効果的な内定者フォローとは? 内定者の不安×企業の狙いから考えるおすすめ施策例のご紹介

近年、新卒採用の早期化に伴い内定者フォロー期間が長期化する中、内定を1つ取ってもそのまま就活を続ける学生も少なくありません。
人口減少による売り手市場の加速も相まって内定辞退率の上昇傾向は続いており、内定を複数持った学生の内定辞退を食い止めるためには、入社までの内定者フォローがより重要になってきています。
参考)就職みらい研究所|就職プロセス調査(2026年卒)
そこで本記事では、このような状況において、内定者・企業双方に利点のあるおすすめの内定者フォロー施策をご紹介いたします。
目次
内定者フォローはどんなことをすればいい?考え方のポイントとは?
内定者フォローの施策を決める際には、「内定者側が望むこと」を叶えるだけでなく、「企業側が入社後の内定者に望むこと」もふまえて検討をするのがおすすめです。
入社後こうなってほしいという理想の姿を目指して、何をやっておいてほしいか・何を知ってほしいかが盛りこんだ施策を内定者フォローに組み込みましょう。
実は、内定者にとっても入社後の具体的なビジョンを描けることは入社に対する不安解消につながるため、「内定者が知りたいこと」と「企業側が伝えたいこと」は、往々にして一致しています。
この点を意識してみると、自社の内定者フォローでは何をするべきかが見えやすくなります。
「内定者側の不安解消×企業側の思考」の視点から、双方に利点のある内定者フォローを検討しましょう。
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「内定者側の不安解消 × 企業側の思考」の視点から考える双方に利点のある内定者フォロー
具体的に、どのようにして内定者フォローを考えればいいのでしょうか?
「内定者側の不安解消×企業側の思考」の双方から考える内定者フォロー施策の例を紹介します。
仕事面へのフォロー×スタートラインの調整
ラーニングイノベーション総合研究所の調査によると、内定者が抱える不安の内容は、「自分の能力で仕事についていけるか」が68.4%でトップ、続いて「しっかりと成果を出せるか」が54.1%という結果が出ています。
近い内容のものとして、「スキルが身に付くのか」「社会人としてのマナーがわからない」などの業務対応面での不安もよく耳にするお悩みです。
経歴・経験値や知見の有無は内定者によってさまざまです。
人によって知識の差もバラつきが大きく、企業側にとっても、社会人としてのマナーやofficeソフトなどの基本的なPCツールの使い方などをどこまで教える必要があるのか、どこに基準を定めるべきなのかが難しいのではないでしょうか?
こういった場合には、社会人として業務を遂行する上で最低限これだけは身に着けておいてほしい技能や知識を与え、スタートラインを一定以上に調整できる内定者フォロー施策を実施しましょう。
たとえば、以下のようなフォローがおすすめです。
- 課題
- ビジネスマナー習得支援
- Eラーニング
順番に解説します。
・課題
内定者が一番関心を持っていることは業務に関することです。
事業内容に沿った課題や実際の業務の準備運動になるような課題を設定し、事業理解度UPや実業務に着手しやすい下地づくりを行いましょう。
・ビジネスマナー習得支援
学生側のビジネスマナーに関する知識には経験によりばらつきがあります。
入社後に研修を実施する企業も多いですが、入社前に最低限のラインを統一しておくことで、入社後の研修や実践がスムーズになります。
・Eラーニング
Officeソフトの使い方や情報の取り扱い等、仕事をするうえで必要な一般知識を動画視聴+小テストによって学習できます。
受講者が自分のペースで学習しやすいため学業やプライベートとの両立がしやすいメリットがあります。
人間関係面へのフォロー×エンゲージメント醸成
内定者が感じる不安として、仕事面での不安に次いで多いのが人間関係面での不安です。
企業側としても、早期離職防止のために新入社員にはできるだけ早く職場になじんでもらいたいものではないでしょうか。
こうした「職場のメンバーとうまくやっていけるか」「同期といい関係が築けるか」 などの不安を解消・緩和する施策としては、同期および先輩社員・役員等との交流機会を設け、入社前からコミュニケーションが取れるようフォローすることがおすすめです。
内定者と社員とのコミュニケーションを促すことで、エンゲージメント醸成にもつなげることができます。
具体例としては次のようなものがあります。
- 座談会
- 懇親会・交流会
- 社内イベントへの招待
順番に解説します。
・座談会
内定者と社員が業務について話し合う機会を設けます。
先輩社員や役員から仕事についての話を聞くことで、働くイメージや将来のイメージを抱きやすくなり入社意欲を高められる効果が見込めます。
事前にトークデッキ(お題のリスト)を準備したり、どんな話がききたいか内定者にアンケートを取っておくとスムーズに会話を進めることができます。
・懇親会・交流会
内定者同士や少人数の先輩社員と食事会やゲームを行います。
こうした交流機会を設けることで、入社前から同期同士や先輩社員とのつながりを築くことができ、安心して入社できるようになります。
また、方針や目的意識の共有に重きを置き、社長や役員と内定者の交流会を開く企業もあります。
懇親会の成功事例やトークテーマについては下記の記事にも記載されていますので、ご参考としていただけますと幸いです。
・社内イベントへの招待
社内イベントへ参加してもらうことで、社員同士の交流の様子や社風を肌で感じてもらえます。
こうしたイベントへの参加は、共通の話題として入社後のコミュニケーションのきっかけにもなります。
座談会や交流会と違い、内定者が主役ではない会になるため、年齢が近い社員を案内役にするなど内定者がイベントを楽しみやすい工夫をするのも忘れないようにしましょう。
環境面へのフォロー×ギャップ最小化
「社会人の生活リズムに慣れることができるのか」「職場の風土や雰囲気が自分にあうか」なども多くの内定者が抱える不安要素です。
こうした環境面や過ごし方に関するフォローは、実際にオフィスを見たり仕事を体験するほか、社内報など他者の視点からも会社の雰囲気を共有することが有用です。
人間関係面への対策と同様に、入社後にイメージとのギャップが生じてしまうことを防ぎ、社会人としての生活リズムや職場環境になじんでもらうことが早期離職対策にも繋がります。
具体例な施策としては次のようなものが挙げられます。
- オフィスツアー
- インターン
- 社内報の送付
順番に解説します。
・オフィスツアー
実際のオフィスを見学することで社内の雰囲気を感じ取れるため、働く際のイメージを持つことができ、ギャップをなくすことができます。
さらに、社内の休憩場所など業務以外のスペースを案内したり、ランチどきの過ごし方や近くの飲食店情報を共有できると理想的です。
気になるものの業務時間以外のことは質問しにくいという内定者もいますので、そういった方には特に安心感を与えられる情報です。
・インターン
実際に業務の一部や社会人としての1日を体験します。
職務内容の理解促進はもちろん、今の自分に不足するスキル要素が分かり、入社前にその点への対策や準備ができます。
企業側で職務の理解促進や不足しているスキルなどのバックアップ支援ができるとさらに効果的ですので、インターンの内容及び結果を把握できるようにしておきましょう。
・社内報の送付
社内ニュースや取り組みなどが掲載された社内報を共有し、自社及び業界の様子などを伝えられます。
企業の時事的な話題が掲載されるため、会社の「今」を共有するのにおすすめの方法です。
また、直接のコミュニケーションが得意ではないタイプの方にも気軽に社内の様子を知ってもらうことができる施策でもあります。
内定者フォロー・採用活動における人的コスト対策
企業の狙いをふまえつつ、内定者のニーズに沿った適切なフォローを行うことにより、入社意欲の向上など様々な効果が期待できます。
しかし、採用の長期化が進む中、次年度採用と並行しながら内定者フォローを行うには手が足りない場合もあるのではないでしょうか。
こうしたお悩みには、プロの採用サポートの活用がおすすめです。
プロに頼ると以下のようなメリットを得られます。
・煩雑な対応を任せることで新しい内定者フォローや採用施策に取り組む余裕が生まれる
・採用業務が安定するため採用以外の業務がある場合も両立がしやすくなる
・採用事務局も採用イベント運営も選考会サポートも任せられる
株式会社ニューズベースでは、採用代行(RPO)サービスを提供しており、採用事務局の作業を一手に対応いたします。
応募者への連絡対応や管理ツールの運用はもちろん、事務的な作業にとどまらず、採用担当者様の右腕となるような伴走サポートを提供しています。
選考会運営も含む採用イベントの運営支援も行っているため、まずはお気軽にご相談ください。
本記事を参考に、内定者側・企業側双方にメリットがある内定者フォローをご検討ください。
そのほかの施策
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まとめ
本記事では、「内定者側の不安解消×企業側の思考」の視点から考える、双方に利点のある内定者フォローの例をご紹介しました。
内定者フォローの施策を決める際には、「内定者側が望むこと」を叶えるだけでなく、「企業側が入社後の内定者に望むこと」もふまえ、何をやっておいてほしいか・何を知ってほしいかが盛りこんだ施策を内定者フォローに組み込むことが大切です。
内定辞退を防ぐだけでなく、入社後の早期離職まで予防できるよう、仕事面・人間関係面・環境面など様々な視点から内定者の不安を解消できる施策を実施しましょう。
人事部門担当者の手が足りない場合には、採用や内定者イベントをサポートできる、株式会社ニューズベースにお気軽にご相談ください。
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