人材育成においておすすめのフレームワーク6選!活用するメリットや注意点についても紹介

公開日:2023.08.17

人材育成を行うにあたってフレームワークを活用する企業も増えてきていますが、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか。

本記事では、人材育成でフレームワークを活用するメリットや注意点・おすすめのフレームワーク6選について解説します。

 

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フレームワークとは

フレームワークとは、日本語に訳すと「枠組み」のことです。

さまざまな種類があり、フレームワークによって用途や効果が異なります。

中には人材育成のシーンに適したフレームワークも多数存在しており、これらを活用することで効率的かつ一定のクオリティを維持して人材育成が行えるといったメリットが期待できます。

 

人材育成でフレームワークを活用するメリット

人材育成でフレームワークを活用するメリットは、以下の2つです。

  • 効率的な人材育成につながる
  • 一定のクオリティを維持して人材育成が行える

順番に解説します。

 

効率的な人材育成につながる

人材育成といっても、やらなければいけないことが豊富にあるため、何から手をつければいいのかわからないという担当者も多いはずです。

こういったときにフレームワークを活用することで、やるべきことを明確にできるといった効果が期待できます。

これにより、効率的な人材育成につながります。

 

一定のクオリティを維持して人材育成が行える

人材育成の担当者によってスキルや経験に差があると、人材育成の取り組みのクオリティにも大きく影響してしまいます。

そのため、部署異動や離職によって担当者が変わると、それまでに行っていた人材育成の品質を維持できなかったり、コンテンツの変更が必要になるといったケースもあります。

一方、フレームワークを活用すれば人材育成をある程度テンプレート化することが可能になります。その結果、一定のクオリティを維持して人材育成が行えます

 

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人材育成でフレームワークを活用する注意点

人材育成でフレームワークを活用する際の注意点は、以下の2つです。

  • 人材育成の成功が保証されるわけではない
  • フレームワークによって特徴が異なる

一つずつ解説します。

 

人材育成の成功が保証されるわけではない

フレームワークはあくまでも枠組みであり、人材育成を行うにあたっての手段の一つに過ぎません。

フレームワークを活用したからといって、人材育成の成功が保証されるわけではないので、誤解しないようにしましょう。

 

フレームワークによって特徴が異なる

フレームワークによって特徴が異なります。

そのため、まずはそれぞれのフレームワークについてしっかり把握することが重要です。

各フレームワークの特性を理解したうえで、自社の状況に合った最適なフレームワークを選びましょう。

 

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人材育成でおすすめのフレームワーク6選

人材育成でおすすめのフレームワークは、以下の6つです。

  • SMARTの法則
  • カッツ理論
  • 70:20:10フレームワーク
  • HPI
  • 思考の6段階モデル
  • カークパトリックモデル

それぞれの特徴を順番に解説します。

 

SMARTの法則

SMARTの法則とは、以下の頭文字を取ってできたフレームワークのことです。

  • Specific:具体性
  • Measurable:測定可能性
  • Achievable:達成可能性
  • Relevant:関連性
  • Time-bound:明確な期限

上記の項目を活用することで、明確な目標を設定することが可能です。

 

カッツ理論

カッツ理論とは、マネジメント層に必要な以下3種類のスキルについて、階層ごとにどれを伸ばしていけばいいのか表したフレームワークのことです。

  • コンセプチュアルスキル:概念化能力
  • ヒューマンスキル:対人関係能力
  • テクニカルスキル:専門能力

なお、マネジメント層は以下3種類に分けられます。

  • トップマネジメント:経営者(企業幹部や社長)
  • ミドルマネジメント:管理者(課長や部長)
  • ロワーマネジメント:監督者(係長や主任)

カッツ理論によって、ターゲットに応じた育成方法を導き出すことが可能です。

 

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70:20:10フレームワーク

70:20:10フレームワークとは、リーダーとなる人材を育成するために必要な3つの要素のバランスを表したものです。別名「ロミンガーの法則」とも呼ばれています。

具体的に、3つの要素と割合は以下の通りです。

  • 70:実務経験
  • 20:薫陶(上司や先輩からの指導)
  • 10:研修

これによると、実務による経験だけでなく、指導や研修も重要な割合を占めることがわかります。

将来的に管理職やチームを率いるような人材を育てたいのであれば、70:20:10フレームワークを活用し、指導方針を検討するのがおすすめです。

 

HPI

HPIとは「Human Performance Improvement」の略称であり、チームや組織全体の課題を洗い出して改善に役立てるフレームワークのことです。

HPIを活用することで、自社の人材育成を見直して最適な方法を導き出すことが可能です。

 

思考の6段階モデル

思考の6段階モデルとは、名前の通り以下の6段階に分類されたフレームワークのことです。

  • 段階1:知識
  • 段階2:理解
  • 段階3:応用
  • 段階4:分析
  • 段階5:統合
  • 段階6:評価

最初の「知識」から順番に段階を踏むことで、思考能力の向上につながります。

 

カークパトリックモデル

カークパトリックモデルとは、以下4つの項目から教育効果を測定するフレームワークのことです。

  • レベル1(反応):研修に参加した満足度を調査する
  • レベル2(学習):研修で学習した内容をどれくらい理解しているか試験を行う
  • レベル3(行動):研修で学習した内容を業務に活かせているか上司や本人に聞く
  • レベル4(業績):研修を実施したことで業績に反映されているか確認する

カークパトリックモデルを活用することで、教育の成果を明確な数値としてデータ化できます。

 

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人材育成でフレームワークを活用する際に意識すべきポイント

人材育成でフレームワークを活用する際に意識すべきポイントは、以下の3つです。

  • 目的に合ったフレームワークを選定する
  • 定期的にPDCを回す
  • 長期的な視点を持つ

一つずつ解説します。

 

目的に合ったフレームワークを選定する

前項でも紹介した通り、人材育成におけるフレームワークは数多くあります。

それぞれ期待できる効果は異なるので、特徴をしっかり理解した上で自社の目的に合ったフレームワークを選びましょう。

 

定期的にPDCを回す

フレームワークをただ活用しただけでは、自社が求めているような効果には期待ができません。

必要に応じてフレームワークを調整し、問題の分析・改善を行わなければいけないため、定期的にPDCAを回すことが重要です。

 

長期的な視点を持つ

人材育成そのものが長期的な施策となります。

フレームワークを活用することで効率的に人材育成を行えるようにはなりますが、成果が表れるまで時間がかかることには変わりありません。

そのため、短期的ではなく長期的な視点を持つことを意識しましょう。

 

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まとめ

本記事では、人材育成でフレームワークを活用するメリットや注意点・おすすめのフレームワーク6選について解説しました。

人材育成においてフレームワークを活用することで、一定のクオリティを維持して効率的に人材育成が行えます。ただし、フレームワークを活用したからといって人材育成が成功するという保証はありませんので、注意しましょう。

おすすめのフレームワークをいくつか紹介しているので、本記事を参考に人材育成での活用を検討してみましょう。

 

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