この記事では「主催・主宰・共催・協賛・後援・協力」が何を指すのか、わかりやすく解説します。

 

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1.セミナー開催における主催・主宰・共催・協賛・後援・協力

1-1.主催とは

セミナー開催における「主催」とは、「主催者」のことです。「主催者」という立ち位置についてまずは理解していきましょう。

簡単にいうと、「主催」=「セミナーの中心となって企画運営を行っている人・企業・団体」のことです。何かあったときに責任を負うことになるのも主催者となります。セミナー開催中に設備が崩れ不慮の事故が起き、来場者にけが人が発生した、というとき責任を負うのは主催者となるわけです。

主催と似た言葉で「主管」と表記されていることもありますが、これは正確にいうと主催とは別。主管についてはあとの「6.番外編:主管とは」で詳しく解説するので参照してください。

 

1-2.主宰とは

セミナーにおける「主宰」とは、先ほど解説した主催と同じ意味のように思われがちですが、大きく異なった意味を持っています。

主宰とは、物事を行う際に上に立って支配することのことであり、主宰を行う人を「主宰者」と呼びます。セミナー開催などでは、先ほど解説した主催者という立場が多いですが、祭祀などの際には主宰者という立場でその場の責任を任されます。

このようなことから、主宰という言葉は、セミナー開催ではあまり見られませんが、物事を開催する立場の人間として意味の違いなどを理解しておくことはとても重要です。

 

1-3.共催とは

1つのセミナーに対して主催者が複数になる場合、主催ではなく「共催」と表記します。時折、共催と記載すべきところに「主催」となる存在を並行させて複数記載されていることがありますが、正しくは「共催」と記します。

呼び名は違いますが、存在は主催と同義になるため、主催同様に責任を負う立場となります。共催となった場合、セミナーの企画・運営の段階から決定権を持つことも主催と変わりありません。

一企業・一団体だけで主催するよりも負担が軽減される、というのが共催するメリットでしょう。

 

1-4.協賛とは

セミナー開催における協賛は、主催や共催する立場に資金や物品などでの援助を行う「スポンサー」に当たる企業や団体を指します。主催・共催とは全く異なる母体となるため、セミナー開催における責任を負う立場にはなりません。

例えばセミナー会場のドリンクコーナー等に設置するドリンクを、とある飲料メーカーに依頼して提供してもらう場合も「協賛」となります。また、資金的に大きな支援を受ける協賛では「○×ドリンク 就活イベント」など、イベント名に冠として拝されることもあります。

ただ支援をするだけではメリットが無いように感じられてしまうかもしれませんが、もちろんメリットはあります。

・主催と違って費用負担が大きくならず、責任が発生しない
・宣伝やPRとなる看板などを設置することができる
・セミナー中に自社商品のPRなどがおこなえる

協賛=スポンサーということでお金のイメージがついてしまうのを避けて「パートナー」と表記される場合もあります。

 

1-5.後援とは

協賛と似た印象を受ける「後援」とは何かというと、「セミナーの趣旨に賛同した公的な機関がイベントの信頼性を高めるために、名前を貸すこと」です。

他の3つの単語「主催・共催・共催」と違い、物資の支援も責任も決定権もありません。あるのはただ名前だけ、ですから特段のデメリットがあるものでもありません。セミナーの主催側から見た場合には、「公的な機関が賛同してくれる、意義のあるセミナーである」というイメージで集客することができるのでメリットになります。

後援として名を連ねてもらうためには、予算・企画内容など公的機関それぞれに定められた審査を通過する必要がある場合が多くあります。

 

1-6.協力とは

協賛は、資金や物品などで援助を行う「スポンサー」に団体などを指すことだと先ほど解説しました。「協力」も協賛と同じような意味を持っており、セミナー開催によっては「スポンサー」を協力という扱いで紹介する場合があります。

ただ、協力と協賛には違いがあります。それは、協力は協賛ほど資金援助の際に多額ではない場合が多いことです。また、協力は資金や物品などで援助をするよりも、人材や場所の提供などによって援助を行います。

このように、セミナー開催の際に人材や場所などの提供を行う「スポンサー」を協力者と呼びます。

 

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2.主催と主宰の違い

「主催」と「主宰」は、意味が似ているため間違われて使われやすい言葉です。しかし、大きな違いがあります。主催は、中心となって物事を進めることであり、主宰は、上に立って物事を進めることです。

セミナー開催では基本的に主催という言葉を使います。セミナー開催で主催をする人を主催者と呼び、中心になりセミナーを円滑に進めます。主宰は、祭りごとなどの祭祀で使われる言葉であり、主宰者は祭祀を円滑に進めるために存在します。

このように、似ているようで意味が異なるため、理解したうえでそれぞれを扱うようにしましょう。

 

3.主催と共催の違い

「主催」と「共催」は、イベントやセミナーなどを企画、開催するという点では共通の意味を持っています。しかし、イベントやセミナーなどを主催する団体の数によって主催と共催は使い分けられます。

主催は、イベントやセミナーなどを主催する団体が1つの場合に使われます。一方で、共催は、イベントやセミナーなどを主催する団体が2つ以上の場合に使われます。このように、主催と共催は、共通の意味を持ちつつも使われるシーンが異なっています。そのため、主催と共催について理解した上で、セミナー開催を行うことが重要になります。

 

4.後援と協賛・協力の違い

「後援」と「協賛」、「協力」も先ほどの主催と共催のように共通の意味を持っています。それは、イベントやセミナーなどを共同し支援することです。しかし、後援と協賛、協力は支援内容やシーンによって使い分けられます。

基本的に後援は、イベントやセミナーなどの際に名前を貸し出すことであり、協賛は資金の援助を行う場合に使われます。また、協力は、イベントやセミナーなどで場所や人材、物品などの所有物を提供することです。

このように、3つの言葉は共通している意味を持ちながら、使われるシーンや内容が異なるため、理解したうえでそれぞれの言葉を正しく扱いましょう。

 

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5.番外編:主管とは

主管とは、「主導的な立場に立ち仕事を管理する」という意味の言葉です。セミナーにおいては、主催者に運営を委託されている管理会社のことを指し、セミナーの運営実務を行う主体者を「主管」と呼びます。

「2.主催とは」のところでも少し解説しましたが、主管は主催とは全く違った意味合いで用いられる表現です。

仕事などで主管、とすると「主導的な立場になって仕事を管理する立場」であることを指します。セミナー開催における主管とは、「主催者に委託されセミナー運営を担う管理会社やイベント代行企業」を指します。

要は、「主催に代わってセミナーの運営を行う」ので、主管をおくことで主催側にセミナー運営のノウハウや実績がなくても、円滑にセミナーを開催することができるメリットが生まれるということです。

 

5-1.良い主管を選ぶためには

主催する立場でセミナーにマッチした主管を探そう、と思ったときにどのように探せばよいか悩ましい部分も多いでしょう。イベント運営代行会社も、イベントならなんでも確実に円滑に進められるわけではありません。様々な業種があるように、イベント運営企業にも得手不得手があります。

以下の記事では、マッチングした主管(イベント運営代行会社)を探すためのコツを解説しています。
▶【セミナー代行会社、依頼する際知っておくべき重要なポイントとは

マッチしない主管を選んでしまってはせっかくの企画が台無し…なんていうことにもなりかねませんので一読してみてください。

 

6.主催者・共催者において重要!挨拶のコツ

主催者・共催者となった際に重要なのが、セミナー開催時の挨拶です。セミナー開催において「挨拶でよい印象を与えること」は、そのままセミナーのイメージ向上、ひいては企業・団体のイメージUPにもつながります。

セミナーに訪れて最初に行われる催しであることも多いので、挨拶を成功させるコツは押さえておくのがおすすめです。

①感謝の気持ちを伝える
②セミナーの目的を伝える

 

感謝を伝えるからといって不要なまでにへりくだるということではありません。

例えば雨の日のセミナーになってしまったら「お足元の悪い中ご来場いただきありがとうございます」でもよいでしょう。もしかしたら主催者との円滑な関係のためにちょっと無理に予定を調整してきてくださっているケースもあるかもしれません。感謝の気持ちを伝えることで、来場者のことも大切に考えてくれているのだ、ということを理解してもらえます。

また、ただ延々と挨拶をしていてもあまり意味がありません。簡単に「どのような趣旨で企画したセミナーなのか」「このセミナーに参加することでどんなメリットがあるか」など要点を解説しましょう。このポイントが抜けていると、何となくセミナーが始まり、なんとなく参加するだけであまり実りのないセミナーだった、という感想を持たれてしまうかもしれません。

わかりやすく最初に伝えておくことで、参加者に参加意識を明確にしてもらうということが2つ目のコツのポイントです。

 

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7.セミナー準備に見ておきたい記事をご紹介

セミナーの企画をしていくうえで、チェックしておくべきポイントをまとめた過去記事を紹介いたします。セミナー開催にかかる費用感、コストについてどのようなものがあるのか、講師へのオファーや日程調整などのポイントもわかりやすく解説しています。

またセミナー運営をサポートしてくれる代行業者を使ったアウトソーシングのすすめについてもメリット・デメリットをわかりやすく紹介した記事もおすすめです。

 

7-1.セミナー開催費用、本当は一体いくらかかる?コスト解説

こちらの記事を見ていただくことでわかるのは以下のようなポイントです。

・セミナーを開催するためにすべきこととは何か
・日時決定にはどのような基準を設けたほうが良いか
・会場の選定について
・開催までに必要な業務とコストについて
・講師への支払いや懇親会などの費用はどの程度必要なのか
・セミナー開催時のコストの節約術

開催にいたるまでの企画段階で必要な情報をしっかりとまとめた内容になっており、やるべきことを知ったうえで、どのくらいのコストがかかるのかを把握できます。

必要経費の節約術もあわせて解説しているので参考にしていただければ幸いです。

▶【セミナー開催費用、本当は一体いくらかかる?コスト解説

 

7-2.セミナー事業もアウトソーシング化できる!事務局代行のメリット

こちらの記事をみていただくとわかるのは、セミナー開催当日の流れと発生する作業、作業を軽減するためのアウトソーシングについてです。

セミナーが大規模であればあるほど、企画・準備にはじまり当日の進行・業務にアフターフォローと多くの業務が発生します。なかには本業とは別にセミナー運営を任されたスタッフの方がかなり多くの負担を抱えてしまっていることも。そのため、せっかく来場していただいた来場者の満足度を上げる、という本来重視すべきポイントがおろそかになってしまうこともあるのです。

当日の運営にかかわる全体的な流れを把握することで、運営を円滑に行うことができるアイディアが満載なので、セミナーの企画段階からお役に立てる内容です。

▶【セミナー事業もアウトソーシング化できる!事務局代行のメリット

 

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8.まとめ

セミナー開催にあたって知っておきたい「主催・主宰・共催・協賛・後援・協力」の違いと「主管」について詳しく解説してきました。

ポイントを簡単に振り返っておきましょう。

主催:セミナーの運営を行い、責任を負う立場
主宰:上に立って物事を支配する立場
共催:複数企業や団体・個人で主催する場合の表記法
協賛:資金やものでセミナー運営をサポートする立場で責任は負わない立場
後援:セミナーの信頼性を高めるために審査ののち名前を貸してくれる公的機関
協力:所有物を提供する団体
主管:主催から依頼をうけて主導的な立場でセミナー運営を行う業者・企業

 

また、セミナー開催をサポートしてくれる主管を選ぶ際に知っておくべきポイントは以下の記事でも紹介していますので合わせてご参考ください。

▶【セミナー代行会社、依頼する際知っておくべき重要なポイントとは

 

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