インターンシップ説明会の内容と参加する際のポイントとは?

公開日:2020.03.05  更新日:2022.09.30

「そろそろ就職活動を始めないといけないけれど、何からすればいいか分からない」

「まだ希望の業界や会社が明確に定まっていない」

そんな方にまず参加してもらいたいのがインターンシップ説明会です。

近年、インターンシップを開催する企業も、インターンシップに参加する学生も非常に増えてきている傾向にあります。

就職活動をスムーズに進めるためにも、インターンシップ説明への参加は非常に有効です。

本記事では、インターンシップ説明会の内容と参加する際に気をつけるべきポイントについて解説いたします。

 

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1.インターンシップ説明会とは?

インターンシップとは、学生を対象に企業等で行う就業体験のことです。

内容や期間は企業によって様々ですが、大きく分けて下記の三種類が挙げられます。

・1DAYインターンシップ

1日完結のイベント型で、職場見学やグループワークなどが行われます。

実際の仕事を体験するというよりも、より会社への理解を深めるためのイベントであることが多いです。

1日だけのため、学生にとってもスケジュールを合わせやすく、参加しやすいというメリットがあります。

・短期インターンシップ

数日から数週間にわたり行われるインターンシップです。

企業側から出される課題に対して、参加者数名のチームを組んで、課題に取り組む形が多くなっています。

時間をかけてチームで取り組むため、実際に働くイメージがつきやすいのが特徴です。

また企業側としては、短期インターンシップを通して優秀な学生を見極めたいという意図があります。

・長期インターンシップ

1ヶ月以上、長い場合だと半年〜1年などの期間で行われることもあるインターンシップです。

アルバイトと同様の雇用形態で、賃金が発生するケースが多いです。

社員と一緒に実際の業務に就くことができ、実践的なスキルが身につくため、大学1〜2年の頃から始める学生も増えてきています。

こういったインターンシップの内容や、選考に関する詳細を聞けるのがインターンシップ説明会です。

インターンシップの応募にあたり、説明会の参加は必須でないことも多いですが、興味のある企業の説明会には積極的に参加することをおすすめします。

多くの企業において、インターンシップ説明会はただインターンの内容説明だけでなく、会社の事業内容や社員のリアルな声を聞くことができる場となっています。

これから本格的に始まる就職活動に向けて、業界や企業研究、自己PRの作成などに非常に役立つこととなるでしょう。

インターンシップ説明会には企業毎に独自で行われるものと合同説明会の二種類があります。

合同説明会の中には1000社ほどの企業が集まる大型のイベントもあります。

まだインターンシップに参加したい企業が決まっていない、という場合には合同説明会に参加することで、多くの企業との出会いがあるのがメリットです。

しかし参加する学生の数も非常に多いため、人気企業などのブースは人が溢れかえっていて、話が聞きづらかったり、質問がしづらかったりといったケースも発生します。

もしインターンシップに参加したいと考えている企業が独自の説明会を行っているようであれば、そちらも合わせて参加するようにしましょう。

 

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2.インターンシップ説明会と企業説明会の違い

インターンシップ説明会も企業説明会もどちらも企業が学生に自社のアピールをする場、ということには変わりありません。

どちらの説明会であっても、会社の事業内容や企業方針などの説明は共通して行われます。

インターンシップ説明会は、基本的にインターンシップの具体的な内容や選考方法の説明がメインとなっています。

しかし企業としてはインターンシップを通して優秀な学生を見つけたい、という意図もあります。

そのため、インターンシップ説明会が今後の就職活動に大きく影響を与える可能性もある、という意識を持って参加するようにしましょう。

インターンシップは、企業と学生の距離が近いのが特徴です。

企業側もインターンシップを通して、企業と学生のミスマッチを無くし、自社について深く理解してもらいたいと考えています。

企業説明会に比べると参加人数が少なく、まだ就職活動の本格始動前といった理由もあり、とインターンシップ説明会は少しラフな印象を受けることもあるでしょう。

だからこそその会社の本当の声が聞きやすくなっています。

興味のある企業がインターンシップ説明会をしている場合は、この時期から積極的に参加しておくことで、その企業で働くイメージを持ちやすくなるのでおすすめです。

 

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3.インターンシップ説明会の目的

近年、インターンシップを開催する企業が増加してきています。

しかしながらインターンシップの開催は企業にとって、社員の負担が増えたり、準備にコストや時間がかかったりと、簡単なものではありません。

それでもインターンシップを開催することは企業にとって下記のような目的があります。

・採用のミスマッチを減らす

企業は膨大な時間やコストをかけて採用や育成を行います。

それにも関わらず、会社に合わずにすぐに辞められてしまうのは、企業側にとっても学生側にとっても不幸なことです。

インターンシップを通して、お互いをよく知り、入社後に「思っていたような会社(または人材)ではなかった」という事態を避けることができます。

・企業としてのPR活動

大企業や有名企業は特別なPRがなくとも、自然と入社希望の学生が集まりやすいものです。

しかしそれ以外の中小企業や、学生にとって馴染みの薄い企業は、学生を集めるのに苦労することもあります。

本格的な採用活動が始まる前から、インターンシップを行うことで、学生に自社を知ってもらう機会が増え、自社の魅力を伝えやすくなります。

・社内の活性化

学生のエネルギッシュな活力や独創的なアイディアは、時に社員を驚かせるような結果を生むことがあります。

それにより、社員のやる気がUPし、社内の活性化につながるというメリットがあります。

また若手社員にインターンシップの学生の指導を任せることで、若手社員が部下を教育することを学ぶ良い機会となります。

そんなインターンシップ開催の第一歩がインターンシップ説明会です。

つまり企業はインターンシップ説明会を通して、学生に自社のことをよく知ってもらい、自社に合う学生を発掘したいと考えているのです。

もちろんインターンシップ説明会は学生側にも多くのメリットがあります。

・企業のことを深く知れる

インターンシップ説明会では、会社パンフレットやWEBの会社紹介だけでは分からないリアルな声を聞くことができる重要な場です。

説明会を通して、その企業が自分に合うかどうかを見極めることができます。

・社会で働くイメージを持ちやすくなる

就職活動をはじめたばかりの学生にとって、「社会に出る」ということがなかなかイメージしづらいこともあるでしょう。

実際にその会社で働く社員に会うことで、今後のキャリアについてイメージしやすくなります。

・業界研究や自己PRにつながる

入りたい企業や業界が明確に定まっていない場合、インターンシップ説明会は業界研究や自己分析の場としても最適です。

中には説明会の話を聞いて「自分には合わないかも」と感じることもあるでしょう。

しかしその時間は決して無駄にはなりません。自分に合わない企業や業界を知ることも、今後の就職活動に大いに役立つ情報となります。

 

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4.インターンシップ説明会のスケジュール

就職活動における情報解禁や選考の開始時期は経団連によってルールが決められています。

しかしインターンシップのスタート時期については特にルールはありません。そのためインターンシップは1年を通して行われていますが、特に学生が参加しやすい夏休みなどの長期休みの開催が多くなっています。

それに合わせて、インターンシップ説明会は5〜6月の開催が多くなる傾向にあります。

インターンシップ説明会の内容は企業によってそれぞれですが、下記のようなプログラムとなっていることが多いです。

(1)会社の事業内容や経営方針について

(2)インターンシップの具体的な内容について

(3)インターンシップの選考やスケジュールについて

(4)質疑応答

基本的には(2)(3)のインターンに関する説明に多くの時間を割きますが、実際にその会社で活躍している社員を呼んで、働き方などの詳しい話が聞けることもあります。

説明会では、質疑応答の時間をうまく使って、疑問点を残したまま帰ることのないようにしましょう。

説明会で積極的に質問をしてくれた学生は、人事担当者の記憶に残りやすく、今後の選考に有利になることもあります。

しかし会社パンフレットやHPを見れば分かるような質問や、残業時間や福利厚生などの条件面ばかり気にした質問は逆に印象が悪くなることもあるので気をつけましょう。

合同説明会の場合はこの一連の説明を30分程度で終わらせることが多いです。

そのため、個社で説明会を行う場合よりも内容の深掘りができないこともあるでしょう。

しかし一社あたりの時間が短いからこそ、複数の企業の話を聞くことができ、比較検討しやすいというメリットもあります。

 

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5.インターンシップ説明会で気をつけるべきポイント

就職活動をはじめて、最初のイベントがインターンシップ説明会になることも多いため、服装や持ち物に悩むことも多いですよね。

ここでは、インターンシップ説明会に参加する際に気をつけるべきポイントについて解説いたします。

5-1. 身だしなみや服装

本格的な就職活動の始動前であっても、身だしなみや服装のルールは就職活動と同様だと考えて問題ありません。

インターンシップ説明会では「私服OK」「服装自由」などと記載されていることも多いです。

ただしここでいう「服装自由」とは、普段着で良い、ということではありません。

ジーパンやスウェットなどのラフすぎる格好や派手な髪色やメイクは避けて、清潔感のあるオフィスカジュアルを意識すると良いでしょう。

もし服装で悩んだ場合はスーツでの参加をおすすめします。

業界にもよりますが、基本的にはネイビーや黒といった落ち着いた色の無地のものを選びましょう。

既にリクルートスーツを準備してあるという場合はリクルートスーツが最適です。

説明会での身だしなみが原因で不採用になる可能性は少ないですが、あまりに浮いた格好だと人事担当者に悪印象を残してしまうこともあります。

これから社会に出るための活動であるということを意識して、ビジネスマナーを守って説明会に参加しましょう。

5-2. 持ち物

インターンシップ説明会に参加する際は、忘れ物の無いよう気をつけましょう。

説明会によっては、受付表やエントリーシートなどの提出書類を求められることもあります。

書類の提出遅れや不備などがあると、担当者に悪い印象を与えてしまい、場合によっては選考に影響が出ることも考えられます。

前日までに必ず指定の持ち物がないかを確認して、忘れ物をしないように注意しましょう。

特に持ち物の指定がない場合にも、ノートや筆記用具など、説明会の内容をメモできるものは必ず持参しましょう。

また、グループワークなどが実施される可能性もあるので、タイムキーパーができる腕時計などもあると良いです。

その他、急な天候の変化などに備えて、折りたたみ傘などを準備しておくと安心です。

5-3. 心構えや臨む姿勢

最後に、インターンシップ説明会に参加するための心構えについてお伝えします。

インターンシップ説明会の段階で「絶対にこの会社に入社したい!」と強い意思を持っている学生はそう多くありません。

多くの学生は、まだ自分のやりたいことや入社したい会社が明確に定まっていない状態で説明会に参加している状態かと思います。

そのため、説明会ではまず「その会社のことを深く知りたい」という気持ちを持つことが大切です。

そうすることで、これまであまり知らなかった会社や業界の魅力を発見し、今後の就職活動の軸が決まってくるでしょう。

説明会を通して分からなかった点や気になった点はしっかり質問をして、疑問点を残したまま帰ることの無いようにしましょう。

「こんなこと聞いたら変かな」などと遠慮する必要はありません。

会社側にとって、質問をしてくれる学生は自社に興味を持ってくれている、と好印象が残ります。

しかし、とりあえず何かしら質問をすれば良い、というわけではありません。

既に説明した内容をもう一度聞いたり、調べればすぐに分かるようなことを聞いたりするのはNGです。

説明会前に聞きたい内容をリストアップしておき、説明会を通してそれらが解決されたかチェックしていくと分かりやすいでしょう。

企業側はインターンシップを通して優秀な学生を見極めたい、という意図を持っています。

そのため、インターンシップ説明会の段階から選考は始まっているという意識を持ちましょう。

当たり前のことではありますが、説明会に遅刻は厳禁です。

万が一電車遅延などが発生し、止むを得ない遅刻の場合には、遅れることが分かった時点で会社へ連絡を入れるようにしましょう。

中には受付時間を過ぎてしまうと、会場へ入ることを断られる場合もあります。不測の事態に備えて、余裕を持った行動を心がけましょう。

他にもスマートフォンの電源は切る、私語は慎むなど、周囲の迷惑にならない行動をとることが大切です。

これから社会人になることを意識して、ビジネスマナーを守ってインターンシップ説明会に臨みましょう。

 

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6.まとめ

インターンシップ説明会では、インターンシップに関する概要や選考方法、また会社の事業内容や実際に働く社員の声などを聞くことができます。

インターンシップ説明会はその企業のことを深く知るチャンスです。

実際にその企業のインターンシップに参加する場合はもちろん、参加しない場合にも、今後の就職活動において大切な業界研究や自己分析ができる場となります。

興味のある企業はもちろん、まだ行きたい会社が決まっていないという方も、積極的に説明会へ参加してみることをおすすめします。

そして説明会へ参加する際には、せっかくの機会を有効活用できるよう、事前に聞きたい情報などはまとめておき、分からない点などは積極的に質問してから帰るように心がけましょう。

 

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