二度と悩まない!セミナーアンケートのテンプレートを作成しよう

公開日:2019.11.22  更新日:2019.11.27

 

自社セミナーの企画や運営をする上で、次のような悩みを持つことはないでしょうか?

「参加者からアンケートを取りたいけど、作り方が分からない」
「どんなアンケートなら参加者が積極的に答えてくれるのか気になる」

参加者が答えやすいアンケートの作り方を把握しておくことで、セミナーを運営する手間やコストは省けるものです。

 

本記事ではセミナーのアンケート作りに悩む担当者の方に向けて、アンケートの作成方法や質問のテンプレートをお伝えします。

 

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1.目的を明確化する

会社が求める情報をセミナーの参加者から集めるためには、アンケートの目的を明確化することが重要です。曖昧な目的でアンケートを作成してしまうと、必要な情報を得られない可能性があります。

 

運営側がアンケートを実施する一般的な目的例は以下の通りです。

  • 参加者のニーズを見つけるため:アンケートから人々の悩み・問題を知る
  • 自社の強みを見つけるため:人々から何で評価されているのかを知る
  • 見込客を知るため:参加者の個人情報を集めて宣伝や案内につなげる
  • 参加者の声を集めるため:体験談を今後のマーケティングに活かす

 

他にも次回以降のセミナーで集客率を向上させるために、アンケートを取る場合もあります。参加者の都合がよい時間帯や曜日を知ることで、人々が参加しやすい日程にセミナーを開催することが可能です。

最初にアンケートの目的を決めておくことで、無駄な質問を減らしたり回答率を改善したりできます。必要な情報をしっかりと収集するために、目的を決めることから着手しましょう。

 

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2.アンケート形式を決めるには

従来では個人でインターネットを使うのが難しく、紙のアンケートを取るのが一般的でした。しかし今ではWebやメールなどを活用して、紙を配ることなくアンケートを実施することが可能です。

少しでもアンケートの回答率や収集率を高めるために、アンケート形式の決め方を知っておきましょう。

 

2-1.アンケート用紙の場合

セミナーのターゲットが高齢者などITに疎い人のときは、紙のアンケート用紙を活用することがオススメです。WordやExcel、PowerPointでアンケートを作成して、それを印刷することでアンケートを用意できます。

紙のアンケート用紙であれば回答時間を設けやすく、回収率が高くなりやすいのがメリット。運営側は情報を集めやすくなる一方、Webアンケートよりも集計・管理する手間は大きいです。

 

2-2.Webアンケートの場合

セミナーのターゲットがスマホを使いこなせる場合、Webアンケートを実施することがオススメです。紙に比べてアンケート結果を集計しやすく、コストを削減できるメリットがあります。

ただし、Webアンケートの場合は紙のアンケートに比べて回答率が悪くなりやすいため注意しましょう。セミナーの開催中に回答時間を設定しておき、参加者にWebアンケートへの回答を促すことが重要です。

 

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3.質問を決めるには

アンケートを実施する目的と形式を決定したら、次にアンケートの質問を決めていきます。会社で必要としている情報から、必要な質問だけアンケートに挿入しましょう。

また、アンケートの上部または下部に名前や連絡先を記入する欄を入れておくことで、回答者の情報を運営側で把握できます。参加者情報が分かることでマーケティングや集客に活かすことが可能です。

 

少しでもアンケートの回答率を高めるには、複数の回答形式をアンケート内に盛り込むことがポイント。一般的にアンケートで用いられる回答形式は3種類あります。

 

1.ラジオボタン/チェックボタン

2.5段階評価/マトリックス

3.自由記述

 

それぞれの回答形式について特徴を見てみましょう。

 

3-1. ラジオボタン/チェックボタン

複数ある選択肢から1つの項目を選んでもらう形式がラジオボタンです。「セミナーを知ったきっかけ」や「職種」などの質問では、ラジオボタンを用意しておくことで参加者が回答しやすくなります。

また、決められた選択肢を複数選べるチェックボタンをアンケートに入れることもオススメです。質問に対して当てはまる項目を複数回答してもらうときにチェックボタンは役に立ちます。

 

3-2. 5段階評価/マトリックス

参加者から「セミナーの満足度」や「内容の分かりやすさ」などを知りたいときは、アンケートに5段階評価を設定しましょう。満足から不満まで5つの選択肢があることで、参加者の素直な感想を得られます。

また、マトリックスは複数の質問に対して同じ選択肢で回答してもらいたいときに活用する形式です。

 

注意点として5段階評価やマトリックスでは質問が分かりづらいと、「普通」「あてはまるものはない」といった曖昧な回答が増えてしまいます。

曖昧な回答を増やさないためには、参加者にとって分かりやすい質問をアンケートに設定することが重要です。

 

3-3. 自由記述

参加者から回答の理由や要望、意見などを集めたいときはアンケートに自由記述欄を設けましょう。大きく回答欄を設けることで参加者が自分の意見を書きやすくなります。

ただし、自由記述は他の回答形式に比べて時間がかかり、参加者がハードルを感じる場合もあります。1ページのアンケートに対して自由記述欄を1つか2つだけに設定し、回答しやすいよう工夫することが重要です。

 

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4.アンケートを型に落とし込む

運営側でアンケートの質問項目を決定したら、実際にアンケートを作成していきます。参加者に対して心理的なハードルを与えないために、アンケートには次のような要素を記載しましょう。

 

  • アンケートの回答時間
  • 参加者への感謝とアンケートの目的
  • アンケートの回答期限と方法

 

例えばアンケートの回答時間を伝えることで、参加者に「すぐに回答できる」印象を与えられます。短い回答時間で終わるアンケートであれば、回答率が高くなる傾向です。

また、アンケートの上部には参加者への感謝とアンケートの目的を掲載することが重要です。目的や感謝がなければ参加者に不信感を与えてしまい、回答率が下がる可能性があります。

 

見やすいところにアンケートの方法や期限を記載して、参加者に回答を促すこともオススメ。回答する流れや時間制限があることで、参加者がアンケートを後回しにしてしまうケースを減らせます。

 

そして質問からアンケートを型に落とし込むときは、次のようなポイントに注意すべきです。

 

4-1.文字のサイズに注意

細かい文字によってアンケートが作成されていると、参加者が読むのを躊躇って回答しない場合がよくあります。なるべく文字のサイズを大きくして、アンケートを読みやすくしましょう。

紙のアンケート用紙を印刷する場合、文字のサイズを10ポイント程度に設定することがオススメです。

 

4-2.回答欄は大きめにする

紙のアンケートで回答してもらう場合、回答欄が小さいと参加者にストレスを与えてしまいます。快くアンケートに答えてもらうために、なるべく回答欄を大きめに設けましょう。

 

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5.セミナーアンケート、どのような質問を入れたほうがいいのか

「具体的にどのような質問を作成すべきか分からない」と思う人はいるかもしれません。ここでは一般的なセミナーのアンケートに記載される質問テンプレートを以下に紹介します。

 

  • 〇〇(セミナー名)をどのように知りましたか。

( 主催者からのメール ・ 友人からの紹介 ・ ブログ ・ そのほか(  ))

  • 〇〇(セミナー名)のについて、総合的にどのくらい満足していますか。

( とても満足 ・ やや満足 ・ 満足 ・ やや不満 ・ 不満 ・ とても不満)

  • 前問のように回答した理由をお書きください。

( ※ 自由記述 )

  • 次回も、〇〇(セミナー名)に参加したいと思いますか。

( はい ・ いいえ )

  • 〇〇(セミナー名)に関して、意見・ご要望がございましたらご自由にお書きください。

( ※ 自由記述 )

  • お名前、メールアドレスをお書きください。

( ※ 自由記述 )

  • 今後、セミナーのご案内をお送りしてよいでしょうか。

( はい ・ いいえ )

 

より多くの質問例を知りたいときは、競合他社のセミナーに参加したりインターネットで検索したりすることがオススメです。

 

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6.アンケート作成で注意すべき点

参加者にとってアンケートは手間がかかるものであり、運営側がなるべく回答の負担を減らす必要があります。回答するのに面倒なアンケートを作成してしまうと、参加者の不満になる可能性が高いためです。

 

アンケートを作成する運営側が意識しておくべき注意点は3つあります。

 

1.質問の流れと時系列を合わせる

2.最初の質問は簡素化する

3.曖昧な言葉を使わない

 

それぞれの注意点について詳しく見てみましょう。

 

6-1.質問の流れと時系列を合わせる

アンケートに質問を挿入する際は、質問の流れと時系列に問題がないかチェックすべきです。時系列がバラバラになってしまうと、回答する参加者に違和感を与えてしまいます。

 

例えば以下のような質問の流れである場合、不適切な時系列により参加者が回答しにくいです。

 

1.あなたは今後このセミナーにまた参加したいと思いますか?

2.セミナーに参加した理由を教えてください

3.このセミナーを知った媒体を教えてください

 

参加者が違和感なくアンケートに答えられるよう、時系列には十分注意しましょう。

 

6-2.最初の質問は簡素化する

参加者がアンケートに答えやすくするには、最初の質問を簡素化することが重要です。答えやすい質問からアンケートを始めることで、回答に対する心理的なハードルを下げることができます。

 

6-3.曖昧な言葉を使わない

アンケート作成ではなるべく具体的で分かりやすい言葉を用いて、誰にとっても同じ意味を解釈できるような質問を設定しましょう。

 

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7.多くの回答をしてもらうために

セミナーの参加者から多くの質問を回答してもらうには、運営側が参加者に配慮したアンケートを作成することが重要です。回答率を高めるには3つの方法があります。

 

1.回答者の手間を考慮

2.プライバシーポリシーを提示

3.インセンティブを用意

 

それぞれの方法について簡単に解説します。

 

7-1.回答者の手間を考慮する

手間が少ないアンケートは参加者が回答しやすく、結果として回答率が高まる傾向です。なるべく無駄な質問や選択肢を少なくして、所要時間の短いアンケートを作成しましょう。

 

7-2.プライバシーポリシーを提示する

最近では個人情報に対する意識が高まっていて、アンケートに名前や連絡先を記入したくない人も一部にはいます。プライバシーポリシーを提示して、安心して回答できる環境を作るようにしましょう。

 

7.3.インセンティブを用意する

ギフトカードや景品を用意しておき、アンケートを回答した人へのインセンティブを与える方法もオススメ。インセンティブによって手間のかかるアンケートの回答率を高められます。

 

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8.まとめ

本記事では自社セミナーのアンケート作成で悩んでいるご担当者に向けて、アンケートの作成手順やテンプレートについてお伝えしました。

セミナーを開催するには適切に運営する必要があり、特に事前準備は成功を左右する要素です。もしセミナーを準備する流れが分からない場合は以下の記事で「準備に必要な4つのステップ」を確認しましょう。
⇒【【セミナー運営初心者用】準備に必要な4つのステップ】

 

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