SMARTの法則って?活用するメリットや注意点・ポイントなどを解説!

公開日:2023.04.11

業務を行う上で目標を設定しなければいけない機会がありますが、どのような方法で決めればいいのか分からないという方も少なくありません。

そんなときにおすすめの手法がSMARTの法則です。SMARTの法則とは、5つの項目に沿って目標を設定する手法です。

しかし、SMARTの法則を活用することでどのような効果が期待できるのか知らない方も多いのではないのでしょうか。そこで本記事では、SMARTの法則を活用するメリットや注意点・ポイントなどについて解説します。

SMARTの法則について詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

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SMARTの法則とは

冒頭でも述べた通りSMARTの法則とは、5つの項目に沿って目標を設定する手法です。以下5つの項目の頭文字を取ってできました。

Specific(具体性)
設定した目標を明確に定義することが可能か
Measurable(計量性)
数値として表現できるか
Assignable(達成可能性)
達成することが可能な目標であるか
Realistic(関連性)
企業全体の目標と関連づいているか
Time-bound(期限)
期限が定められているか

1981年にジョージ・T・ドラン博士が提唱した手法であり、現在でも多くの企業で活用されています。最近では、SMARTの法則の発展型も数多く登場してきています。

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SMARTER・SMARTTA・SMARRTとは?

SMARTの法則の発展型として注目されているのが、以下の3つです。

SMARTER
SMARTにEvaluated(周囲からの評価)の「E」とRecognized(認められた)の「R」が追加されている
SMARTTA
SMARTにTrackable(追跡する)の「T」とAgreed(同意した)の「A」が追加されている
SMARRT
SMARTにRealistic(現実的な)の「R」が追加されている

SMARTの法則における発展型を活用することで、さらに詳細な目標が設定できます。

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SMARTの法則を活用するメリット

SMARTの法則を活用するメリットは以下の3つです。

・業務の効率化が期待できる
・人事評価しやすくなる
・モチベーションの向上が期待できる

順番に解説します。

業務の効率化が期待できる

業務を行うにあたって目標が曖昧だと、従業員は何をすればいいのかが分からなくなってしまい、生産性の低下を招いてしまいます。しかし、SMARTの法則を活用して目標を設定することで、やるべきことが明確になり、業務の効率化が期待できるのです。

人事評価しやすくなる

人事評価は企業によって定義が大きく異なり、人事担当者の主観が入ることもあります。そのため、公平な人事評価ができなくて困っている企業も多いはずです。

SMARTの法則では、明確な目標が設定されます。
達成度合いを判断基準にできるので、これまで以上に人事評価がしやすくなります。

モチベーションの向上が期待できる

業務を行うにあたって明確な目標がなければ、従業員のモチベーションは下がってしまいます。しかし、SMARTの法則を活用することで明確な目標が設定されるため、業務に対するモチベーション向上が期待できるのです。

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SMARTの法則を活用する際の注意点

SMARTの法則を活用する際には、以下の3つに注意しましょう。

・成果目標だけでなく行動目標も設定する
・SMART以外の発展系も試してみる
・PDCAを回す

一つずつ解説します。

成果目標だけでなく行動目標も設定する

目標には、「成果目標」と「行動目標」の2つがあります。それぞれの意味は以下の通りです。

成果目標:最終的なゴールとなる目標
行動目標:いつまでに何をどれくらいするのか、具体的な行動を決める目標

例えば、月末までに10件の成約を獲得することを成果目標に設定したとします。

その場合、1日100件のテレアポや見込み顧客に対してのアプローチなど、具体的な行動を決めなければいけません。それが行動目標です。

行動目標が設定されていなければ、成果目標を決めたとしてもアクションが起こせずに失敗する可能性が非常に高くなります。そのため、成果目標だけでなく行動目標も必ず設定しましょう。

SMART以外の発展系も試してみる

SMARTのほかに、発展系として先ほど紹介したSMARTER・SMARTTA・SMARRTがあります。

SMARTでも目標を設定することは十分可能です。しかし、発展系を活用することで、より具体的で自分達に合った目標が決められます。

そのため、SMARTだけを活用するのではなく、SMARTER・SMARTTA・SMARRTも試してみましょう。

PDCAを回す

SMARTの法則に限らず、新たな施策は一回行っただけで最大限の効果が得られることはほとんどありません。

PDCAを回すことで問題点や改善点を洗い出していき、徐々にクオリティを高めていきます。そのため、定期的にPDCAを回すことを心がけましょう。

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SMARTの法則を活用して目標達成するために必要なポイント

SMARTの法則を活用して目標を達成したいのであれば、以下3つのポイントを意識しましょう。

・スケジュールに組み込む
・リソースを確保しておく
・状況に応じて臨機応変に対応する

順番に解説します。

スケジュールに組み込む

SMARTの法則を活用して目標を設定したとしても、実際に達成できなければ意味がありません。目標を達成するためには、行動する必要があります。

しかし、行動するまで時間がかかる人もいるので、あらかじめ自分のスケジュールに組み込んでおきましょう。

リソースを確保しておく

目標を達成したくても、リソースがなければ行動することはできません。そのため、ある程度のリソースを確保しておくことが大切です。

リソースを確保するためにも、業務における時間の使い方や業務フローなどを見直してみましょう。

状況に応じて臨機応変に対応する

業界や市場における変化によって、SMARTの法則で設定した目標を達成するのが困難になることも珍しくありません。

そのようなときには、目標となる数値を変更したり行動目標を新たに設定したりするなど、状況に応じて臨機応変に対応しましょう。

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まとめ

本記事では、SMARTの法則を活用するメリットや注意点・ポイントなどについて解説しました。

SMARTの法則を活用して目標を設定することで、業務の効率化やモチベーションの向上などが期待できます。

ただし、成果目標だけでなく行動目標の設定も忘れないようにしましょう。また、定期的にPDCAを回すことも大切です。SMARTの法則以外にも、SMARTERやSMARTTA・SMARRTなどの発展系もあるため、一度試してみるのがおすすめです。

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