展示会レイアウトの失敗事例5選と集客できるブース作りのコツ
展示会に参加すると決めたものの、ブースのレイアウトをどうするか悩んでいる担当者の方は多いのではないでしょうか。
ブースレイアウトはとにかく目立てば良いというものでもありません。コストをかけてブースを豪華にしたものの、目標に満たない結果に終わったというケースも多々あります。
また、展示会において顧客が自社に抱くイメージは、レイアウトやコンテンツ次第で大きく変わります。方向性を誤れば、企業イメージを損ない、顧客に悪い印象を与える可能性もあるでしょう。
このようなことを避けるためにも、ブースレイアウトのポイントを押さえた上で設計することが大切です。
本記事では、ブースレイアウトの重要性やNG事例、レイアウト設計の際に押さえておくべきポイントについて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ブースレイアウトの設計支援も!プロのサポートで展示会出展効果を最大化
目次
展示会ブースレイアウトの失敗事例を5選紹介
展示会のレイアウトにおける失敗とは、思うように集客できないことや自社に対して誤ったイメージを与えてしまうことです。
具体的な展示会の失敗事例として、以下の5つを紹介します。
- 過度に派手な装飾をしてしまう
- 情報量が多すぎる
- 多数の商品を展示している
- 入りづらいブース
- スタッフの準備不足
それぞれ詳しく説明します。
失敗事例① 過度に派手な装飾をしてしまう
あまりに派手な装飾が施されたレイアウトは失敗につながりやすいものです。
例えば、複雑なデザインは来場者がブースのコンセプトを理解するのに時間がかかります。来場者に圧迫感やストレスを与えやすく、面倒になってブースへの興味を失ってしまうかもしれません。
また、派手な装飾のせいで肝心なブースのメッセージが埋もれてしまう可能性もあります。
このようなことから、展示会においてブースに不必要なほどに派手な装飾をするのはやめましょう。シンプルで来場者にとってコンセプトが分かりやすいデザインを重視するのがおすすめです。
こちらの記事で、ブースデザインの役割や成功のポイントを解説しています。
失敗事例② 情報量が多すぎる
情報量が多すぎるブースも失敗につながりやすい傾向にあります。
ブースデザインの情報量が多すぎて統一されたメッセージ性がないと、来場者はそれらを理解するのに時間がかかります。その結果、どんなブースなのかよく分からず、立ち寄ってもらえない可能性が高まってしまうのです。
ブースをデザインする際には、最も伝えたい重要なポイントを明確にしましょう。
シンプルで統一されたメッセージ性のあるデザインならば、来場者も興味を示しやすくなります。
失敗事例③ 多数の商品を展示している
多数の商品を展示するのも失敗しやすい展示会レイアウト例です。
ブース内に多数の商品が同列で並んでいると、来場者は「結局、何がおすすめなのだろう?」と迷ってしまいます。
その結果、本当に見てもらいたい商品・サービスへの注目が集まらず、商談への展開が困難となる可能性が高まります。
展示会では一押しの商品を来場者に覚えてもらうことが大切です。
複数展示する場合でも、見てもらいたい商品を目立つようにする、メイン商品のみ実機で展示してその他の商品は写真のみで済ませるなどの工夫をしましょう。
失敗事例④ 入りづらいブース
入りづらいブースも来場者が訪れにくく失敗しやすいでしょう。
来場者が「入りづらい」と思うようなブースには以下のような特徴があります。
- 何が展示されているか分かりづらい
- スタッフが待ち構えている
- 通路から中が見えづらい
展示会の時間は限られており、その中で来場者はひとつでも多くのブースを見て回りたいと考えています。上記のような特徴を持つブースは「確認するのに時間がかかりそう」というイメージを与えやすく、立ち寄ってもらいにくいのです。
来場者の目線に立って、入りやすいと思えるように設計しましょう。
失敗事例⑤ スタッフの準備不足
スタッフの準備が整っていないことも失敗の原因となるものです。
例えば、スタッフが商品についての知識が不足していて説明を十分に行えないと、顧客は不満を感じます。
「よく分からないものを提供しようとする企業」と思われれば、企業の信頼も落としてしまうでしょう。
このようなことが起きないように、スタッフの対応方針は事前に決めてしっかり指導することが大切です。
ブースレイアウトの設計支援も!プロのサポートで展示会出展効果を最大化
レイアウトを考える前に考慮すべきポイント3点
展示会のブースレイアウトを考える前に、以下の3つのポイントを考慮しましょう。
- 展示会会場における来場者の導線
- ブースの開放面ごとの特性の違い
- 目的に応じたブース種類の選定
1つずつ解説します。
ポイント① 展示会会場における来場者の導線
まずは、来場者の導線について考慮することが大切です。
例えば、展示スペースが広くても出入り口のレイアウトが狭ければ、来場者はブース内に気軽に入れません。
また、出入り口に展示物を多く並べてしまうと、来場者が写真を撮るなどして出入り口を塞いでしまうこともあり得ます。
展示会では、来場者がスムーズに自社の商品を見て回れるように、全体の導線を確認することが大切です。
来場者の目線に立って、どのように動くかを予測し、自然にブースへ入れるようにしましょう。
ポイント② ブースの開放面ごとの特性の違い
展示会では会場の形状やブース出展位置ごとに、ブースが通路に面している箇所が異なります。
以下のブース開放面の数ごとの特性の違いを考慮してレイアウトを考えましょう。
・一面開放:
定番の形式で、展示会によっては出展費用を抑えられます。
ただし、通路に面しているのが1面のみであり、空いていれば来場者に発見されやすいですが、混み合っていると発見してもらえない可能性があります。
・二面開放:
角地であれば入り口を広く取ることができ、通路途中の場合は2通路の来場者から発見されやすいという特徴があります。
入る場所が分かりやすく、導線を意識することで荷物を隠すスペースを確保できます。
・三面開放:
ブース入り口が多いため、多くの方に来場者に訪れてもらいやすいです。独立して配置されるため、発見されやすいのもメリットです。
ただし、複数方向から来客があるため、スタッフ対応を徹底する必要があります。
・四面開放:
独立したブースでより多くの集客を期待できます。特に大きな商品を展示する場合に適した形式です。
ただし、四面全て開放されているため、スタッフ対応が煩雑になりやすいです。
また、どこからでも入りやすいように商品の配置やレイアウトの工夫もしなければなりません。
ポイント③ 目的に応じたブース種類の選定
展示会への出展目的を明確にし、それにあったブース種類を選びましょう。
例えば、食品業や小売業であれば、来場者に商品認知度を高めるとともに、商品の良さを知ってもらうことが目的です。商品をアピールするためにもブースの種類は商品展示型を選択しましょう。
ほかにも、フィットネスジムであればサービスの価値を理解して新規入会者を増やすために「体験型ブース」、FC事業であれば加盟店を増やすために「商談型ブース」などを選ぶと良いでしょう。
ブースレイアウトの設計支援も!プロのサポートで展示会出展効果を最大化
展示会を成功させるレイアウト作り5つのコツ
展示会を成功させるレイアウト作りのポイントは以下の5つです。
- 目的とターゲットを明確にする
- 展示内容や伝えたいことが遠くからでも分かる
- ターゲットに合わせたデザイン
- ブース内がよく見えるレイアウトにする
- ブース内の導線設計を工夫する
それぞれ詳しく解説します。
コツ① 目的とターゲットを明確にする
まずは展示会に出展する目的とターゲットを明確にしましょう。ブースレイアウトを決めるうえで、目的は最も重要なポイントです。
例えば、「新商品の販促」と「企業の認知度を高める」という目的では、それぞれでブースの種類や展示物、デザインなどがまったく異なります。
また、ターゲットによってもデザインは異なります。例えば、女性向けの美容商品なら洗練された雰囲気を、ゲーマー向けの商品ならばデジタル感あるデザインをしなければなりません。
コツ② 展示内容や伝えたいことが遠くからでも分かる
展示内容やメッセージが、遠くからでも来場者に伝わるようにすることも大切です。
展示会は複数企業が出展していて、来場者には大量の情報が飛び込んできます。
その中から自社のブースを見つけて入ってもらうためには、遠くからでも理解できる分かりやすさが重要になります。
シンプルで伝えたいことがひと目で分かり、テキスト情報も視認しやすいようなブースは、来場者の目を惹きやすいでしょう。
コツ③ ターゲットに合わせたデザイン
ターゲットに合わせてブースをデザインすることも大切です。
展示会には数多くのブースがありますから、その中からターゲットに見つけてもらう必要があります。しかし、派手なだけの装飾は前述の通り失敗しやすいものです。
- ターゲットユーザーの興味関心
- 来場者の属性やニーズ
- 商品の特徴
これらを把握して念頭に置いたうえで、適切なデザインを行いましょう。
コツ④ ブース内がよく見えるレイアウトにする
ブース内を見やすくすることも意識しましょう。
開放的なデザインは、通路側からも内部がよく見えます。そのため、来場者に展示している商品の魅力を視覚的に伝えやすくなります。
また、混み合う展示会場の中でスッキリと中が見えれば「入りやすそう」なイメージを来場者に与えることも可能です。
重要な展示物やデモンストレーションエリアなど目立つものを、通路からでも視認できるような設計にすれば、多くの来場者の注目を集められることでしょう。
コツ⑤ ブース内の導線設計を工夫する
ブース内の導線も工夫して、入りやすく見やすいレイアウトを心がけましょう。
人間は自然に左回り(反時計回り)に動く傾向にあります。そのため、ブース内も左回りを意識して設計するとスムーズに展示物を見てもらいやすいでしょう。
通路幅を広くすることで、すれ違いやすくなり、来場者のストレスを減らせます。さらに、目線の高さを意識することで、展示物をじっくりと見てもらいやすくなります。
小さなブースの場合は展示物を絞り込んでできる限りスペースを取る、商談席ではないハイテーブルで商談を行うといった工夫もしてみましょう。
まとめ
展示会のレイアウトは、展示会の集客、そして今後の企業の売上にも左右するほど重要な要素です。
ただ目立たせればいいのではなく、ターゲットに興味を持ってもらえるよう、さまざまな条件を踏まえながらレイアウトを設計するのがポイントです。
展示会レイアウトの設計が不安な方は弊社株式会社ニューズベースにお任せください。
株式会社ニューズベースでは、展示会主催者・出展者サポートを提供しており、展示会における集客課題の解決に取り組んでいます。
そのほかにも、ブースデザインの作成や備品準備・来場者対応など、さまざまな業務に対応しております。
これまで数多くの実績があり、お客様の状況によって展示会に精通したプロの担当者をアサインしますので、まずはお気軽にご相談ください。