面白い・印象に残る会社説明会とは?特徴やポイント・話題の企業について解説!
近年では超売り手市場が続いており、採用活動がさらに激化の一途を辿っています。採用活動のなかでも最も重要なのが会社説明会。なぜなら、会社説明会によって就活生はその企業にエントリーするかどうかを決めるからです。そのため、会社説明会に注力している企業も少なくありません。
そこで本記事では、面白い・印象に残る会社説明会の特徴や方法・就活生から人気の会社説明会などについて解説します。
目次
面白いと感じる会社説明会にする目的
面白いと感じる会社説明会にする目的は以下の2つです。
・エントリー数を増やす
・他社と差別化できる
順番に解説します。
エントリー数を増やす
1つ目はエントリー数を増やすことです。
今となっては、SNSや掲示板などを使って企業の情報や会社説明会の内容や選考状況についてシェアすることが当たり前となりました。
そのため、企業としても会社説明会の段階で面白いと感じてもらうことによって、SNSや掲示板でも反響を呼び、例えば就活生にとって志望する業界以外の企業であっても自社に興味を持ってもらい集客(エントリー)に繋がることが望めます。
他社と差別化できる
多くの企業は手を抜いているわけではありませんが、毎年の会社説明会がパターン化してくる企業は多くあります。ユーモアのある面白い説明会をおこなっている企業はまだまだ少ないと言えます。
そのため、就活生が面白いと感じる会社説明会をおこなうことで、あっという間に他社との差別化ができるのです。
現在は、新型コロナウイルスの影響もあり、オンライン上での会社説明会が増えてエントリー数も増加傾向にあります。多くの就活生の目に留まる機会が増えているので、オンラインでおこなう会社説明会でも他社と差別化することで、より多くの人材確保に繋がるのです。
採用のミスマッチを防ぐ
学生にとって理解しやすい説明会を行えれば、採用のミスマッチを防ぎやすくなります。
学生は説明会を受け、「良さそうだな」と感じたら実際にエントリーします。しかし、選考が進んでからミスマッチが発覚してしまえば、学生・企業双方にとって時間と労力を無駄にしてしまいます。
そのため、前段で解説した通りエントリー数を増やすことも大切ですが、さらに一歩進んで考えた場合、「企業が採用したい人材を絞り込む」ことも大切であるといえます。
説明会は、学生が企業に触れる最初の接点です。説明会が学生にとって理解しやすいものであれば、企業理解が深まります。
その企業理解がある種のフィルターとなり、自社にマッチしやすい人材のみがエントリーしてくれやすくなるのです。
ミスマッチを防いで学生・企業双方の時間・労力を無駄にしないためにも、理解が深まりやすい説明会を意識しましょう。
就活生が思う会社説明会に対する本音
就活生は企業の会社説明会をどのように感じているのでしょうか。3つの本音を紹介します。
「興味はある企業だが、いきなり選考には進みづらい」
興味はある企業だとしても、すぐに選考に進むのは躊躇するという就活生は少なくありません。
就活生にとって企業選びは、その後の人生を左右する大きな選択肢となります。そのため、例え興味がある企業の選考プロセスに進んだとしても、同じタイミングで他の企業も見てみたい等、更に詳細な情報を知りたいと思う就活生もいます。
その場合には、会社説明会を複数回開催をしたり、会社説明会に付随するコンテンツ(先輩社員とのカジュアル面談)などをあえて別の日程で開催するなど、就活生のエントリーポイントを増やすとともに、自社に興味を持ってもらうエントリーフェーズでは長期的な採用に切り替えるという方法もあります。
(一方、選考段階に入ったら、出来るだけ面接から内定出しまでのリードタイムは短くすることがよいと言われています)
「会社の特徴ばかりを伝えられて、社員の雰囲気などがよくわからなかった」
会社説明会は、その名の通り会社を説明するために開催されますが、会社の特徴ばかりを伝えていても就活生の記憶には残りません。なぜなら、経営理念や会社の特徴は就活生が本当に知りたい内容ではないからです。
就活生が本当に知りたい内容は、職場環境や社員の雰囲気です。
最近の就活生は、特に自分が実際に働く時の環境を重視している傾向にあります。そのため、会社の特徴はなるべくコンパクトにまとめた上で、就活生が求める職場環境や社員の声などの情報を多く説明しましょう。
「座って聞くだけだったので、退屈した」
会社説明会では、一方的に話を聞く「講義型」がスタンダードな形式です。最近では、オンラインにて会社説明会を実施する機会がほとんどなため、更に講義型が増えています。就活生にとっては一方的に話を聞くだけとなるので、退屈だと感じる人が多く、選考に結びつかない原因にもなっているようです。
そのため、オンラインの会社説明会であってもグループワーク形式を導入するなど、「講義型」以外にも「参加型」のコンテンツを盛り込むなど、何らかの対策を講じる必要があります。
面白い・印象に残る会社説明会の特徴3選
面白い・印象に残る会社説明会の特徴は以下の3つです。
・自分たちが知りたい情報が聞ける
・実際に働く姿がイメージできる
・参加することで何かしらのメリットが得られる
順番に解説します。
自分たちが知りたい情報が聞ける
学生たちが「知りたい・興味がある」と思っている情報を伝えられれば、面白く・印象に残りやすい会社説明会になります。
多くの企業では、「企業理念」「経営方針」などを淡々と話すだけの会社説明会を行っています。もちろん、そうした情報も大切ですが、ホームページや求人サイトにも載っている既知の情報であり、学生にとっては新鮮味がありません。そのため、意欲ある就活生ほど退屈に感じてしまうものです。
マイナビが行った「2022年卒 学生就職モニター調査 4月の活動状況」調査によれば、「聞きたかった内容」と「聞いた内容」に一部差があることがわかっています。
この調査によると、就活生たちが「聞きたかったけど聞けなかった内容」は、「入社後のキャリアモデル」「入社後の待遇」だそうです。
逆に「企業理念」や「製品・商品について」など、ホームページでもわかる内容については、「聞きたかったわけではないが、聞いた内容」であるとのことです。
つまり就活生の多くは、実際の仕事内容や待遇などについて、より詳しく知りたいと思っていると考えられます。
自社ではどのような仕事を行っているのか、キャリアモデルはどうなっているのかなどの具体例を交えながら伝えられれば、就活生も「面白い」と感じてくれることでしょう。
参照:マイナビ「2022年卒 学生就職モニター調査 4月の活動状況」
実際に働く姿がイメージできる
就活生のなかにはインターンを経験したことがある人もいますが、実際に働くとなると、全くの別物です。また、インターンを経験したことがない人であれば、実際に働くというイメージが全然できない人も少なくありません。
実際に働くイメージができないと、漠然とした不安を感じてしまい、エントリー率の低下にもつながってしまいます。
そのため、「入社◯年目の1日のスケジュール」や「職種や業種別による1日の流れ」などのような資料や動画を作成することで、興味・関心を持ってもらいやすくなるはずです。
参加することで何かしらのメリットが得られる
最近では、就活生の母数も減少傾向にあるため、企業が就活生を選ぶのではなく、就活生が企業を選ぶようになっています。就活生に参加してもらえるようにするためにも、ほかの企業と差別化を図ることが大事です。
差別化を図る一例として、以下の内容が挙げられます。
・参加した就活生に対して実際のサンプル品を提供する
・ホームページや求人サイトに掲載していないような情報を伝える
参加することで何かしらのメリットを得られるようにすることで、印象に残る会社説明会となります。
面白い・印象に残る会社説明会にするためのポイント
面白い・印象に残る会社説明会にするためのポイントは以下の3つです。
・グループワークや座談会などを取り入れる
・採用動画を活用する
・詳細な説明をしない
一つずつ解説します。
グループワークや座談会などを取り入れる
会社説明会では、基本的に企業の担当者が自社のことについて一方的に話すため、退屈に感じる人も少なくありません。また、最後に質問する時間がありますが、ほかの就活生の前で発言するのが恥ずかしく、聞きたいことが聞けないという人も多いはずです。
グループワークを設けることによって、就活生同士で交流を深めて最後まで楽しむことができます。さらに座談会も取り入れることで、会社の雰囲気や従業員の人柄も把握してもらい、実際に働くときのイメージを持ってもらいやすくなるのです。
採用動画を活用する
採用動画の活用は非常に有効的です。採用動画を活用するだけで、視覚だけではなく聴覚にも情報を伝えることができるため、記憶として残りやすくなります。
また、採用動画は自社の強みや伝えたいことを動画として表すことが可能です。そのため、言葉だけでは表現しづらいことも、わかりやすく表現することができるのです。
参考:「会社説明会で使われる採用動画とは?効果やメリット、作成するコツについて紹介!」
詳細な説明をしない
詳細な説明をしないようにしましょう。会社説明会では、自社のことを少しでも多く知ってもらいたいという理由から、内容を詰め込みすぎてしまうというケースが非常に多いです。
自社を理解してもらうことは非常に重要ですが、1番の目的は自社を知ってもらった上で次の選考プロセスに参加してもらうことです。
そのため、就活生が知りたい内容はしっかりと抑えた上で、その他の内容に関してはあまり詳しく説明しすぎないようにしましょう。そうすることで、「もっと知りたい!」という就活生の興味をそそり、次回の選考に繋げることができます。
面白い・印象に残ると話題の会社説明会10選
「就活クチコミアワード2021説明会部門」より、実際に面白い・印象に残ると話題の会社説明会を5つ紹介します。
・テレビ東京
・外務省
・リクルートマネジメントソリューションズ
・バリューマネジメント
・ベイン・アンド・カンパニー
・野村総合研究所
・三井不動産リアルティ
・電通デジタル
・カネカ
・大林組
テレビ東京
関東を中心にテレビジョン放送事業を行うテレビ東京では、他局と比べて自由度が高いという評価が多かったです。また、雰囲気もよく、就活生からは「働きやすそう」という声が多く挙がりました。
外務省
他国との交渉や政治・経済などの情報収集をしている外務省では、各年代の職員が外交に関してどのようなことを考えているのかを知ることができます。また、具体的なキャリアプランや仕事に対しての熱意などを聞くことができると好評です。
リクルートマネジメントソリューションズ
人事制度に関するサービスを提供しているリクルートマネジメントソリューションズでは、会社説明会をオンライン形式で開催しています。ただし、チャット欄を使った座談会のようなラフな空気だったため、就活生は気兼ねなく参加できたみたいです。
バリューマネジメント
「日本の文化を紡ぐ」をテーマにさまざまな事業を展開しているバリューマネジメントでは、会社説明会にも関わらず、自社についての説明を全く行いません。ほかの企業とは違う逆転の発想によって、多くの就活生に支持を得ています。
ベイン・アンド・カンパニー
コンサルティング事業を展開しているベイン・アンド・カンパニーでは、現役のコンサルタントが会社のカルチャーや仕事内容について詳細に説明してくれます。そのため、働くイメージができるという理由で非常に好評です。
野村総合研究所
野村総合研究所は自らを「未来社会創発企業」と表現し、コンサルティングとITソリューションの2つのサービスを提供している企業です。YouTube Liveを活用したオンライン形式の説明会を開催しています。一方的な説明にとどまらず、チャットでの質疑応答を行うなど参加者の意欲を掻き立てる内容になっているようです。
三井不動産リアルティ
「三井のリハウス」を始め、不動産に関する幅広い業務を行っている三井不動産リアルティでは、オンラインにより実際の業務に近い体験ができるプログラムを行っています。不動産流通の基礎を学びつつ、実際に不動産売却査定を体験させることで、就活生に仕事のイメージを強く印象付けられているようです。
電通デジタル
「人の心を動かし、価値を創造し、世界のあり方を変える。」をパーパスにする電通デジタルでは、オンライン形式による説明会を開催しています。カメラオフ、マイクミュートで参加できるため気軽に参加できることや、しっかり説明を聞いて企業研究に集中できるなど、高評価を得ています。
カネカ
日本有数の総合化学メーカーであるカネカでは、先輩社員たちが登壇するパネルディスカッション形式の説明会が行われたようです。実際に働く社員たちの生の声、現場ならではの考え方なども知ることができ、就活生にとっては聞きたいことが聞けたと満足感の高い内容だったようです。
大林組
日本有数の総合建設会社である大林組では、人事担当だけでなく現役の若手社員も参加する説明会を開催しています。グループに分かれて社員に直接質問できる時間があり、現場の声を直接聞ける良い機会として好評です。また、スーパーゼネコンの一つであり、宇宙エレベーターなど夢のある話を聞けるなど、興味をそそられる内容も多くあるようです。
まとめ
本記事では、面白い・印象に残る会社説明会の特徴や方法・就活生から人気の会社説明会などについて解説しました。
面白い・印象に残る会社説明会を開催することで、エントリー数の増加や他社との差別化に期待できます。グループワークや座談会などを取り入れたり、採用動画を活用したりするのがおすすめです。
しかし、人材が不足していて、会社説明会の準備や運営にリソースを割くのが難しいという企業も少なくありません。
そんなときには株式会社ニューズベースにお任せください。
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会社説明会の準備や当日の運営・採用動画の作成なども行っており、年間400案件以上の運営実績があるため、初めての方でも安心です。お困りの方はお気軽にご相談ください。
本記事を参考に、面白くて印象に残る会社説明会を開催しましょう。