シンポジウム進行シナリオ、作成のコツとは

公開日:2020.05.07  更新日:2023.11.10

基調講演やパネルディスカッションなど様々な要素から構成されるシンポジウム。

テーマを多面的に討議するためには、様々な討議手法を盛り込むとともに一貫性のあるシナリオが重要です。特に当日の進行シナリオは参加者にテーマについて理解を深めてもらうためにも、事前にストーリーを検討しておく必要があります。

では、シンポジウムの進行シナリオはどのように作成すればよいのでしょうか。今回はシンポジウムの進行に必要なシナリオづくりについて解説します。

 

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シンポジウムの主なコンテンツ

シンポジウムのシナリオを作成するためには、まずどのようなコンテンツがあるのか知っておく必要があります。以下では、シンポジウムに組み込まれやすい、主なコンテンツを紹介します。

議長挨拶

シンポジウムで欠かせないのは議長挨拶です。開会挨拶や閉会前にまとめの挨拶を行います。また、挨拶の中でシンポジウムの内容や開催背景などを伝えることで、参加者の理解や意識を高める役割も担います。

講演

専門家や研究者による発表を行います。講演を行う登壇者はシンポジウムのテーマに沿って選出していますので、多くの参加者はその登壇者目当てで来ています。話す内容はある程度事前に打ち合わせをしますが、状況次第で柔軟に話題を変えてもよいとするのが一般的です。

パネルディスカッション

3人以上の立場や意見の違う専門家同士、または専門家と素人が、一つのテーマに沿って議論するのがパネルディスカッションです。それぞれ立場・意見が異なる人同士が議論することで多面性が生まれ、新たな気づきや理解を得ることができます。

表彰

シンポジウムのテーマに関して、功績ある人を表彰することもあります。
参加者は全員、テーマについて興味を持っている方たちですから、その第一人者の姿を見たり、表彰後のコメントを聞いたりしたいと考えています。シンポジウム中、ただ発表したり議論をしたりするだけでは参加者も飽きてしまうので、シンポジウムの中の楔としての役割も果たします。

質疑応答

参加者が質問を行い、専門家がそれについて答えるコンテンツです。シンポジウムのテーマの理解を深められるとともに、別角度からの質問と答えにより新たな気づきを得られます。実施する場合は、事前に質問内容を想定しておいてスケジュールを考えましょう。また、質問がなかった場合に備えて、参加者に質問を依頼しておくケースもあります。

 

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シンポジウムのシナリオを作成する

シンポジウムの流れが決まったら、シナリオを作成します。

まずは開催目的を明確にし、より高いレベルで目的が達成できるように、参加者が理解を深め、気づきを得られるような意識が大切です。シンポジウムの目的を達成するためにも、上記のコンテンツをうまく組み合わせて、全体の流れを調整していきましょう。

 

シンポジウムの流れの一例として、以下もご参考ください。

 

  • 開会挨拶
  • 基調講演:社会的な立場のある人や著名人から、テーマに関して講演をしてもらいます。
  • 登壇者紹介:シンポジウム登壇者の紹介を行います
  • パネルディスカッション:立場が異なる専門家数名によるディスカッションを行う
  • 分科会報告:学会などの場合は分科会があり、それぞれからテーマを深掘りするコンテンツも目的達成に有効です。
  • 表彰:テーマについて功績のある方の表彰を行います。表彰後、テーマに関するコメントももらいます。
  • 最終討議または質疑応答:テーマについてどのように結論づけるべきなのか、さらなる深掘りは必要なのかなど、登壇者や参加者を交えてディスカッションを行う
  • まとめ・総括:テーマの分野に関する実績ある人や代表的な人にコメントをもらう
  • 閉会挨拶

 

こうした流れを準備しておき、それぞれのコンテンツで必要に応じてシナリオを作成していきましょう。

 

パネルディスカッションのシナリオとコツ

パネルディスカッションは、シンポジウムの目的を達成するためにも、討論が盛り上がるようにすべきコンテンツです。活発で参加者が興味を示してくれるパネルディスカッションにするためのシナリオのコツをいくつか紹介します。

 

腕のあるモデレーターを選定する

モデレーターとは、パネルディスカッションをリード・調整する役割を持つ人です。

テーマについて理解度が深いことはもちろんですが、登壇者に対して率直な意見を投げかけたり、登壇者に対して適度にツッコめたりする人物の方が、パネルディスカッションがうまく回る傾向にあります。

例えば、事前に選出した登壇者の中で司会もできそうな人を選ぶのがおすすめです。または、モデレーター経験がある人や登壇者と関係性がある人を選ぶとよいでしょう。

 

登壇者同士での打ち合わせを極力しない

登壇者同士で事前打ち合わせをしないことも大切です。

事前に集まってしまうと、たとえ雑談であっても、専門家同士なのでついついシンポジウムに関係するテーマで話してしまいがちです。そうした雑談はパネルディスカッションでも同じように繰り返されてしまい、議論が熱くなりにくい状況が生まれてしまいます。

登壇者の組み合わせによって起きる、会話の化学反応を会場で引き起こすためにも、開催前の打ち合わせや雑談はあまりしないようにしましょう。

 

ライブ感を重視する

パネルディスカッションではライブ感も大切です。

例えば、登壇者には1人1本のマイクを渡していつでも発言できる体勢を整えてみましょう。誰かの発言中であっても意見や質問、ツッコミをしたいときにできるため、議論の積極性が高まってライブ感が増します。

パネルディスカッション開始前に、参加者にウォーミングアップしてもらうのもよいでしょう。

「質問があれば挙手」「質問は全員ではなく指名する」「ただ質問するのではなく、意見表明する」といったお願いをすれば、議論をより肌で感じやすくなるでしょう。

 

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まとめ

シンポジウムでは、進行表やシナリオがテーマについての理解を深める重要なツールになります。予めシンポジウムの目的や意義を確認したうえで、どうすればその目的を達成できるのか検討を行いましょう。その上でシナリオを作成しておけば、シンポジウムを成功に導くことができるでしょう。

進行表やシナリオ作成は素人ではなかなか作成しづらいものです。そんな時は、イベント代行企業である「ニューズベース」に依頼するのがおすすめです。

ニューズベースであれば、セミナー運営業務の代行を依頼することができます。シンポジウムにおける進行表の作成から、当日の運営まで依頼することが可能です。自社の負担を減らしたいと考える際には、ぜひご検討ください。

 

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