わかりやすいセミナーの企画書テンプレート/雛形と書き方をご紹介

公開日:2019.09.17  更新日:2023.10.26

セミナーの企画をするにあたって、企画書を作成することはとても重要です。しかし、「効果的な企画書の作り方がわからない」という悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、このようなお悩みをお持ちのご担当者に向けて、企画書の作成において重要なポイントを、実際のテンプレートとともにご紹介していきます。

 

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1.企画書作成に必要な下準備【目的・ペルソナ・テーマ】

企画書を作成する際は「目的」「ペルソナ」「テーマ」を事前に設定しましょう。下準備をしておくことで企画書の軸がブレず、中身の詰まった内容が書きやすくなります。

まずは、企画書作成に必要な下準備を解説します。

 

1-1.目的の設定

目的の設定は、企画書作成の下準備で最も大切です。「新たな見込み顧客を獲得する」「既存の見込み顧客を育成する」「取引を開始した顧客をフォローアップする」など、セミナーの目的を決めましょう。

その際、設定する目的が多すぎると方向性にブレが生じてしまいます。多くても3つまでに絞るとよいでしょう。

また、設定した目標を達成するための手段や、目的を達成すると得られる成果についても挙げておきます。

このとき「販売目標」や「集客数」などの具体的な数値データを用いて作成しましょう。これにより、企画するセミナーが自社の経営目標や課題に見合っているか判断することができます。

目的を設定したら、チームや会社全体に共有し、把握してもらいます。チームや会社から納得されることは、セミナー成功に向けた第一歩です。

 

1-2.ペルソナの設定

目的の次はペルソナを設定します。セミナーに集客したいターゲットの人物像について、できるだけ詳細に設定しましょう。

例えば、単に「会社員」をターゲットにしてしまうと、全ての会社員が対象となってしまいます。この状態ではセミナーで伝える内容が絞り込めません。そこで、ペルソナを「IT企業の営業部で働く一般社員」と設定すれば、IT企業の営業部に共通する内容を中心に、より詳細な内容をセミナーに盛り込めます。

 

実際にペルソナを設定する際はさらに細かくその人物像を作っていきます。ペルソナの状況を設定する際は、「属性」「知識・理解度」「業務の実施状況」「セミナー申し込み前の心境・状況」の4つの項目に当てはめて考えると良いでしょう。

このうち「属性」の項目で想定する項目としては、主に以下のような内容が挙げられます。

・性別
・年齢
・職業
・業務内容
・収入
・家族構成
・趣味
・興味のあるもの

 

また、ペルソナの抱える悩みの設定も重要です。

ペルソナの抱える悩みは、ペルソナの状況をより細かく想定すると設定しやすいかもしれません。

ただし、悩みの設定は「実際にそのような悩みを抱えている人が存在するのか」を確認し、慎重に行う必要があります。

実際に周囲にいるペルソナに近い人に悩みを聞くと、設定した悩みに現実味があるか確認できるでしょう。

 

1-3.セミナーのテーマの設定

最後に、目的やペルソナを設定した上で、セミナーのテーマを設定しましょう。

テーマを決める際に重要となるのが、最初に決めたセミナーの目的です。これが例えば「顧客獲得」なのか「認知拡大」なのかでは、適切なテーマが大きく異なります。

 

仮にセミナーの目的が「新たな見込み顧客を獲得する」である場合は、テーマを自社商材に設定しても問題ありません。

一方、「自社商材の認知を拡大したい」場合のセミナーで自社商材のみをテーマにしてしまうと、セミナーが失敗してしまう恐れがあります。なぜなら、そのセミナーには自社商材のことを知らない人は参加しないと思われるためです。

具体例として、「勤怠管理サービス」を取り扱う企業によるセミナーにおいて、目的が新規見込み顧客獲得の場合、テーマは「導入を検討している人向けの勤怠管理サービスの選び方・使い方講座」が考えられます。一方、目的が認知拡大の場合は「勤怠管理業務の負担を減らすノウハウ」などといった内容が適しています。

 

テーマの設定は、目的を満たしつつペルソナの悩みに応える内容にすることが重要です。

 

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2.セミナー企画書に必要な項目や書き方・作り方を解説

企画書には、イベントの目的や実施計画が網羅されている必要があります。

なぜなら、イベントを円滑に進めることが目的で利用されるからです。

企画書はイベントの開催許可を得る目的や、実際に動き始める際の打ち合わせ資料としても使用されます。そのため、企画書にイベントの目的や実施計画が明確に網羅されていなければ、イベントを開催できなくなってしまう可能性もあるので、とても重要です。

企画書を実際に書く際には、先ほども説明した「目的」が明らかになっていなければなりません。これはセミナーを開催する目的を関係者に周知徹底する必要があるためです。そのため、実際の意図からずれた内容になってしまっては、せっかく企画したセミナーも失敗に終わってしまいます。

また、オンラインで開催するセミナーの場合には、従来の企画書とは異なった点があるため、注意が必要です。

 

そこでここでは、セミナー企画書に必要な項目や書き方・作り方を解説していきます。

 

2-1.企画書に書くべき内容とは?

セミナー企画書には、以下のような情報が盛り込まれている必要があります。

滞りなく準備、運営ができるように、抜け漏れなくわかりやすい企画書を作成しましょう。

 

・セミナー名称
 →名称は仮とし、あとで正式に決める形でも大丈夫です。
・目的
 →セミナーの来場者にどんな価値を与えるのか、どんな行動を期待するのかを定義づけましょう。
・場所
・日時
・参加費用
・参加人数
・セミナー開催までの段取り
・セミナー当日の段取り
・予算
・購入が必要なもの、またどこで購入するのか
・購買担当者
・準備が必要なもの
・準備担当者

 

セミナーの「目的」をベースに、上記の項目を検討してみてください。

オンラインで開催するセミナーの場合には、上記の項目以外に利用するツールや通信環境などの項目が追加されます。また、オンラインで行うため、場所という項目が不要になる場合もあるため、状況に応じた項目を記載するようにしましょう。

 

2-2.企画書の作り方

企画書の作り方はさまざまな方法がありますが、先ほど解説した項目等を記載するといったことに違いはありません。

企画書の作り方は下記の通りです。

・紙に記載して作成する
・パワーポイントを利用して作成する
・ワードを利用して作成する
・その他ツールを利用して作成する

 

紙に記載して作成する方法は、現代では古いといわれる方法ですが、ツールを利用するより文字として書くほうが企画をまとめやすいという方もいます。そのため、文字のほうがまとめやすい方は紙に記載する方法がおすすめです。

パワーポイントやワード、その他ツールを利用して作成する方法は、パソコンを利用して作成する方法で紙に記載する方法より企画を比較的まとめやすいというメリットがあります。そのため、企画書の作成で迷った場合には、パワーポイントやワード、その他ツールを利用することがおすすめです。

 

企画書の作り方は、紙媒体とデジタル媒体どちらも基本的には下記の順で記載されます。

1.タイトル
2.現状・分析
3.目的
4.概要・コンセプト
5.施策・効果・予算・スケジュール
6.目標

上記の内容を1枚でまとめられるとわかりやすく伝わりやすくなります。

 

2-3.企画書と提案書の違い

企画書提案書は仕事を円滑に進めるために必要なものという点では同じなため、違いがいまいちわかりにくいということが多いです。

しかし、明確な違いがあります。企画書は主に社内で利用されるものであり、提案書は主に顧客に対して利用されます。そのため、企画書を作成する場合には企画をわかりやすく資料にまとめ、社内で共有し、提案書を作成する場合には顧客のニーズに合ったものを資料にまとめ、提示します。

また、企画書と提案書の2種類を利用する際には、基本的に提案書を出してから企画書を出すので注意してください。

 

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3.企画書テンプレートはどこでダウンロードできる?

実際に企画書に盛り込む内容がわかっても、フォーマットに悩む方も多いかもしれません。

企画書を書く際は、Webに公開されている無料テンプレートを利用するのが便利です。Webに公開されている企画書のテンプレートを利用することで、時間をかけずに目的に合わせた企画書が作成でき、コスト削減などにもつながります。

 

3-1.[文書]テンプレートの無料ダウンロード

「[文書]テンプレートの無料ダウンロード」というサイトのテンプレートには、企画書に必要な以下の項目が設定されているので、欄内に記入するだけで企画書が完成します。

いくつか雛形の例をご紹介します。

  • 趣旨・目的
  • 日時
  • 場所
  • 内容
  • 講師
  • 対象者
  • 日程・スケジュール
  • 研修[講演会・セミナー]の目的
  • 研修[講演会・セミナー]日程・場所
  • 対象社員
  • 研修[講演会・セミナー]内容
  • 必要経費概算
  • 研修[講演会・セミナー]日程・場所
  • 対象社員
  • 研修[講演会・セミナー]内容
  • 必要経費概算
  • 目的
  • 日程・場所
  • 対象社員
  • 内容
  • 必要経費概算
  • 現状・課題
  • 目的
  • 内容
  • 実施スケジュール

本テンプレートはWordファイルで作られているので、編集も容易にできます。開催するセミナーに応じて、必要項目の追加・削除のうえ使用してみてください。A4サイズのテンプレートなので、印刷して関係者に配布するのにも便利です。

⇒【[文書]テンプレートの無料ダウンロード

上記で紹介した企画書のテンプレートを利用することで、時間をかけずに企画書の作成が可能になります。しかし、良い企画書を作成するためには、テンプレートに沿って記載する以外に注意することがあります。

 

注意することとは、5W2H企画書が完成したら第三者に確認してもらうことです。

5W2Hは下記のことです。

  • Why(なぜ) なぜイベントを行うのか
  • What(何を) 何をやるのか
  • Who(誰が) 誰が行うのか
  • When(いつ) いつ行うのか
  • Where(どこで)どこで行うのか
  • How(どのように)どうやって行うのか
  • How much(いくら)価格・費用・コスト

この5W2Hを意識し、完成したら第三者にチェックしてもらいましょう。

 

3-2.ビズ研

企画書テンプレートのダウンロードは、ビジネステンプレートが登録不要・無料でダウンロードできる「ビズ研」の利用がおすすめです。

企画書テンプレートには、標準の「企画書」に加えて「イベント企画書」「新商品企画書」など用途に合ったテンプレートが利用できます。

WordやExcelなどのツールを使用すると、項目や列の編集・追加も可能です。自由にカスタマイズできるため、自社用のフォーマットとしての利用にも効果的です。

また、企画書の書き方や見本例・サンプルなども掲載されているため、書き方に困った際は参考にしてみると良いでしょう。

⇒【ビズ研

 

3-3.500Mails

「500Mails」では、用途に応じた様々な企画書テンプレートが公開されています。

テンプレートの配布だけでなく、効果的に企画書を書くにはどうすればいいのかも解説されており、企画書を作成する際に参考にするといいでしょう。

ExcelファイルやWordファイルで作成されているので、記入や項目の調整を簡単に行うことができます。セミナー企画・運営までに必要な企画書テンプレートが網羅されているのも便利です。

⇒【500Mails

 

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4.まとめ

本記事では、これからセミナーの企画をしようとしているご担当者に向けて、企画書に盛り込むべき内容や、便利なテンプレートをご紹介しました。

イベント開催は企画書作成以外にも時間が必要なことが多くあるため、どのように進めていくのかが重要になります。その際にイベント開催のプロの力を借りるとより円滑に進められるようになります。

株式会社ニューズベースでは、お客様の目的に沿ったセミナーやイベントを開催するお手伝いをいたします。なるべくロスやリスクなくセミナーを開催したいとお考えでしたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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