【新製品発表会】プロが推奨する担当者が押さえるべきポイント

イベントノウハウ

最終更新日:2018.06.29

長い期間と多大なるコストを要する新製品開発。

昨今、良い製品を作ったからといって簡単には売れません。多くの消費者へ自社の製品情報を届けることが大変重要になります。そこで、情報をより多くの人々へ発信するため「新製品発表会」があります。

新製品発表会を開催するにあたり、規模が大きければ大きいほど広報担当者だけでは対応することが難しく不安な点も多くあります。
この記事では、新製品発表会の様々な重要なポイントをまとめました。

目次


1. 新製品発表会って何のためにやるの?

2. 新製品発表会担当者のありがちな不安・悩み

3. 新製品発表会成功の成功とは何か?

4. 事前・当日・事後の業務

5. プロフェッショナルに相談を

6. 外部に委託した方が良い業務領域とは

7. まとめ

1.新製品発表会って何のためにやるの?

1.jpg

長い年月とコストをかけて開発される新製品。開発スタッフが手間暇かけて作り出した製品を多くの消費者の手に届けることは会社の業績にとって非常に重要です。

高度経済成長期の日本では新製品を作る度に飛ぶように売れていきました。テレビや新聞などのマスメディア広告を利用し、企業は効率よく製品を告知し売上を伸ばして、その利益で新しい製品の開発を行うという好循環が形作られていました。

しかし、現在では新製品を作り、ただマスを目掛けた宣伝をしただけでは消費者は見向きもしてくれません。国内や海外からの競合が多いという点もありますが、インターネットの発展とともに情報量が増えた事で選択肢が増え判断基準が多角的になったからだといえます。

そこで、新製品の認知を広げるのに有効的な方法が「新製品発表会」です。新製品発表会を実施するにあたり、できるだけ多くの人に製品を認知してもらい最終的には売上増加を目指します。

新製品発表会を開くことで、得られる大きな効果として「パブリシティ」があります。パブリシティとは、企業や団体などの自社のニュースがテレビや新聞、雑誌やインターネットなどのメディアにニュースや記事として取り上げられることをいいます。

BtoBではメルマガでの告知やエンゲージメントの高い優良クライアントに資料送付をして集客を募ります。BtoCでは広報がティザーサイトを作成してプロモーションし、消費者の興味をあおり、新製品発表会で一気に情報拡散を狙います。

両者とも、発表する製品・サービスに合ったメディア媒体に取り上げてもらうために、PR会社を間に挟んでメディアに案内を出すことが多く、大規模な発表会の場合には大きな会場で有名人をキャスティングすることもあります。

近年では、新製品の情報がTwitterを始めとしたSNSで情報が広がることも増えています。

例えば、化粧品メーカー常盤薬品の取り組みでは、メイクアップブランド「エクセル」の立ち上げに際して新製品発表会を開催。(※2

コンシーラー、アイシャドウ、リップ、リップケアオイルといったラインナップ商品の商品プランナーによる商品紹介後、メイクアップアーティストを招き、メイクアップショーを展開しました。また、来場者が実際の商品を体験できるセルフメイクアップタイムも設け、体験できるイベントとして実施しました。来場者から「春らしくて、かわいい!」などの声が聞かれました。

ほかにも、プレスリリースやYoutubeでの情報発信も展開。@cosmeのツイートでも取り上げられ500以上のいいね!がつくなど反響が広がり(※3)、人気が加速。その後発売された「シャイニーシャドウ」シリーズは累計160万個を突破しています。(※4)

2.新製品発表会担当者のありがちな不安・悩み

企業の大きなPRとなる新製品発表会ですが、実施にあたり不安や悩みがつきものです。新製品発表会を実施した経験がなく、運営に不慣れでノウハウがない場合、発表会運営の際に必要な企画や会場手配、また会場で使用する機材、出演する有名人のキャスティングの手配、メディアの誘致などどうしたらいいのか分からないことも多くあるかと思います。

また、新製品発表会の運営経験が豊富の場合でも「発表会がマンネリ気味で面白みがない」「もっとインパクトのある発表会にしたい」「もっとマスコミ受けする企画内容が欲しい」…といった悩みも少なくありません。個人が発信できるソーシャルメディアが発達している昨今現代では、SNSの活用などパブリシティの獲得に以前とは違った方法も必要になるかもしれません。

3.新製品発表会の成功とは何か?

2.jpg

新製品発表会はメディアを通じて消費者に製品の正確な情報を届けることが重要です。その上で必要なパブリシティの獲得ができることが目標となります。前述のように、現在ではソーシャルメディアが発達しているため、新製品の発表会を成功と判断するには2つの要因があります。

1つは「メディアにどれだけ取り上げられたか?」。2つ目は「一般参加者が現場で参加したコンテンツがリアルタイムでどれだけSNSで広まったか?」という2点です。

幸いなことに、現在のネット社会では発表会の反響については検索エンジンやネットニュース、SNSである程度把握することが可能です。

例えば、先ほどのメイクアップ用化粧品の新製品発表会の場合であれば、「ブランド名」とキーワードでニュース検索をすることで大手メディアだけでなく専門メディアやキュレーションメディアでの報道ニュースの結果を知ることができます。

また、Twitter やFacebookなどでは個人の評判や製品の口コミ、いいね!などを知ることが可能です。こうしたSNSでの評判は一般顧客と企業に対するエンゲージメント=絆や繋がりを示しとなり、製品や企業へのファン化にも結び付きますくのです。

新製品発表会において、まず大切なのはメディアや参加者、ひいては一般消費者の視点で「メディアに取り上げたくなるような面白いイベント」になっているかが大切です。できるだけ多くの意見を収集して、新しい企画にフィードバックしましょう。

4.事前・当日・事後の業務

イベントの企画内容が決定し、新製品発表会を実施する際には、事前の準備、当日のスケジュール管理や進行状況の把握、そしてイベント終了後のアフターフォローの3ステップの業務が発生します。

事前の業務は会場手配や出演者のキャスティング、司会やナレーターの手配があります。また、発表会を通知するメディアの選定やSNSを活用した発信についても事前準備が必要です。

それぞれの項目ごとに担当者の割り振りとタイムスケジュールの作成、担当間のすり合わせなども必要です。また、当日の総責任者やスケジュール管理の担当、問い合わせ窓口やクレーム発生時の専属スタッフも決めておくべきでしょう。

イベント当日は器材や会場の設備の確認を行い、スタッフとの最終のブリーフィングや本番同様の進行でリハーサルを行うことで関係者全員がイベントの流れを把握する事ができます。発表会開始後は会場への関係者の誘導後、スケジュールの管理を行い滞りなく進行するかを随時確認。遅れや突発的なハプニングの際には、責任者に報告の上、迅速な対応を行います。

そして、イベント終了後は、HPへの掲載やプレスリリースの発信、必要に応じてSNS上でも情報発信を行いパブリシティの獲得を目指します。パブリシティ獲得状況は定期的に把握、関係部署にも情報共有を行い振り返りに活かします。
イベントのナレッジを社内に貯めておけるように、成功点と反省点を全て記録し、ナレッジマネージメントもしっかりと行いましょう。

5.プロフェッショナルに相談を

3.jpg
社内で行う研修イベントなどと違い、新製品発表会は不定期な開催です。企業での人材不足が叫ばれることも多い状況では、なかなか専門に担当する部署を維持することも簡単ではありません。社内の人的リソースを有効活用し、商品開発や営業活動など本来売り上げに結び付くコアプロセスに社内のベクトルを統一したいものです。

そこで必要になるのが、業務のアウトソーシングです。社内にあるナレッジの状況をみて企画やメディア誘致など一部の業務を専門のPR会社やイベント会社に任せることも考えてみましょう。

もし、社内にノウハウが全くない状況であれば、発表会実施という業務プロセスをまとめて外部へ依頼する方法もあります。100%委託した場合でも、外注先としっかりと報告、連絡、相談を受けることで社内ナレッジの蓄積にも繋がります。

6.外部に委託した方が良い業務領域とは

4.jpg
前述のように新製品発表会にはさまざまな業務が発生します。
改めて整理してみると以下のようになります。

・企画(イベントの目的やターゲットの選定、具体的な内容や数値目標、メディア誘致先などの決定)
・会場やキャスティングの選定や手配
・スケジュール管理
・担当者の割り振り
・メディアに誘致
・当日のリハーサルや器材、会場のセッティング
・関係者やスタッフとのレクチャー
・来場者の誘導
・タイムスケジュールに沿った進行
・進行の遅れやトラブルへの対処
・会場の撤去
・イベントの効果測定やパブリシティ獲得状況の精査
・振り返りと社内ナレッジの蓄積

こうした業務の中には既に社内ナレッジの蓄積が十分にあり、外注の必要がないものもあると思います。すべてを外部に委託するのではなく、ノウハウの蓄積がないものだけを外注するのも一つの方法です。

当社はイベント専門会社として進行管理から制作進行、当日の運営からアンケートの実施、関係者との打ち合わせのレビューまでイベント全般の流れに精通しております。御社のニーズに応じたご提案をすることも可能です。
株式会社セブン銀行や全日本空輸といった大手企業のイベント実施実績もございます。ご参考までに過去事例をご覧ください。

新製品発表会の事例はこちらです

株式会社セブン銀行様 一歩踏み込んだ戦略的な広報活動にチャレンジ

7.まとめ

5.jpg
株式会社電通の発表した2017年日本の広告費という資料によると2017年の日本の広告出稿量は約6兆4000億円。そのうちインターネットの広告出稿量は1兆5000億円にものぼり、全体の4分の1に迫る勢いです。

このことは日本におけるマスメディアが多様化していることを示しています。企業が時間とコストをかけて開発してきた新製品を広く世間に知らしめる効果的な方法が新製品発表会です。発表会の実施に際しては「メディアにどれだけ取り上げられたか?」のみならず「一般参加者が現場で参加したコンテンツがリアルタイムでどれだけSNSで広まったか?」という従来のマスメディア以外の効果についても留意する必要があります。

イベントの実施に際しては事前準備から実施、効果測定まで多くの業務が発生します。効率的に新製品への反応を捉え、次の製品開発に社内リソースを有効に活用してためにも外部へのイベント業務のアウトソーシングを行うのも一つの方法です。自社の社内ナレッジの蓄積とかんがみて、まずは可能なところからプロへの相談を始めてみてはいかがでしょうか

参考文献

※1 2017年日本の広告費 http://www.dentsu.co.jp/news/release/2018/0222-009476.html
※2 ~メイクアップブランド「エクセル」新商品発表会~ 2018年春、肌メイクのトレンドは「肌知性」!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000021805.html

※3 @cosmeのツイート
https://twitter.com/atcosmenet/status/978088082204438528

※4 常盤薬品工業 ニュース詳細ページ より(売り上げ個数など)
http://www.tokiwayakuhin.co.jp/cojp/t/t2340/