ANAグループ様(以下ANAグループ)は日本NO.1のネットワークを有する航空会社グループです。その事業内容については、航空業はもちろん、空港地上支援、機体整備、物流、セールス、コールセンター、ケータリング、商社、不動産ビル管理、教育人材サービスなど多岐に亘っています。
※本記事は2018年度新ご担当者に改めてインタビューして内容を再構成しました。

入社式概要

ANAグループは中核事業会社の全日本空輸株式会社を中心にグループ企業が多数参画した入社式を実施しており、その模様は多くのメディアにも紹介されています。

2018年4月1日に開催された2018年度ANAグループ入社式では、グループ参画企業36社、約2,700名の新入社員が参加した入社式を実施されました。式典は旅客機格納庫であり多くの一般見学者が訪れる ANA機体メンテナンスセンターにて例年実施しておられます。

今回は2018年度開催の入社式の目的や想いについて、企画をご担当されたお二人にお聞きしました。

(写真 左より)
全日本空輸株式会社 人財戦略室 ANA人財大学 業務推進・採用チーム 蓑島様

ANAホールディングス株式会社 コーポレートコミュニケーション室
広報・コーポレートブランド推進部  コーポレートブランドチーム 増岡様

入社式を通じて新入社員に伝えたいメッセージ

入社式を通じて、新入社員に伝えたいメッセージは大きく4つ挙げられます。

-社会人としての自覚
「新入社員の方には、『今までのお客様という立場』から『お客様へサービスを提供する立場』に変わったということを気づいてもらい、ANAグループ社員としての自覚を促す必要があります。」

-安全に対する意識の浸透
「航空機をご利用いただくお客様は、ご家族、ご友人、仕事の同僚や取引先など多くの方々とつながっています。航空機における事故は一瞬でそのつながりを無くしてしまいます。ですから絶対に事故を起こしてはならないのです。そのためには、ANAグループ全社員が“安全”に対しての意識を徹底的に高め、日々実行すること。新入社員の方にもそのことを徹底して伝える必要があります。」

-ANAグループとしての連帯感
「航空業は一人、1社の力では成立しません。安全な運航を行うパイロットやCAはもちろん、安全な機体を用意する整備スタッフ。お客様の大切なお荷物を届ける物流スタッフ。地上でのご対応をさせていただく地上スタッフなど多くの仲間が支え合いお客様にサービスをご提供しています。 所属会社や職種が違えどグループ入社式の形をとることで入社初日から連帯感を感じてもらうように工夫しています。」

-同じ仲間になったことへの歓迎
「新入社員は期待と不安が入り混じった状態で入社を迎えます。新人を迎え入れる私たちは、これから同じ時間を共有する仲間として歓迎の意をしっかり伝える必要があります。」

入社式は人生で一度。
やり直しがきかない緊張感の中で開催される式典

新入社員にとって、社会人として初めて迎える入社式は人生で一度きり。絶対に失敗できないという緊張感の中で入社式準備を進めなければなりません。

失敗をしないためには、事前の準備段階において、徹底したシミュレーションによるリスクの回避や対処法の検討、関係先との入念な調整が必要になります。

ANAグループでは、グループ各社の人事担当者、格納庫を管理する整備センターや施設管理の担当者、航空機の運航スケジュールを調整する整備業務担当者、メディアへの連絡を行う広報部門担当者、ANAグループ社員によって構成されるオーケストラ「ANA Team HND Orchestra」、貸し切りバス会社の担当者といった、社内外の多くの関係者と事前段階で緊密なコミュニケーションを取り、当日絶対に失敗しない体制を構築しています。

チームANAの一体感を醸成した新コンテンツ

ANAグループでは、長きにわたる試行錯誤によってつくり上げてきた伝統のプログラムがありました。しかし、慣行にとらわれることなく、より良い企画やコンテンツを取り入れていきたいという想いがあり、改めて「入社式」の本来の目的とは何かという議論の場を設けました。

そこで、社内アンケート調査を基に、今回の入社式は新入社員に歓迎の気持ちと自社とグループ全体への誇りも醸成するという伝統的なプログラムに加えて、「自由な発想」や「挑戦」という要素をコンテンツに取り入れることを企画しました。

また、人事領域のみならず広報や先進的なイノベーションを推進させるデジタル・デザイン・ラボなどから部門を越えた知見を集めて、全体のプログラムを再考しました。

そのコンテンツの一つが、社内の取り組みを伝える報道番組のような動画《ANA TV》 です。この動画を場内に流した後に画面が切り替わり、入社式がスタートします。動画の中から飛び出したようにアナウンサーに扮した女性社員が新入社員にインタビューを行い、その様子をライブ中継します。

各グループ会社の社員が出演した《事業所紹介動画》はそれぞれの職場の魅力を、ユーモアを交えて伝えることで、新入社員の緊張を解きほぐして、全グループ社員の歓迎の気持ちを伝えた有益なコンテンツでした。

また、ANAグループの歴史や社員の仕事に対する姿勢・想いが凝縮された《ANA's Way動画》は、新入社員にANAグループ全体の「あんしん、あったか、あかるく元気!」という コーポレートスローガンと「チームスピリット」と「努力と挑戦」 というグループ行動指針を浸透させることに成功しました 。

社内外に広がる反響の輪

―式典後の社内外の反響はいかがでしたか?

「新入社員のアンケートでは、『ANAグループの一員となった自覚が芽生えて決意を新たにした』というコメントがありました。また、『あらためてたくさんのグループ会社が協力し合ってANAグループが成り立っているということを実感した』という意見でしたり、『ANAグループ全体の雰囲気や温かさが伝わってきて、これから頑張りたいと思えるような内容だった』という声をもらうことができました。我々が狙っていた意図がきちんと伝わるコンテンツを届けることに成功したと考えております。」

「在籍している社員からは、『一体感をおぼえる良い式典だった』という感想や、新コンテンツについても『チームANAの組織文化が伝わる良いコンテンツだった』というポジティブな意見を沢山頂いています。」

「また、長年ANAグループ入社式に取材に来て下さる記者の方からも、『今年のコンテンツは面白かった』とご評価頂きました。新しい試みはニュース性があり広報面でも良い反応を得られたと思います。」

専門会社に委託するメリット

―入社式という社内の行事を外部の専門会社に委託するメリットは何でしょうか?

「式典全体のトータルコーディネートを委ねることで、運営や全体の進行管理に余裕が生まれます。それが最大のメリットです。

機材手配、外部取引先への依頼、式典の進行等の調整や実務を、プロである専門会社に委託することで、自らが行うべき社内のスケジュール調整に集中でき、結果として入社式全体のクオリティと満足度の向上につながりました。専門的な知見に裏付けされた企画に対するアドバイスや提案もメリットの一つです。」

委託先を判断する5つのポイント

―委託先を判断する際に見られているポイントは何でしょうか?

「委託先の判断には次の5つを見ています。

①実績 ②対応力 ③スケジューリング ④コストパフォーマンス ⑤信頼性

どんな会社とどのような仕事をしてきたかは重要です。その上で、こちらの希望や要望に対するレスポンスは良いか、納期管理は具体的に設計されているか、費用対効果を意識した提案をしているかを見ています。

また、私たちが特に重要視している点は『信頼性』です。ANAグループは、仕事上、人と人との信頼関係を大切にしているからです。

信頼性とは、仕事を進める上でのサポート力と言い換えられます。適切なタイミングでコミュニケーションを取っていただけそうか、日々変動する細かなタスクに臨機応変に対応いただけそうか面談を通じて意識して見るようにしています。」

ニューズベースのサービスについて

―2018年度のニューズベースのサービスはいかがでしたか。 よろしければ100点満点での採点もお願い致します。

「ニューズベースさんのサービスに対して不満な点というのは一切ありませんでした。しかし、今後もお世話になる前提で期待を含めて、あえて90点とさせて下さい。」

「距離感が近くて、親しみやすさを感じられました。些細な質問や、思いついたアイデアの相談にも気軽に対応して貰えました。そして、こちらからの疑問や相談には必ず解決策を提示して頂けたのが助かりました。まるで同じチームの先輩のように頼りになりました。」

「ニューズベースさんのサービスを漢字、一文字で表すなら《粋》というのがピッタリだと思います。かゆい所に手が行き届くサービスでした。我々の考えや想いを形にして下さる会社だと思います。」

―具体的に、どのようなポイントを評価されたかも教えて下さい。

1.多岐に渡るプロジェクト関係者と緊密な連携を取る調整能力
「当社の入社式は複数の部署が複雑に関係するプロジェクトです。また、会場も格納庫という特殊な場所ですが、経験を活かし、準備段階からANAグループ各社とも積極的な連携を取っていただけるので安心して任せることができます。」

2.豊富な事例と的確なアドバイス
「ニューズベースさんは入社式をはじめとした社内向けのイベントを数多く行っております。トレンドやイベントの知見、他社の事例が豊富にあり、こちらが聞きたいトピックを具体的に教えていただけます。また、実施したいこと、やってみたいことに対して、プロならではの助言を貰えた事も参考になりました。」

3.迅速で臨機応変な対応力
「調整関連事項を事前に細かく確認をしている点はもちろん、式典開催間際のスケジュール変更にも迅速で臨機応変に対応頂き、ありがたく思っております。」

その一例として、2016年度の入社式でのエピソードが挙げられます。2016年度入社式では式典機材(STAR WARS塗装特別航空機 )が当日の早朝に、ロサンゼルス国際空港から到着するような運営になりました。

到着が遅れた場合には、機材の入れ替えや搬入時間も遅れる懸念がありました。機材の搬入時には、機体の損傷を防ぐために機体の導線には物を置くことができません。

そのため、スクリーン移動、再設置などが生じる恐れがあったのですが、作業者の手配などを事前に対応頂きました。結果、予定通り進行して機材は到着し搬入できたのですが、万が一、到着時刻が遅れた場合でも、最悪の自体にはならなかったと思います。」

ANA’s wayで進化していく入社式

―今後の展望についてお聞かせ下さい。

「2019年度は、新入社員が最大で約3,300名になる見込みになっており、規模がさらに拡大する可能性があります。入退場や休憩時の動線など、より複雑なオペレーション調整が必要になると予想されます。その際にはニューズベースさんにお力添えを頂きまして、共に入社式をブラッシュアップしていきたいと思っています。来年度は、入社式の運営により深く関わって改善やご提案を頂けることに期待しております。」

※2018年度入社式の様子は、ANAグループ「What's up?ANA」サイト内でも紹介されております。

担当者からの声

池田夢
Yume Ikeda

グループ会社36社による歓迎動画や中継レポートといった新しいコンテンツを実現するため必要な素材や機材の手配はもちろん、環境の準備、現場との調整、シミュレーションを徹底しました。「新しいカタチの入社式に挑戦し、成功させたい!」というご担当者様の思いを実現するため、他のイベントで培った経験や知識を今回のプロジェクトに還元しました。結果、お客様とともにANA入社式リニューアルに成功することができました。

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