選ぶのは大統領ではなく渡航先?アメリカ人の興味を刺激するサプライズイベント

イベントアイデア

イベントのマーケティング効果を高めるために大切なのは、人々の注目を集めること。しかしそれは簡単なことではありません。何かいいアイデアはないかと、日々頭を悩ませている人は多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、そんな悩めるマーケターのみなさんにぜひ参考にしていただきたい事例。アメリカでもっとも人々の関心を集めるあのできごとになぞらえて、大きな注目を集めることに成功したイベントです。

なんと全員に往復航空券をプレゼント!その条件とは……?

ご紹介するのは、アメリカ国内や中米の国々への路線を持つ格安航空会社(LCC)ジェットブルー航空のイベント事例。同社ではなんと、ある日のボストン発フェニックス行きのフライトに搭乗している乗客150人全員に、往復航空券をプレゼントするという、なんとも大胆なキャンペーンを実施しました。

しかも、プレゼントされる航空券の行き先は、同社が就航する都市ならどこでもOKという気前のよさ。ところが、この往復航空券を獲得するためには、ひとつ重要な条件がありました。
その条件とは、150人の乗客全員が全会一致でひとつの行き先を選ぶこと。つまり、ひとりでも異なる行き先を希望した場合は、全員が航空券を受け取れないのです。

このイベントの内容を知らされた乗客たちの意見は千差万別。さっそくシートに備え付けられたパンフレットでジェットブルー航空の就航先を確認しますが、「ロサンゼルスに行きたい」という人もいれば「どこか外国がいい」と話す人もいて、意見はバラバラです。
そこで、乗客たちはなんとかして航空券を獲得すべく、周囲の座席の人と意見を交換しながら少しずつ全員の意見をまとめていきました。

その後、行き先はコスタリカとタークス・カイコス諸島の2か所に絞られます。それぞれの目的地を推す人がプレゼンを行い、議論を重ねていよいよ最終投票へ。はたしてイベントの参加者は、航空券を獲得できたのでしょうか?

気になる投票結果は、ぜひ以下の動画でご覧ください!

Reach Across the Aisle|YouTube

あのイベントに似ていませんか……?

最終投票の結果、見事全会一致でコスタリア行きの航空券を獲得することに成功しました。実は、このイベントが人々の琴線に触れ、大きな注目を集めたのには、ある理由があったのです。

それは、このイベントがアメリカ合衆国大統領選挙になぞらえたものであるということ。動画内には「選挙」の言葉は登場しないものの、冒頭の国粋主義的な演出からは大統領選を意識していることがうかがえます。

アメリカ大統領選挙は、アメリカ国内だけでなく全世界から注目を集め、候補者の動向が毎日のように報道されます。そして、今回ご紹介したジェットブルー航空のイベントも、選挙と同じように異なるバックグランドを持つ人たちがお互いの意見を交換し、ひとつの候補(=渡航先)を選ぶというものでした。

話題の規模は大きく違うものの、仮想選挙ともいえそうな今回の「渡航先選挙」は、多くの人の心に強い印象を残しました。

人の注目は、マーケティング効果に直結する!

マーケティング効果を高めるうえで人の注目を集める方法はいくつかありますが、大きな別のイベントを想起させることは効果的な手法のひとつです。今回ご紹介したイベントは、大統領選挙のイメージに頼りすぎることなく参加者を楽しませることができた秀逸なアイデアといえるでしょう。注目を集めるためのアイデアを探しているマーケターのみなさんにとって、参考になる部分があったのではないでしょうか。


参考: