アウトソーシングとは?導入検討に向けた参考情報を幅広く解説

公開日:2022.02.10  更新日:2022.09.30

企業が成長力を維持していくためには、安定的な業務運用が不可欠です。

新規事業への糸口を見出しても人材資源の不足に不安があると、積極的に新たな一歩を踏み出すことができません。

アウトソーシングはそうした企業の課題解決の一助となるサービスです。しかし人材派遣との違いがよく分からないというケースも多いようです。

今回はアウトソーシングの活用に向けて参考となる情報を、まとめてご紹介していきます。

 

アウトソーシングとは

アウトソーシングとは英語の“Outsourcing”のことで、直訳では「外部・資源利用」です。

ビジネスにおいては、外部の資源を活用して業務を遂行する意味となります。具体的には企業側が、業務の一部もしくはプロジェクト全域の業務を外部の業者に委託するものです。

アウトソーシングでは、業務にあたる人材、あるいは人材に付随するサービスを外部調達し、業務遂行の効率化とスピードアップを実現することが可能です。現在では、開発・生産・物流・人事・経理・購買など、あらゆる分野の業務についてアウトソーシングが提供されています。

企業の業務にはコア業務と周辺業務が存在しますが、多くの場合は周辺業務をアウトソーシングすることで社内の人材資源をコア業務に集中させます。それによって、人的資源の活用を効率化する狙いがあります。また同時にアウトソーシングにより、外部の専門スキルを活用し生産性を向上させる効果も期待できます。

アウトソーシングは外部資源を効果的に活用することで、企業経営の円滑化を図る手法のひとつです。

 

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アウトソーシングの種類

アウトソーシングは、業務内容によって大きく「BPO」「ITO」「KPO」の3種類に分類されます。

BPO(Business Process Outsourcing)

BPOとは、「業務プロセスの一部」を一括して専門業者に外部委託することです。業務の企画段階から実施までをすべて外部に委託するため、受注側での自由度が広い点が特徴です。

オフィス業務では、人事・総務・経理・情報システムなどの間接業務が主流となります。

ITO(Information Technology Outsourcing)

ITOとは、IT関連業務およびITシステムに関連する業務を外部委託することです。一般的なアウトソーシングと同様に、主に定型的業務、企業として個別性が低い業務、繁閑の差が大きい業務などを委託します。

例としてはユーザーサポートやシステムの日常的な運用管理、監視といった業務が挙げられます。

KPO(Knowledge Process Outsourcing)

KPOはアウトソーシングでは比較的新しく登場したタイプで、2000年代に入ってから欧米を中心に広がりました。KPOは「知的業務委託」と訳され、ハイレベルな技術や知識が求められる業務についての外部委託である点が特徴です。

業務内容の例としては医療開発・航空関連・情報分析などがあり、主に高学歴でありながら低賃金な人材を数多く有する海外企業への発注が多く見られます。

 

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アウトソーシングが注目される背景

アウトソーシングが特に今、注目されている背景について解説します。

アウトソーシング需要が高まっている理由

アウトソーシングの需要が急激に高まっている理由を3つ紹介します。

第一の理由は、慢性的な人材不足です。

総務省「労働力調査(基本集計)2020年」によると、2020年の労働力人口は前年(2019年)から18万人の減少となっています。

日本では2008年をピークとして人口減少に転じました。程度の差はあっても人口減少の傾向は継続すると見られており、将来的にも大きな改善は望めないでしょう。

社会的な人出不足は企業活動にも大きな影響を及ぼしており、社内での人材を効果的に活用するためには、外部資源に頼るのは有効な方法であると考えられます。

第二の理由は、経営多角化の拡大です。

厳しい市場競争下にあって企業存続の戦略として、多角的な経営を行う企業が多く見られます。既存製品や既存市場のみに依存せず、新たな市場分野に進出することによって成長を目指す企業が増加しています。

それに伴い、社内の人的資源を最大限に活用するために、外部委託の検討も多くなっていることが推測されます。

第三の理由が生産性向上の手段としての有効性です。

海外企業との比較における日本国内の生産性の低さは、たびたび課題として取り上げられています。克服に向けた業務効率改善を図るうえで、コア業務以外を外注する必要に迫られる企業が多いと見られます。

 

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アウトソーシングの動向

コロナ禍による社会への大きな影響があったにもかかわらず、アウトソーシング市場は順調に成長しています。

株式会社矢野経済研究所の調べでは、2020年度のBPOサービス全体(IT系BPOと非IT系BPOの合算値)の市場規模は、事業者売上高ベースで前年度比1.9%増と発表されています。

テレワークや外出自粛などで企業体制の在り方が問われるなか、働き方改革やDX推進など、業務改革に取り組む企業が増加。社員の再配置を含め、業務オペレーションの抜本的な見直しを加速する動きが見られます。この動きが、アウトソーシング需要拡大の要因の1つとなっています。

これまでは、営業や販促などの業務は外部委託の対象外とされてきました。しかし近年はそれらについても、定型的、もしくはマニュアル的な対応が可能な部分を切り出してアウトソーシングする企業が増えているのです。

貴重な社内の人材資源を、よりコアな営業活動やマーケティング業務へ配分するために、定型化が可能な業務をアウトソーシングに振り分ける動きが加速している様子がうかがわれます。

コロナ禍を通じてデジタル技術の活用が前提となるテレワークが普及したことも、アウトソーシングが浸透した要因であると考えられます。オフィスから離れた自宅での仕事に慣れることで、目の届く場所(社内)で仕事をすることに対するこだわりが薄れ、アウトソーシングへの抵抗感がより低くなったと推測できるからです。

 

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アウトソーシングと派遣の違い

社外の人材を頼る方法としては、ほかにも派遣サービスがあります。アウトソーシングと派遣は、外部資源を活用するという意味では似ていますが、その仕組みに違いがあります。

ひとつは報酬の支払い対象です。アウトソーシングが成果物・業務遂行に対して報酬を支払うのに対し、派遣は派遣された人材に対して報酬を支払います。

またアウトソーシングは「業務委託」を依頼しますが、派遣では「人材派遣」を依頼します。

【アウトソーシングと人材派遣比較】

アウトソーシング 人材派遣
依頼内容 業務の遂行 人材による労働力
契約形態 業務委託契約 労働者派遣契約
労働者への指揮命令 アウトソーシング会社 派遣先企業
期間と期限 契約終了時

(依頼業務の完了)

契約期限は3年。延長可能

(派遣先企業に直接雇用の努力義務が発生)

支払対価 成果物の納品・作業の遂行に対する報酬 派遣スタッフの労働に対する報酬
業務制限 なし 労働者派遣法により、港湾運送業務、建設業務、警備業務、医療関連業務などは不可

 

採用業務に課題を感じている方は、下記の記事もご覧ください。

※「採用プロセスのアウトソーシング(RPO)によって解決できる課題」について

「RPOとは?サービス導入によって解決できる企業課題について解説」

※「採用代行の具体的なサービス内容」について

「採用代行とは?具体的なサービス内容やメリット・デメリットについて解説」

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アウトソーシング導入のメリット・デメリット

アウトソーシングには多くのメリットが見込まれる半面、デメリットも存在します。

以下で確認していきましょう。

アウトソーシングのメリット

人的資源の効率的な配置が可能に

定型業務を外部委託することで、社内人材をコア業務に集中させることが可能です。それによって、企業競争力の強化を図る策となります。

コスト削減効果

繁忙期や人手不足によって社内で賄いきれない部分をアウトソーシングすることで、人件費を抑えて業務を遂行することができます。人を増やした場合はその後継続して人件費が発生しますが、アウトソーシングは業務量に応じた報酬を支払えば済むため、コストコントロールが容易です。

業務品質の向上・スピードアップ

業務についてノウハウを持つ外部人材を活用することで、品質向上と業務遂行のスピード化が実現できます。

アウトソーシングで解決できる課題については以下の記事をご覧ください。

アウトソーシングが向く企業とは?導入効果を知って課題解決につなげよう

アウトソーシングのデメリット

情報漏えいのリスク増加

社外に情報を持ち出す必要が生じたり、社外の人間が情報に触れる機会が増えたりすることで情報漏えいのリスクが懸念されます。

事前の検討が必要となる

どの分野にどの程度のアウトソーシングを使うか、導入前に見極めることが重要です。

社内ノウハウが蓄積されない

外部委託する分野について、社内に業務ノウハウが蓄積できない恐れがあります。社内ノウハウがないと、事業者側への丸投げになってしまいます。仮にそこで業務の属人化が起こっていると、事業者側の担当者が入れ替わった場合に一時的に業務水準が落ちてしまうかもしれません。

社内ノウハウに関する解決策としては、業務の内容について事前にマニュアル化しておく方法があります。委託業務のマニュアル化をしておけば、社内で業務を把握することができますし、事業者側の人材が入れ替わった際にも問題なく業務遂行できるでしょう。

自社でマニュアル化する余裕がない場合は、マニュアル化まで対応可能な事業者を選択することをおすすめします。

 

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アウトソーシング活用で企業運営の推進力を強化する

アウトソーシングの活用により、企業の人的資源を定型的な周辺業務から解放し、より重要度の高いコア業務へと配置できるようになります。次元の高い業務に集中することは、社員のモチベーション維持にも役立つでしょう。

慢性的な労働力不足が継続するなかにあって、企業には合理的な業務マネジメントの力が求められます。企業力の向上を目指すうえでは定型業務についての見直しを図り、アウトソーシング導入を検討する姿勢が必要です。

ニューズベースでは、企業成長に寄与するアウトソーシングサービスをご提供しています。安定した企業運営の方策をお探しの際には、ぜひご覧ください。

アウトソーシングで採用人事を変える。企業成長を担う人材との出会いへ

 

お役立ち資料一覧 アウトソーシング依頼準備シート はこちら

 

参考資料:
ROBOT PAYMENT|アウトソーシングとは一体なに?人材派遣との違いやメリット・デメリットを徹底解説!
NRI|BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)
e-words|ITアウトソーシング 【ITO】
ITmediaエンタープライズ|アウトソーシングの新たなトレンド「KPO」って何?
【矢野経済研究所プレスリリース】BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)市場に関する調査を実施
一般社団法人 日本人材派遣協会

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