カンファレンスのアンケート実施ノウハウを解説!

公開日:2020.02.04

 

1.はじめに

カンファレンスをよりよいものにするためには、アンケートを実施することはとても重要です。今回はカンファレンスにおけるアンケート作成の重要性、ノウハウアンケート設計の方法についてご紹介します。

 

2.アンケートを実施する目的とは?

なぜ、アンケートを実施するのでしょうか。組織行動学者のコルブが提唱した経験学習理論によれば、人は体験したことを振り返ることで学習できます。単に内省するのではなく、アンケートにより客観的かつ定量、定性的に目標の達成度合いを振り返ることで今後の改善へのヒントが得られます。

 

また、アンケートを実施することで、課題を整理し、PDCAサイクルを回すことができます。常にPDCAサイクルを回すことで、自社ならではのノウハウが蓄積されていくのです。ただし、アンケートをとることが目的になってはいけません。アンケートはあくまでも手段でしかありません。仮説検証を行うのがアンケートの本来の実施目的なのです。

 

例えば、「今回のやり方ならうまくいく」という仮説を事前に立てたうえで、その仮説が合っていたのか間違っていたのかを検証します。

そのためにも、アンケートの実施は、カンファレンスの企画段階から目的を考えるとよいでしょう。

 

3.アンケート実施方法を考える

アンケートの目的をきちんと考えたら、次はアンケートの実施方法について検討します。アンケートの実施方法は、回答者の利便性と実施側の集計工数のバランスを事前に考えることが重要です。一般的には紙かWEBの2種類の方法があります。

 

【アンケート実施方法のメリット、デメリット】

・紙:その場で回収できる。一方で集計作業に工数がかかる。

・WEB:集計工数が削減できる。一方で回答率が低くなる。

 

アンケート実施対象の母集団が小さく、全員に回答してもらいたいのであれば紙のアンケートが有効です。反対に、母集団が大きく全員の回答が難しい場合や集計工数を削減したい場合にはWEBのアンケートを使用しましょう。

特に、母集団が1,000人のような大人数であればサンプル数を設定するのがおすすめです。推測統計の考え方に「5%有意水準」というものがあります。これは誤差が±5%に収まる範囲のことを示しています。

詳しい計算方法は省きますが、100人であれば80人、1,000人では278人が誤差±5%のサンプル数となります。

 

4.アンケートの設問を考える

次に、アンケートの設問を考えましょう。冒頭に説明したように、事前に立てた仮説に対する検証をする設問を入れることがポイントです。

また、設問数が多くなると回答者が回答をやめる確率が高くなります。本当に知りたいことに絞って設問を考えましょう。

さらに、設問の回答方法も自由回答ではなく「YES」「NO」などの選択型や「多い」「少ない」などの尺度を取り入れることで回答率が上がります。

 

ただし、このとき注意したいのが「中心化傾向」です。3段階や5段階などの奇数段階で回答を設定するのはおすすめできません。なぜなら特に日本人は、「普通」や「どちらでもない」という選択肢を選ぶ傾向があるからです。

 

はっきりとした回答がほしいのであれば、2段階や4段階の選択肢を検討しましょう。また、設問文もわかりやすく短い文章にすることがおすすめです。長く分かりづらい文章では回答率低下や回答者の誤解を招く可能性があります。

 

5.アンケートを集計する

アンケートの実施と回収が終わったら、アンケート結果を集計しレポーティングしましょう。といっても、集計する際に集計方法を考えてはいけません。集計方法もアンケートの使用目的に基づいて設計時に予め考えておきましょう。

 

データを自由に加工して分析を行いたいのであれば、Excelによる集計方法がおすすめです。最近のExcelには、強力な分析ツールが標準で付属しています。

アンケートを分析する方法に「クロス集計」があります。「クロス集計」はデータを2つの異なる軸で分析したいときにおすすめです。例えば、年齢、性別といった属性と設問の回答傾向を見たいときには「クロス集計」を使いましょう。Excelであれば、「ピボットグラフ」という機能で簡単に「クロス集計」ができます。さらには自動でグラフ化までしてくれる優れものです。

より詳しく分析したいときには「分析ツール」もおすすめです。統計学の知識が必要ですが、簡単な統計分析を行うことができます。

 

6.アンケートを振り返り報告書を書く

アンケートが集計できたら報告書を書きましょう。

論理学のフレームワークで、「事実、論拠、主張」というものがあります。この順番で書くことで説得力のある報告書が書けます。

 

報告書でありがちなのが、アンケートの結果(事実)だけを列挙しているものです。結果の羅列だけでは読み手から「で、何がいいたいの?」と言われてしまいます。結果だけでなく、アンケートから何が読み取れるのかという論拠や、今後はどうしたらよいのかという打ち手(主張)までを必ず報告しましょう。

 

お役立ち資料

 

7.まとめ

アンケート設計はカンファレンス準備の根幹の一つです。しかし、カンファレンスの準備でやることは、アンケート作成以外にもたくさんあります。

実施成功のためにも、なるべく重要な仕事に集中しましょう。それ以外の部分は、リソースやノウハウの不足を解決するためにも、イベント運営会社に依頼してみてはいかがでしょうか。

 

newsbase お問い合わせ