従業員に社員研修を行う意味とは?研修の目的や種類・ポイントなどを解説!

公開日:2022.03.08  更新日:2024.05.01

企業は毎年、定期的に研修を開催しています。しかし、研修を行うことで具体的にどのような効果をもたらすのか理解していない担当者もいるはずです。

そこで本記事では、社員研修を行う意味や目的・研修の種類などについて解説します。研修の開催経験が乏しい担当者や、研修についてより詳しく知りたい人はぜひ最後までご覧ください。

 

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研修を行う意味や目的について

社員研修を行う目的は2つあります。

一つ目は人材開発です。

会社の多くは人材不足に悩まされています。人材不足を解消する方法の一つとして挙げられるのが、従業員のスキルアップです。従業員の中でも特に新入社員をスキルアップさせることで、即戦力としての活躍に期待できます。

二つ目が組織開発です。

従業員全体で今後の会社のビジョンや方針を共有することによって、一人ひとりのモチベーションアップにつながり、生産性の向上が可能です。また、社員研修によって役職に合わせたスキルの習得もできるので、今後の人材を配置するための準備にもなります。

 

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「研修」と「講習」「セミナー」の違いとは?

研修という言葉に似ている言葉として挙げられるのが「講習」、「セミナー」です。研修は先ほど説明しましたが、講習とセミナーはどのように違うのでしょうか。

講習」は特定のテーマに沿って知識のある講師から話を聞いたり、実演を見るなどのことを指します。講義形式がほとんどで、一方的に教えてもらうという意味合いが強いです。一方の「セミナー」は、特定のテーマに興味・関心がある人どうしが集まり、話し合う場という意味で使われます。参加者一人一人が主体的となり、それぞれ意見を言い合うので、講習とは異なります。

それぞれの言葉の意味を間違えないように注意しましょう。

 

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5つの研修におけるメリットとデメリット

研修には以下の5種類があります。

・Off-JT(Off the Job Training)
・OJT(On the Job Training)
・ロールプレイ
・グループワーク
・e-ラーニング

それぞれの特徴とメリット・デメリットを紹介します。

Off-JT(Off the Job Training)

Off-JTとは、職場外で行われる研修のことで、セミナーや講演会も含まれます。Off-JTのメリットは、従業員に対して基礎的知識やスキルを身に付けることができます。

そのため、ビジネスマナーなどの新入社員研修にオススメです。ただし、外部から講師を招くため、費用が発生します。また、講師のスケジュール調整もしなければいけないのがデメリットと言えるでしょう。

OJT(On the Job Training)

OJTとは、実際の上司や先輩社員が教育担当として知識やスキルを習得させる方法です。実際に同じ現場で働いている上司や先輩社員から教わるので、すぐに現場で実践することができます。

また、気軽にコミュニケーションが取れるので、OJT終了後も関係を維持できるのがメリットです。一方で、教える立場は通常の業務に加えて教育しないといけないので、負担が大きくなります。

ロープレ

ロープレとは、実際の現場を想定して対応力やコミュニケーションスキルを向上させる研修です。様々なシチュエーションを実践することで、現場での対応力を磨くことができます。

複数人で行うため、第三者から自分の課題点を指摘してもらうことで効率的に成長できるのがメリットです。ただし、普段から知っている受講者同士で行う場合には緊張感に欠けてしまいます。また、ロープレのバリエーションが少ないと受講者が飽きてしまうので注意しましょう。

グループワーク

グループワークでは、自分たちで答えを導き出すことによって協調性や思考力を養うことができます。一方、特定の受講者のスキルや知識量に差がある場合にはその人だけに頼ってしまい、グループワーク本来の効果が発揮せずに終わることもあるので気をつけましょう。

e-ラーニング

e-ラーニングは、スマホやパソコンなどを用いてオンラインで学習できる研修スタイルです。時間や場所に縛られることがないので、自分のスキマ時間に行うことができます。また、何度も同じ内容を繰り返し確認することができるので、研修内容をインプットしやすいです。しかし、基本的に自主学習なので、モチベーション管理が難しくなります。また、ロープレなどの実技が行えないのがデメリットです。

 

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研修開催までの流れ

研修を開催するまでの流れは以下の5ステップです。

1.研修の目的や方向性を決定する
2.研修を担当するスタッフの選定
3.研修内容の決定
4.事前に必要な物を準備
5.研修開催

特に重要なのは1と3です。

研修の目的は人材の育成であることがほとんどですが、具体的にどのような人材を育てていきたいのか、企業によって様々です。そのため、企業理念や実際に活躍している従業員を参考にして決めましょう。また、研修内容に関しても、新入社員と管理職では当然ながら内容は異なるので、受講者に合った研修内容を検討する必要があります。研修内容を検討する際には、研修方法も一緒に考えておきましょう。

新入社員の研修内容や方法に関しては、こちらの記事をご覧ください。

▶「新入社員研修の成功につながる!効果的なカリキュラムと内容を解説

 

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研修効果を高めるポイント

研修効果を高めるポイントは以下の4つです。

・研修の設計をしっかり立てる
・研修を行う目的や意味を理解してもらう
・受講者同士でコミュニケーションの機会を設ける
・効果測定を必ず行う

順番に解説します。

研修の設計をしっかり立てる

研修を開催する上で最も重要なのが研修の設計です。「どういう目的で何をコンセプトに研修を行うのか」が明確にされていない状態で研修のカリキュラムを決めようとしても曖昧な内容になってしまい、研修本来の効果が薄まってしまいます。そのため、研修を行う目的や研修を通して受講者に伝えたいことなど、研修の設計には数値を用いて具体的に立てましょう。

研修を行う目的や意味を理解してもらう

担当者たちだけが開催する社員研修の目的や意味を理解していても、受講者が理解していなければ意味がありません。受講者に今回開催する社員研修を行う目的や意味を理解してもらうことで、一人ひとりの意識も変わってくるため、社員研修を開催する前に必ず共有しておきましょう。

受講者同士でコミュニケーションの機会を設ける

社員研修は人材開発や組織開発を行う目的で開催されますが、受講者同士のコミュニケーションも非常に重要です。コミュニケーションを図ることで従業員同士の親睦が深まり、情報交換をしたりモチベーションの向上にも期待できたりします。そのため、カリキュラムの一環としてコミュニケーションの機会も設けましょう。

効果測定を必ず行う

社員研修を開催しても、受講者が学習した内容を実際の現場で生かすことができなければ研修を行う意味がありません。研修を開催したことによって、どれくらいの理解を得られたのかを確かめるためにも、効果測定を行いましょう。もし、効果測定の回答率が良くない場合には、研修そのものに何かしらの問題があります。PDCAを繰り返し行って、最大限の効果に期待できる研修を開催することが大事です。

 

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トレンドになっている企業による研修

トレンドになっている企業による研修は以下の3つです。

・リーダーシップ研修
・コミュニケーション研修
・ハラスメント研修

順番に解説します。

リーダーシップ研修

リーダーシップ研修とはその名の通り、リーダーとしてのスキルや素質を鍛えるための研修です。会社員として働く上で最も重要なのはチームワーク。チームワークを形成するためには、リーダーが必要不可欠です。リーダーとなる人材が不足している企業も多いので、早い段階からリーダーシップ研修を開催することによって、優秀なリーダーを育てることができます。

コミュニケーション研修

業務をスムーズに実施するためには、従業員同士のコミュニケーションが必須です。

最近では新型コロナウイルスの影響もあり、テレワークが導入されたことで孤独感を感じる従業員は少なくありません。そのため、以前よりもさらにコミュニケーションを重要視する企業が増えてきました。コミュニケーションを円滑にしたりコミュニケーションスキルを高めたりする目的として、コミュニケーション研修が注目されています。

ハラスメント研修

以前までは許されていた行為も、近年ではパワハラやセクハラなど、さまざまな「ハラスメント問題」として取り上げられるようになってきています。ハラスメントの種類は50種類以上あるといわれており、特に部下を持つ社員は注意が必要です。

自分ではこれまで通り部下を指導したのにも関わらず、部下からは何かしらのハラスメントとして捉えられてしまい、減給処分や部署異動を命じられることも少なくありません。無意識にハラスメント行為を行わないようにするためにも、ハラスメント研修を開催する企業が増えてきています。

 

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研修報告書(レポート)について

研修報告書を受講者に書かせる理由は、研修を受講した受講者がどれくらい理解できたかを確認するためです。

研修の内容を理解できていない場合には、いくらクオリティの高い研修を担当者が実施できたと思っていても受講者の成長には繋がりません。その場合には早急に改善する必要があるので、PDCAを回すためにも研修報告書を書いてもらう必要があります。

また、当日参加できなかった従業員に情報を共有する目的でも研修報告書は利用されます。研修報告書を記載してもらう場合には、実際に学んだ事実の内容を記載してもらうことが重要です。

また、他の人が見てもわかるような文章を心がけてもらいましょう。

 

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研修効果の測り方

研修効果の測り方としては、「カークパトリックの4段階評価法」を用います。名前の通り、以下のような4段階に評価が分かれています。

レベル1:Reaction(反応)
レベル2:Learning(学習)
レベル3:Behavior(行動)
レベル4:Results(結果)

それぞれ簡単に説明します。

レベル1:Reaction(反応)

レベル1では、研修を受けて受講者が満足したかを確かめます。主にアンケートを実施することが多いです。

レベル2:Learning(学習)

レベル2では研修に対してしっかり理解しているかを確認します。チェックする場合には簡単なテストなどを実施します。

レベル3:Behavior(行動)

レベル3では、研修での内容を実際に行動に表せるかをチェックします。上司や周囲の評価で客観的に判断することが多いです。

レベル4:Results(結果)

最後のレベル4では、研修の内容が実際に会社としての売上などに反映されているかを確認します。

このような段階的な方法で研修効果を測りましょう。

 

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ニューズベースを活用して研修を効果的に行う

今回は、研修を開催する目的や流れ・研修効果を高めるポイントなどについて解説しました。

研修は従業員のスキルアップや企業を成長させるためには欠かせません。そのため、担当者は定期的に研修を開催する必要があります。しかし、人手不足の影響もあり、研修にリソースを割けない企業も多いのではないのでしょうか。

そんな時には「研修運営代行サービス」を利用しましょう。研修運営代行サービスは、研修の事前準備や当日の運営・配布アンケートの集計作業などの業務を委託できるサービスです。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。
▶「研修運営代行サービスで人材育成を。導入メリットやサービス内容について解説

 

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今回の記事を参考に、今よりも効果的な研修になるよう工夫してみましょう。

 

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