研修後にアンケートを行う目的や作成する際のポイントとは?質問例も紹介!
多くの企業において、研修の終了後は参加者にアンケートを行っていると思いますが、その結果を次の研修にあまり活かせていないという担当者も多いのではないでしょうか。
回答内容を上手く活用できない場合、配布しているアンケートそのものに問題があるのかもしれません。
そこで本記事では、研修後にアンケートを行う目的や質問例・アンケートを作成する際のポイントなどについて解説します。
目次
研修後にアンケートを行う目的
研修後にアンケートを行う目的は、受講者が研修の内容をしっかり把握できているかどうかを確認するためです。
たとえ担当者側でクオリティにこだわった研修プログラムが作成できたと思っていても、受講者にその内容が十分に伝わっていなければ、研修本来の効果に期待ができません。
しかし、研修の最中に内容がしっかり伝わっているかどうかを把握することは非常にハードルが高いので、研修後にアンケートを行う必要があるのです。
もし、実施した研修内容に対して受講者から「内容がわかりにくい」といった指摘があれば、真摯に受け止めて改善することで、次回はさらなる効果に期待ができる研修が行えるようになるはずです。
研修後にアンケートを行う2つの方法
研修後にアンケートを行う方法は、以下の2つです。
- アンケート用紙に記載してもらう
- オンラインで入力してもらう
順番に解説します。
アンケート用紙に記載してもらう
アンケート用紙に記載してもらう方法は、その場で書いてもらうため回答率が高く、その日に回収できるのがメリットです。
しかし、受講者一人ひとりにアンケート用紙を渡すため、紙代やインク代などがかかります。
また、回収したアンケート用紙をオンライン上でデータ化する場合には、一つひとつ入力する手間もかかるので、人数が多い研修には不向きといえるでしょう。
オンラインで入力してもらう
オンラインで入力してもらう方法は、指定したURLもしくはQRコードからアンケートフォームに移行し、回答してもらいます。
回答が完了すれば自動でデータが集計されるので、受講者一人ひとりから回収する必要がなく、印刷するといった手間もかかりません。
ただし、アンケート用紙とは違い、その場で回答してもらえないこともあるため、回答率が低くなる傾向にあります。
そのため例えば、研修の終了後、解散する前にURLを配布し、オンラインで回答をしてもらってから退室してもらう、という方法も効果的です。
研修後のアンケートにおける質問例
研修後のアンケートにおける質問例をいくつか紹介します。
研修時間が長いと感じた人が多い場合、受講者の集中力やモチベーションが途中で低下しているおそれがある。逆に短いとコンテンツの量が少ないか進行が速かった可能性があり、受講者の満足度が低い可能性がある。
研修を受講してどのようなことを学べましたか?:
研修でどのような内容が印象に残ったのかを把握できるようになり、担当者側の意図に沿った研修が行えているかを確かめられる。
研修受講前と受講後の変化を教えてください:
研修受講前と受講後を比較してもらうことで、研修そのものがどのような効果をもたらしたのかを把握できる。
講師の進め方や教え方はいかがでしたか?:
効果的な研修を開催するためには、講師の存在も非常に大きいため、この質問によって講師の変更や進め方を見直す上でのヒントになる。
配布した資料についてはいかがでしたか?:
講師同様に資料も効果的な研修を開催する上で非常に重要となるため、資料のわかりやすさを改善するうえで参考になる。
今後の研修で取り扱ってほしいテーマはありますか?:
受講者のニーズを把握できるようになり、今後の研修を開催する上での参考材料となる。
今回の研修に対する意見や要望を教えてください:
今後研修を開催する上で参考となるアイデアや改善点が得られる可能性もあるので、質問の最後に記載しておくのがおすすめ。
研修後のアンケートを作成する際の7つのポイント
研修後のアンケートを作成する際には、以下7つのポイントを意識しましょう。
- アンケートの目的を明確にする
- 選択式の場合は5段階評価にする
- 重要な質問ほどなるべく最初に記載する
- 匿名で回答してもらう
- 質問数をあまり多くしない
- 選択式だけでなく記述式の質問も入れる
- できるだけオンラインでアンケートを実施する
一つずつ解説します。
アンケートの目的を明確にする
アンケートは、受講者が研修の内容をしっかり把握できているかどうかを確認するために実施しますが、目的が抽象的だと質問内容に一貫性がなくなり、効果が期待できない可能性があります。
そのため、「アンケートによって、具体的にどのような情報を知りたいのか」目的を明確にしましょう。
選択式の場合は5段階評価にする
選択式の場合は5段階評価のように選択肢が多くなりすぎないようにすることで、受講者は答えやすくなります。
また、担当者側にとっても、選択式や5段階評価で回答を得るとデータが集計しやすくなるといったメリットがあります。
重要な質問ほどなるべく最初に記載する
アンケートが進むにつれて、受講者の集中力は次第に低下していくため、後半はあまり考えずに回答されてしまう可能性もあります。
そのため、重要な質問ほどなるべく最初に記載するようにしましょう。
匿名で回答してもらう
記名式でアンケートを実施してしまうと、受講者は思ったことを正直に記載できない可能性があります。
その結果、アンケート本来の意味がなくなってしまうので、記名式ではなく匿名で回答してもらうようにしましょう。
質問数をあまり多くしない
質問数があまりにも多いと受講者の負担となってしまい、回答のクオリティや回答率が低下する恐れがあります。
そのため、質問数はできるだけ少なくして、本当に聞きたい質問だけを厳選して記載するようにしましょう。
選択式だけでなく記述式の質問も入れる
全ての質問を選択式にしてしまうと、受講者が研修に対してどのように思っているのかを深堀りすることができず、担当者が知りたい内容を聞き出せない可能性があります。
そのため、選択式を中心としながらも、重要な部分では記述式の質問も入れるようにしましょう。
できるだけオンラインでアンケートを実施する
前項でも紹介したように、アンケートを行う方法として、アンケート用紙に記載してもらう方法とオンラインで入力してもらう方法の2つがあります。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、オンラインのほうが担当者の負担軽減につながり、効率的に実施することが可能です。
ペーパーレス化の推進にもなるため、できるだけオンラインで実施するようにしましょう。
ただし前述の通り、回答率を高めるための工夫が必要です。
まとめ
本記事では、研修後にアンケートを行う目的や質問例・アンケートを作成する際のポイントなどについて解説しました。
アンケートは、受講者が研修の内容をしっかり把握できているかどうかを確認するための手段として、必要不可欠です。
研修後のアンケートを作成する際には、重要な質問はなるべく最初に記載したり、匿名で回答してもらったりするといったポイントを意識しましょう。
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