アウトソーシングとクラウドソーシングの違い、メリットを活かして業務効率化!

アウトソーシング

昨今、アウトソーシングやクラウドソーシングという言葉を耳にする機会が増えているのではないでしょうか?人手不足が深刻化していく現代日本では生産性の改善が求められています。これを解決するために、企業側や労働者はアウトソーシングやクラウドソーシングを取り組んでいます。そのメリット・デメリットを解説します。

目次

1.採用難と生産性

2.内製化と外注の考え方

3.アウトソーシングとは

4.クラウドソーシングとは

5.派遣業務とアウトソーシングの違い

6.それぞれのメリット・デメリット

7.まとめ






1.採用難と生産性

少子高齢化により2010年以降、日本の人口は減少し続けています。この事は労働人口の減少の要因となり、日本のみならず世界的にその傾向が広がっています。リクルートワークス研究所の調査では、世界15ヶ国がこの人手不足に悩み採用難に陥っている傾向にあるとしています。

しかし、この採用難は人手不足だけが原因ではなく、企業で求める人材と働く側の
労働条件とのミスマッチも原因のひとつになっています。それでは、なぜミスマッチは起こってしまうのでしょうか?その原因は、下記に集約されています。

・企業側が求めるものが高すぎること
・企業が求めるスキルを持っているにも関わらずその人材に対する対価が低いこと

現在、企業側が求める人材の多くは、企業側が教育を行わなくても即戦力となる能力や専門性の知識や技術を持っていることを重要視しています。

しかし、これまでの社会人としての考え方や働き方ではなく、自分の能力を評価してもらえる場所で自由に自分らしく働くことができる環境を求める人が増えてきています。企業に所属して働くというだけではない、働く側の選択肢が増えていることも一因となっています。

企業側としては採用難と多種多様な働き方を推進する社会背景をしっかり理解する必要があります。採用難を打破し、生産性をあげるためには、自社で行える業務と委託する業務とに分け業務の分散化や、複数のスキルを持つ人材確保にこだわりすぎず、幅広い採用業務を行うなど、仕事に対する業務の考え方自体を変換していかなくてはなりません。






2.内製化と外注の考え方

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慢性化する人手不足を解決するための対策方法として、大きく2つの考え方があります。

一つは、自社だけではまかないきれない業務の中で外部に委託できるものは外注(アウトソーシング)すること。二つ目は、増加する業務に対して自社内でまかなうことができるように人員を内製化(インソーシング)することです

どちらがより最適な人材確保となるのかは、その仕事内容や事業の見通しによって違いがあります。

長期的な事業展開の見通しがある場合は、内製化(インソーシング)に重点置いた方が良いという考えもありますが、内製化した場合、人材の確保にかかる採用費をはじめ、戦力となるような教育を与えるための教育費をはじめとする固定費が相当かかることも念頭に置かなくてはいけません。

一方で、外注(アウトソーシング)の利用は、専門性の高いシステム構築などの業種において、リソースの確保などを目的に利用するのに最適です。これらの仕事を外注で補うことで、内製化した場合に必要となる固定費はもちろん、人材育成のための時間確保の必要がなく、仕事量に応じて臨機応変な資金投資を行うことが可能となります。

外注で仕事を補う場合は、固定費ではなく変動費として捉えることが可能となるため、コストコントロールを行いやすいのでとても有効的です。






3.アウトソーシングとは

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最近よく耳にすることが多くなってきたアウトソーシング(Outsourcing)とは、外部委託のことを言います。詳しくは弊社ブログ「アウトソーシングのメリット・デメリットと導入で大切な3つのポイント」

https://www.newsbase.co.jp/outsourcing-merit-demerit/

を御覧ください。

アウトソーシングとは、企業が業務を遂行する上で、ある一部の業務の内容を外部の専門業者または専門家へ業務委託することを言い、業務委託契約(請負契約または準委任契約)を結ぶこととなります。

業務委託契約の内容には下記が盛り込まれています。

・業務の範囲
・執行期間
・障害時の対応
・違約に関する補償

実際にアウトソーシングを利用することのできる業務には以下が挙げられます。


・人材の雇用契約に関する管理業務
・給与計算や源泉所得税、各種控除に関する計算業務
・労務管理

上記以外にもITアウトソーシングとしてIT関連に関する業務委託があります。

アウトソーシングが各企業で利用され始めた当初は、会計や税務といった定型的な業務や、
工場など繰り返しの作業となる業務を外部の専門家に依頼することで、コスト削減と既存の人材活用が有効的になるとされていました。

現在は、それぞれの企業が自社にとって一番有益となる企業競争力の向上や品質の向上、企業再構築といった付加価値を生むことができるようなアウトソーシングの活用が行われ始めています。

特に、ITアウトソーシングは、専門性が高いことから各企業で活用している割合も年々増加傾向にあります。

ITアウトソーシングとして行われる業務は、DC(データーセンター)アウトソーシングや、ハイブリッドシステム構築(クラウドとハウジング・ホスティングの組み合わせ)などの需要が増加すると見込まれています。

ミック経済研究所の研究によると、国内ITアウトソーシングサービス市場において、2017年度では4兆5862億円、前年比106.7%に推移していると発表。2023年度には、8兆9615億円にまで市場規模が拡大すると予測しています。

この市場拡大は2016年度から2023年度までの7年間という短い期間で年平均10.4%もの成長率となることから、今後、これまでは労務管理や計算業務といったものから、より専門性の高いITアウトソーシングがアウトソーシングの主流となることは間違いありません。






4.クラウドソーシングとは

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新しい働き方として注目されているクラウドソーシングは、日本では2009年頃から活用されるようになり、2011年の東日本大震災以降、場所や時間を選ぶことなくITを利用して働くことが可能なクラウドソーシングが急速に浸透し始めています。

クラウドソーシングのクラウド(Crowd)とは群集という意味を持っています。
このクラウドソーシングが発展した背景には、インターネットの高速化や無線LAN化、スマートフォンやクラウド等の普及があります。

これまでは、デザインやシステムの開発など知識や技術があるにも関わらず、何らかの事情で、社会で活躍する機会が閉ざされてしまった人達がクラウドソーシングを利用することにより、その知識や技術を自由な働き方で活かすことができるような社会となってきています。

企業側にとってのメリットには以下が挙げられます。


・企業間では発注しづらい少額な業務の発注を高いスキルを持つ個人へ依頼・発注することが可能となる
・人件費、教育費といった固定費が必要なく、成果物に対しての報酬のみで手に入れることができる

このように、アウトソーシング同様に、ピンポイントで欲しい仕事の成果のみを手に入れることが可能となります。クラウドソーシングは2030年には3人にひとりが携わるのではないかと推測されており、その市場も年々増加しています。

企業側は、クラウドソーシングを上手に活用することで採用難や業務効率化の一助を担うことができるでしょう。






5.派遣業務とアウトソーシングの違い

人材は欲しいけれど、人件費の予算を多く確保することが難しいという場合、派遣社員に業務依頼するという方法もあります。派遣は、アルバイトやパートとは全く違った雇用形態となり、実際に働く人ではなく、あくまでも人材を提供する派遣会社と人材の提供を受ける企業との間で雇用契約を結ぶことになります。

どのような業務でも派遣が利用できるかと言ったら残念ながらそうではありません。建設業務や、警備、港湾業務として派遣の利用は禁止されています。また、医療関係業務も原則禁止となっています。

派遣とアウトソーシングとの違いとして、次の点が挙げられます。派遣を利用する場合、業務の指導や管理については社員自らが指示をしなくてはなりません。一方、アウトソーシングの場合、社員が業務の指導や管理を行う必要はありません。






6.それぞれのメリット・デメリット

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アウトソーシングにクラウドソーシング、派遣と人手不足による生産性低下などを食い止めるのに役立つこれらのシステムにもメリット・デメリットが存在します。

◆アウトソーシング  
・アウトソーシングは、委託したい業務を明確にして依頼することで、その成果物を手にすることができますが、アウトソーシングを委託した相手によっては、その成果物の完成度の差や、情報漏えいといったものを懸念しなくてはなりません。

◆クラウドソーシング 
・クラウドソーシングは、業務を委託する内容が限定的なため、コスト管理しやすくメリットが一番高く感じますが、アウトソーシングのように委託した業務全てを任せるというものではなく、対応業務などの社内コントロールが必須となるため完全な業務委託とはなりません。

◆派遣業務
・派遣は、業務は委託するものの、派遣社員に対する教育や管理などは社員で行う必要がありますが、直接な雇用契約ではないため、人件費のコントロールがしやすいという部分があります。

どのシステムが、最適なのかは各企業の考えや業務によって違いがあるので、断定できるものではありません。しかし、各々持つ悩みや改善点に合わせうまく活用すると業務改善の効果を高く出すことが可能です。 






まとめ

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人手不足からくる生産量低下に対してすぐに有効活用することのできるアウトソーシング、クラウドソーシングそして派遣について説明してきました。これらはすぐにでもできる業務効率化といえます。

それぞれ一長一短はあるものの多種多様な働き方を求める人材とより専門性が高く、必要な部分に必要な人材を求める企業とをマッチさせることのできる方法のひとつとして、これからますます需要が高まることが想定できます。

今、双方でデメリットとなる部分もいずれ解消し、よりよい社会環境を築く方法のひとつとして今後も注目していく必要がありそうです。

参考サイト

リクルートワークス研究所
http://www.works-i.com/surveys/

ZDNET JAPAN
https://japan.zdnet.com/article/35113623/