もう止めにしませんか?あなたの仕事の生産性を下げる3つの行動

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「残業はするな、しかし成果は上げろ」

このような言葉が昨年から職場では飛び交うようになりました。多くのメディアが取り上げているように、働き方改革を促される中で、企業は個人の労働生産性を上げるために様々な取り組みを検討しています。

その一方で、残業禁止という言葉が独り歩きをして、改善が進まないといった声もよく聞こえるようになりました。

個人の労働生産性向上方法に悩んでいるならば、まずは生産性を下げてしまう要因を把握しましょう。

個人の生産性を高めよ。働き方改革で日本の生産性はG7で最下位に?

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日本企業が業績を向上させるためには、個人の生産性を高めなくてはいけません。

なぜならば、日本企業は働き方改革に取り組み、労働時間の短縮化が進んでいますが、以前と変わらないままの生産性で働いてしまってはアウトプットは減少してしまいます。

公益財団法人の日本生産性本部によると、2016年の日本の労働生産性は、時間当たりで46ドル(4694円)、前年よりも0.5ドル増加したが、OECD加盟35か国の中では前年と同じ20位。6位のアメリカ(69.6ドル)の3分の2くらいの水準にとどまっています。日本の年間の平均労働時間は、90年代には1900時間を超えていたのが、今は1713時間まで減少し、アメリカ(1790時間)やイタリア(1725時間)よりも短く、OECDの平均を下回っています。

日本企業にとって、個人の生産性向上の重要性が分かったところで、実際に個人の生産性を下げてしまうセリフと共に《やってはいけない行動》をみていきましょう。

「さて今日は、何しようかな?」

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今日やることを思いついたまま仕事をしてしまうことはありませんか?

我々は計画を立てないと、毎日無意識に多くのランダムな選択をしてしまいます。そして、その結果、脳の集中可能時間の限界を迎えてしまうのです。脳は疲れない臓器だと言われていまが、負担をかけ過ぎると、脳の神経回路がショートしてしまいます。

「何を食べれば良いか?なにを着ればいいか?いつ何をするのか?
休日は何をやってみようか?午前中にどのような作業を始めるべきか?」

この小さな積み重ねが、脳に負荷を与えています。

労働時間の短縮という大きな課題を持つ日本企業にとって、短い時間で集中して仕事に取り組む事は重要です。さらに、集中力が持続する時間の限界は、一般的には45分程度と言われ、集中力できる時間は限られています

集中力の限界が近づくと、人間の脳は予定を先延ばしし始め、一度遅れてしまうと先延ばしてしまう事が当たり前になってしまいます。このように、予定を立てずに行動することは、集中力の低下につながり労働生産性を押し下げます。

米アップル社様の元CEOスティーブ・ジョブス氏は、考えたり悩む時間を削減するために着る服や食べるものを決めていたという逸話があります。日々の行動を全て計画する必要はありませんが、生理上必ずしなければならない事の一つでも、ルーチン化できれば脳への負担は軽減し、集中する時間を有効に使えるようになります。

「それは私の仕事ではないので…」

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取り組んだ事のない新しい仕事でも、チャンスがあればやってみる事が大切です。

話は少し飛躍しますが、心理学用語の「コンフォートゾーン」という言葉をご存知でしょうか?

「コンフォートゾーン」とは、自分が生き生きと活動できて、最高なパフォーマンスを発揮できる、慣れ親しんだ場所のことを言います。仕事に例えるなら、ベテランのエース営業マンが業界評価の高い自社のメイン商材を、慣れ親しんた鉄板の営業トークを持って商談に望むようなものです。

個人が新しく未経験分野の業務を体験することで、「コンフォートゾーン」が広がり能力は向上して行きます。もし、自社の新商材や新規開拓、新しい営業ツールなど、仕事に新しい要素が増えたら、積極的にチャレンジして、「コンフォートゾーン」を広げて行きましょう。

また、個人の能力開発とキャリアデザインのために、一人の社員を定期的に異動させる「ジョブローテション」を推奨する企業があります。

日産自動車株式会社様は、キャリアコーチや上司が立てた育成計画を元に「ジョブローテーション」を行っています。「なぜ」その部署へ異動させるのか、人材育成の「なぜ・何のために」をきちんと考えられた上で戦略的に部署を移し、社員の「コンフォートゾーン」を広げることに成功しています。

「ああ、疲れた。気分転換にSNSをチェックして、ゲームでもやるか。」

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あなたは一日何回、SNSのフィードをチェックしたり、スマホゲームで小休憩を挟んでいますか?これらの行動には中毒性があります。この積み重ねが生産性の邪魔になっています。

現在の日本企業で働く上でPCやスマホは必需品となっています。休憩の合間でついPCやスマホでSNSやゲームをチェックしてしまいます。日本でのネット依存症の人は2008年の調査では全国で推計270万人、さらに2013年の厚生労働省研究班の調査では成人男女で推計421万人と1.5倍に増加しています。

中毒になってしまうのは脳の構造に要因があります。スマホゲームで与えられる射幸心やSNSでの承認欲求を満たされた状態に放出される脳内物質であるドーパミンは、大量に脳内にでると、これを求める耐え難い欲求が生じ、これらを追い求め、これらがないと不快な症状を生じてしまう依存状態を作り出します。

これらの依存状態に陥る前にネットやスマホから離れて、脳を休ませるべきです。最新の脳科学の研究によと、休憩中には脳をリラックスさせなければなりません。そこで、脳のリラックスに最適なのが睡眠だと言われています。

午後の仕事の効率アップのために 昼寝を推奨する企業があります。 米国ではグーグルやナイキなどが導入し、日本ではGMOインターネットが社内の一角に、同グループ会社のスタッフなら誰でも無料で利用できる、昼寝部屋「GMOシエスタ」を設置しています。

まとめ

本記事により、生産性を下げてしまう行動や要因を把握し、生産性向上のお役に立てれば幸いです。

参考文献

6 Habits That Are Killing Your Productivity and Focus (and What to Do Instead)(Minute)

働き方改革でも日本の生産性は最下位?(NHK NEWS WEB)

集中力の持続時間の限界は?集中力を回復するのに必要な休憩時間は?(みんなのおかねドットコム)

日本における戦略人事を企業3社の成功事例で考える(オウンドメディア創造集団株式会社レバレッジ )

脳が悪くなるネット依存症|脳を萎縮から守れ!3つの方法(FINDER)

「昼寝20分」 働き方改革 午後の仕事、効率アップ(NIKKEI STYLE)