【キャリア研修】効果や手順・成功させるためのポイントを紹介!

公開日:2023.10.24

企業では、従業員を育成するためにさまざまな研修を実施しています。なかでも近年注目を集めているのが「キャリア研修」です。

マンパワーグループの調査結果によると、約3割の企業がキャリア研修を実施しており、実施検討も含めると約6割にも上ることが判明しました。

しかし、キャリア研修についてあまり把握していないという研修担当者もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、キャリア研修の基礎知識や期待できる効果・実施手順などについて解説します。

出典:マンパワーグループ

 

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キャリア研修とは?

キャリア研修とは、従業員一人ひとりが自身のキャリアについて考えて設計することを目的とした研修です。「キャリアデザイン研修」と呼ばれることもあります。

キャリア研修を実施することで、ビジョンの明確化や帰属意識の向上などが期待できます

 

キャリア研修が必要とされている理由

キャリア研修が必要とされている最大の理由として、労働市場の変化が挙げられます。

これまでは、勤続年数や年齢に応じて給与や役職が決まる年功序列制度を採用していた企業が多く、一つの企業に長く勤務することが一般的でした。

しかし、現在の日本は少子高齢化による労働人口の減少によって、終身雇用制度が崩壊しつつあります。その結果、人材の流動化が加速しており、自身の市場価値を高めるために転職するのが当たり前となってきています。

こういった変化の激しい現代において活躍し続けられる人材となるためには、それぞれのキャリアビジョンや目標を明確にして、キャリアに迷わないようにする必要があります。

そういった効果を期待して、キャリア研修は注目が集まっています。

 

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キャリア研修を実施することで期待ができる効果

キャリア研修を実施することで、以下3つの効果に期待ができます。

  • ビジョンが明確になる
  • 自発的に行動する従業員が増える
  • 帰属意識が高まる

順番に解説します。

 

ビジョンが明確になる

キャリア研修を実施することで、従業員一人ひとりが描くビジョンが明確になります

その結果、ビジョンを達成するために今の業務で達成すべきことが明確になるため、業務に対してのモチベーションが高まる効果が期待できます。。

 

自発的に行動する従業員が増える

キャリア研修では、従業員一人ひとりが自身のキャリアについて向き合います。

実現したいキャリアをイメージすることで、「このままではいけない」と自分自身を見直すきっかけとなり、自発的に行動する従業員が増えるようになります。

その結果、生産性の向上や業務の効率化につながるでしょう。

 

帰属意識が高まる

キャリア研修によって、従業員一人ひとりがどのようなキャリアを歩めばいいのかが明確になります。

それぞれが実現したいキャリアを理解し、支援を行うことで、従業員は自社に対して感謝の気持ちを抱くようになり、帰属意識が高まるでしょう。

その結果、離職率の改善につながります。

 

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キャリア研修の実施手順

キャリア研修の実施手順は、以下の6ステップです。

  • 自社が抱えるキャリアに関する課題を分析する
  • キャリア研修の実施目的を設定する
  • 参加対象者を決める
  • プログラムを作成する
  • スケジュールを決めて告知する
  • キャリア研修を実施する

一つずつ解説します。

 

1.自社が抱えるキャリアに関する課題を分析する

キャリア研修を開催するにあたって、まずはキャリアに関して各従業員がどのような課題を抱えているのか分析する必要があります。

調査方法として、アンケートやツールなどを活用してみましょう。

 

2.キャリア研修の実施目的を設定する

キャリアに関する課題を分析したら、次にキャリア研修を実施する目的について設定します。

方向性がブレないようにするためにも、なるべく明確に設定しましょう。

 

3.参加対象者を決める

実施目的を設定したら、キャリア研修の参加対象者を決めます。

年代別に区分するのが一般的ですが、職種や役職別に決めても問題ありません。

 

4.プログラムを作成する

参加対象者を決めたら、実際にキャリア研修で行うプログラムを作成していきます。

大まかなプログラムの流れは、以下の通りです。

  • キャリアを棚卸しする
  • 自己分析する
  • これからのキャリアについて考える
  • キャリアパスを設計する
  • 設計したキャリアパスを基にフィードバックをもらう

 

5.スケジュールを決めて告知する

プログラムの作成が完了したら、開催するスケジュールを決めます。

従業員の負担が大きくならないよう、繁忙期は避けるようにしましょう。

その後、キャリア研修を開催することを参加対象者に告知します。

告知するのが遅いと、打ち合わせなど仕事のスケジュールが入ってしまう可能性があるので、注意が必要です。

遅くとも1ヶ月前には告知するようにしましょう。

 

6.キャリア研修を実施する

実際にキャリア研修を実施します。

当日はイレギュラーな事態が発生しても迅速に対応できるよう、万全の体制を整えておきましょう。

 

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キャリア研修を成功させるためのポイント

キャリア研修を成功させたいのであれば、以下3つのポイントを意識しましょう。

  • 年代に合わせたプログラムを作成する
  • 研修終了後のフォローを行う
  • 外注を検討する

順番に解説します。

 

年代に合わせたプログラムを作成する

年代によって、キャリアにおける課題は異なります。

例えば、20代であれば若手社員ということで経験や知識が乏しいため、どのような人材になりたいのかを模索する傾向にあります。

一方、40〜50代であれば管理職としてマネジメントや人材育成する機会が増え、今後のキャリアに停滞感を覚える人もいるはずです。

そのため、年代に合わせたプログラムを作成しましょう。

 

研修終了後のフォローを行う

キャリア研修を実施したら、その後のフォローもしっかり行いましょう。

定期的に進捗状況やその後の心境の変化などについて確認することで、継続的な効果が期待できます。

 

外注を検討する

キャリア研修を開催するにあたって、キャリアに関する課題の分析やプログラムの作成・スケジュールの調整など、やるべきことが豊富にあります。

最近は人手不足に悩まされている企業も多いため、自社のリソースだけで開催できるか不安に感じる担当者もいるのではないでしょうか。

 

そのようなときには、外注を検討しましょう

外注することで、キャリア研修の開催における業務をサポートしてくれるため、現状のリソースだけでも開催することが可能となります。

また、キャリア研修におけるプロのノウハウが活用できるため、安心して開催できます。

 

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豊富な支援実績もあるので、お気軽にお問い合わせください。

 

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まとめ

本記事では、キャリア研修の基礎知識や期待ができる効果・実施手順などについて解説しました。

キャリア研修を実施することで、ビジョンが明確になったり、帰属意識が高まったりするなどの効果が期待できます。

キャリア研修を成功させたいのであれば、年代に合わせたプログラムを作成して、リソースが不安ということであれば、外注を検討してみましょう。

本記事を参考に、キャリア研修を実施してみてください。

 

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