人材育成ロードマップとは?作成する具体的なステップや注意点などを解説!

公開日:2023.07.04

社内で人材育成を成功させるためには、ロードマップを作成することが大切です。しかし、ロードマップの重要性や作り方についてあまり理解していない担当者も少なくありません。

そこで本記事では、人材育成ロードマップの基礎知識人材育成の手法人材育成ロードマップを作成する具体的なステップなどについて解説します。

 

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人材育成ロードマップとは?作成する目的について

人材育成ロードマップとは、社内での人材育成を成功させるために作成する手順表のことです。

ロードマップを作成することで、担当者に情報を共有して認識を統一させることができたり、社員のモチベーション向上などの効果が期待できます。

 

お役立ち資料 研修担当者のためのTODOリスト はこちら

人材育成を行うにあたっての7つの手法

人材育成を行うにあたって、代表的な手法として挙げられるのが以下の7つです。

  • OJT
  • Off-JT
  • MBO
  • ジョブローテーション
  • メンター制度
  • コーチング
  • eラーニング

順番に解説します。

 

OJT

OJTとは「​​On the Job Training」の略称であり、実際の業務を行いながら先輩社員や上司が指導する手法です。OJTは基本的にマンツーマンで指導するので、社員の性格や特性に合わせて柔軟に教え方を変えることが可能です。

また、実際の業務を通じて指導することで、成長速度にも期待ができます。即戦力となる人材を育成したい場合におすすめです。

 

Off-JT

Off-JTとは「Off the Job Training」の略称であり、セミナーや研修などの外部を活用して指導する手法です。Off-JTによって体系的な学習が可能となり、複数の社員を同時に育成できます。

また、学習内容も統一できるので、社員によって知識やスキルに大きな差が出ることを防げます。

 

MBO

MBOとは「Management by Objectives」の略称であり、社員が自身の目標を決める手法です。MBOを実施することで社員一人ひとりの主体性が向上し、セルフマネジメントスキルの向上に期待ができます。

また、明確な目標が設定されるので、これまで以上に人事評価がしやすくなるのもメリットです。

 

ジョブローテーション

ジョブローテーションとは、部署や職務を戦略的に変更する手法です。ジョブローテーションを実施することによって社員同士の交流が深まり、さまざまな業務内容を経験させることで、マルチで活躍できる人材の育成につながります。

また、業務の属人化を防ぐことも可能です。

 

メンター制度

メンター制度とは、先輩社員が定期的に面談を行うことで精神面のケアを行う手法です。

「新入社員が入社してもすぐに離職してしまう」と頭を悩ませている企業は少なくありません。

メンター制度を導入することで社員の悩みや不安を聞き、解決に向けて取り組むことで、定着率の向上が期待できます。

また、メンターとなる社員のマネジメントスキルを磨くことにもつながります。

 

コーチング

コーチングとは、相手の話を聞いて質問を投げかけたり提案したりすることで、相手の内側に秘めた本心を引き出す手法です。コーチングを実施することで自ら考えて気づきを得られるようになるため、新たな可能性を見出せるだけでなく、自発性が身につきます。

また、「自分で考えて選択することができた」と自信にもつながるので、モチベーションを向上させることも可能です。

 

eラーニング

eラーニングとは、パソコンやスマートフォンなどを活用してオンラインで学習できる手法です。eラーニングを導入することで、社員は時間や場所に縛られることなく自分の好きなタイミングで学習できます。

また、進捗状況も一元管理できるので、担当者の教育コスト軽減にもつながります。

 

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人材育成ロードマップの作成する5つのステップ

人材育成ロードマップを作成する手順は以下の5ステップです。

  • 人物像を明確にする
  • 目標を設定する
  • 現状を把握する
  • 人材育成の手法を選定する
  • 人材育成を実行する

順番に解説します。

 

1.人物像を明確にする

人材育成ロードマップを作成するにあたって、まずは自社がどのような人物像を求めているのかを明確にする必要があります。

企業理念や実際に活躍している社員を参考に考えてみましょう。

 

2.目標を設定する

人物像を明確にしたら、人材育成における目標を設定します。

「現場で活躍できる社員を育成する」といった抽象的な目標では、途中で方針が大きくブレてしまう可能性があるので、注意が必要です。

営業職を例に挙げると、「月に5件の成約を獲得してリーダシップ力に長けた社員を育成する」といった具体的な目標を設定することで、やるべきことが明確になります。

 

3.現状を把握する

目標の設定が完了したら、現状を把握します。

現状を把握することで自分たちの課題を明確にして、人材育成を行うにあたってどのような手法が最適なのか、判断材料にすることが可能です。

より正確に現状を把握するためにも、現場で働く社員に協力を仰ぎましょう。

 

4.人材育成の手法を選定する

人材育成の手法を選定します。

前項で紹介したように、OJTやOff-JT・MBOなど人材育成の手法は豊富にあるので、現状の課題や手法の特徴を理解した上で、自分たちに最適な手法を選びましょう。

 

5.人材育成を実行する

実際に人材育成を実行します。

実行中に想定外のことが起きても柔軟に対応できるよう、十分な体制を構築しておきましょう。

 

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人材育成ロードマップを作成する際の注意点

人材育成ロードマップを作成する際には、以下2つのポイントに注意しましょう。

  • どれくらいのコストがかかるのかを把握する
  • PDCAを回して改善する

一つずつ解説します。

 

どれくらいのコストがかかるのかを把握する

人材育成ロードマップを作成するにあたって、人的コストや時間的コストなどがかかります。

それらをしっかり把握しておかないと、担当者の負担が大きくなり通常の業務に支障をきたす恐れがあるので、注意しましょう。

 

PDCAを回して改善する

人材育成ロードマップは、一回作成しただけでうまくいく確率は非常に低いです。

自分たちが納得できるような人材育成ロードマップを作成するためには、試行錯誤を重ねる必要があります。

そのため、PDCAを回して定期的に改善していきましょう。

 

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まとめ

本記事では、人材育成ロードマップの基礎知識や人材育成の手法・人材育成ロードマップを作成する具体的なステップなどについて解説しました。

人材育成ロードマップは、担当者に情報を共有して認識を統一させることができたり、社員のモチベーション向上につながったりするため、人材育成を行うにあたって必要不可欠です。

本記事を参考に人材育成ロードマップを作成してみましょう。

 

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