研修で目標を設定すべき理由とは?おすすめの方法や意識すべきポイントも解説!

公開日:2023.10.31

人材を育成するために、多くの企業ではさまざまな研修を開催しています。

しかし、研修の内容が実際の業務で活かされておらず、あまり効果を実感していないという担当者もいるのではないでしょうか。

その原因は、研修における目標設定にあるかもしれません

そこで本記事では、研修で目標を設定する理由やおすすめの方法・意識すべきポイントなどについて解説します。

効果的な研修を実施したい担当者は、ぜひ最後までご覧ください。

 

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研修における目標は2種類ある

研修における目標は主に2種類あります。

 

1つ目は、研修内の目標です。

これは、研修内でどのようなことを学び、成長したいと考えているか、あらかじめ受講者が立てておく目標のことです。目標があることで、意欲的に受講できます。

 

2つ目は、研修終了後の目標です。

研修は、実際の業務で活かせる知識やスキルを習得することを目的として開催されることがほとんどです。

 

たとえ有意義な研修を開催できたとしても、実際の業務に活かされなければ意味がないので、得たものを研修後にどう活かすかを明確にした目標が必要となります。

 

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研修で目標を設定する理由

研修で目標を設定する理由は、以下の2つです。

  • セルフマネジメント力を向上させるため
  • 研修に対するモチベーションを高めるため

順番に解説します。

 

セルフマネジメント力を向上させるため

目標を設定することで、受講者におけるセルフマネジメント力の向上に期待ができます。なお、セルフマネジメントとは、直訳すると「自己管理」です。

研修の目標があることで、目標達成に向けて受講者は自律的に行動する必要があります。その過程でセルフマネジメント力が養われるのです。

セルフマネジメント力が向上することで、タスク管理やタイムマネジメントが徹底されるようになり、業務の効率化につながります。

 

研修に対するモチベーションを高めるため

目標を設定することで、研修における明確な目的が生まれます

そのため、目標を達成しようというモチベーションが自然と高まるはずです。

また、設定した目標をクリアすることができれば、達成感を得られるだけでなく、自分自身の成長にもつながります。

 

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研修の目標設定におすすめの方法3選

研修の目標設定におすすめの方法として、以下の3つが挙げられます。

  • SMARTの法則
  • HARDゴール
  • ベンチマーク法

一つずつ解説します。

 

SMARTの法則

SMARTの法則とは、以下5つの基準によって定められた、目標を設定するための方法です。

  • Specific:具体的であるか
  • Measurable:目標達成率や進捗度は測定できるか
  • Assignable:役割や権限は割り当てることが可能か
  • Realistic:現実的な目標であるか
  • Time-related:期限はいつまでとなっているか

SMARTの法則はジョージ・T・ドラン氏によって提唱された方法であり、研修以外のさまざまな場面でも利用されています。

SMARTの法則を活用して目標を設定することで、目標を達成できる可能性をさらに高められます。

 

HARDゴール

HARDゴールとは、以下4つの頭文字を取ってできた目標を設定するための方法です。

  • Heartfelt:情熱や感情を心に訴えかけているか
  • Animated:目標達成後の姿が嬉しい様子をイメージできるか
  • Required:必須であるか
  • Difficult:困難であるか

論理的ではなく感情を用いて心に訴えかける目標設定方法のため、研修にも最適です。

ちなみに、HARDゴールに沿って目標を設定する際は、H→A→D→Rの順番で決めましょう。

 

ベンチマーク法

ベンチマーク法とは、ある対象をベンチマークにして目標設定する方法です。なお、ベンチマークとは、「指標」や「基準」といった意味になります。

研修におけるベンチマークの例として、尊敬する先輩社員や上司が挙げられます。ベンチマーク法の設定方法は、以下の3ステップです。

  • ベンチマークを設定する
  • ベンチマークに設定した対象の情報を収集する
  • 目標を設定する

 

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研修の目標を効果的に活用するためのポイント

研修で設定した目標を効果的に活用したいのであれば、以下3つのポイントを意識しましょう。

  • 研修の開催目的を受講者に伝える
  • 目標を明確にする
  • 受講者同士で設定した目標を共有する

順番に解説します。

 

研修の開催目的を受講者に伝える

どのような目的で研修が開催されるのかが把握できていないと、受講者は参加するにあたって何を学ぶか、正しい目標を設定できない可能性があります。

そのため、「なぜ研修を開催する必要があるのか」理解できるように開催目的をしっかりと伝えるようにしましょう。

その結果、目標設定がしやすくなり、研修の効果を高めることができます。

 

目標を明確にする

目標を設定する際には、なるべく明確なものにするよう意識しましょう。

設定した目標の内容が曖昧だと目的意識がブレてしまい、達成感や研修本来の効果を得られなくなる可能性があるからです。

「営業スキルを習得して、毎日1件のアポを獲得する」といった、期間や数値を交えた明確な目標を設定することで、目的意識が強くなり、研修後には成長を実感できるようになるはずです。

 

受講者同士で設定した目標を共有する

設定した目標は、研修内の早めのタイミングにおいて、受講者同士で共有させましょう。実際に口にして発表することで、目的意識や達成意欲が強まります

また、ほかの受講者の目標を聞くことで自身が設定した目標と比較できるようになり、モチベーションの向上につながるはずです。

 

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研修の目標設定例

研修の目標設定例について、いくつか紹介します。

  • 新入社員研修の場合:研修では電話対応について学習し、研修後は最低でも1日5件以上はクライアントからの電話に出る
  • コンプライアンス研修の場合:研修ではコンプライアンスの基礎知識や違反の事例について学び、研修後はコンプライアンス違反になりそうな業務を洗い出して周知する
  • ハラスメント研修の場合:研修ではセクシュアルハラスメントやマタニティハラスメントなどの各ハラスメントについて学習し、研修後はハラスメントになりそうな言動がないかを毎月話し合う
  • ビジネスマナー研修の場合:研修では名刺交換や挨拶の仕方などについて学び、研修後は1ヵ月目で完璧に習得する
  • コーチング研修の場合:研修では部下に対するコーチングの知識やスキルを習得し、研修後は自発的に行動できる部下を一人でも多く増やす

 

まとめ

本記事では、研修で目標を設定する理由やおすすめの方法・意識すべきポイントなどについて解説しました。

研修における目標は、研修内と研修終了後の2種類あり、目標を設定することでセルフマネジメント力や研修に対するモチベーションの向上につながります。

研修の目標設定におすすめの方法として、SMARTの法則やHARDゴール・ベンチマーク法が挙げられますので、本記事を参考に活用を検討してみましょう。

 

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