BPRとは?取り入れた企業の成功事例と導入ステップ解説

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「BPR」という言葉をご存知でしょうか?

「BPR」とは「ビジネスプロセスリエンジニアリング(Business Process Re-engineering)」の各単語の頭文字をとったものです。

業務内容や業務フロー、組織、ビジネスルールなど企業の業務をあらゆる角度から見直し、リエンジニアリング(再設計)を行うことを指します。

最終的な顧客に対して価値を生み出せるビジネス構造をつくり、売上や収益率といった企業活動の目標を達成するのがBPRの目的です。

スムーズに業務を進められるよう業務改善をするだけではなく、研究開発や製造、原価・品質管理などの全てのビジネスプロセスを全面的に考え直し、デザインすることがBPRの基本です。

企業の競争が激しくなるなか、自分たちのビジネスのプロセスを根本から見直し、大きな成果を導くBPRは今熱い注目を集めています。事実、BPRを導入する企業や自治体は増加しており、導入企業が成果を上げているケースが多くあがっております。

この記事では、BPRの概要やメリット、導入のプロセス、導入の実例をご紹介します。

目次

1.BPRとは

2.BPRを取り入れると何が起こる?

3.BPRのステップ

4.BPRを導入した企業

5.まとめ






1.BPRとは

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BPRとは、組織全体のビジネスの構造を根本から見直して、大きな効果を生む取り組みのことを指し、人材不足や競争の激化で、ビジネスの効率化の必要が増す現在、非常に注目されている手法です。

BPRの概要やBPRと混同しやすい業務改善との違いを詳しくご紹介します。

■BPRとは何か

BPRとは、組織の業務内容やルールなどを根本から見直し、新しい組織の在り方や評価システムをつくることです。

ビジネスプロセスエンジニアリングの「リエンジニアリング」という単語が持つ「根本から再構築する」という意味の通り、表面的な改善ではなく根本からビジネスのプロセスを見直して、成功するため仕組みづくりをすることがBPRの本来の意味となります。

■BPRの目的とは

BPRの目的の代表的なものは、次の二つです。
・既存のビジネスのプロセスを根本的に再検討して、業務内容や組織の在り方などをゼロベースから検討し、改善する。
・業務の効率化や生産性を劇的に上げて、顧客に大きな価値を提供できる仕組みをつくる。

これらを達成することで、顧客からの支持を獲得し、競合他社との競争に打ち勝つことができます。

■BPRと業務改善の違い

BPRと混同しやすい用語として「業務改善」という言葉があります。ですが、この「BPR」と「業務改善」の二つには大きな違いがあります。

BPRは営業や販売など組織全体のあらゆる部分の効率を最大化し、ビジネスのプロセスを根本から見直すことです。組織全体を変えるので変化は劇的ですが、一方業務改善はスムーズに業務が進むよう部分的な改善を行うことです。あくまで部署やチーム内での改善なので、BPRと比べて変化スピードは遅くなります。この変化スピードが2つの大きな違いとなります。






2.BPRを取り入れると何が起こる?

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BPRを行いビジネスプロセスを改革することは、組織に大きなプラスの効果をもたらします。代表的な効果をご紹介します。

■組織の在り方を見直せる


大きな組織になればなるほど、意識なく習慣化している非効率的な業務の進め方や部署間での認識の相違などの問題が発生しやすくなります。

そこでBPRを行い根本的にビジネスプロセスを見直す過程で、そういった組織の問題点を洗い出すことが可能となり、効率的なビジネスを妨げる要因を取り除くことができます。

また、BPRを推進するには、なぜBPRを行い、最終的にどんな組織を目指すのかといったすり合わせの機会を多数設ける必要があるため、その話し合う機会の中で組織としての共通認識を強めることができます。

■業務フローの把握と効率化

BPRを進める際にまず必要なのが、業務フローの洗い出しです。業務の一部だけではなく、組織全体でどう進めていくのかを再確認し、プロセスを再構築ことで業務の大幅は効率化が見込めます。

また、様々な事由でで大きな改革が難しい場合にも、根本からフローを見直すことで、既存の業務フローを活用したより良い業務のやり方を発見できます。

■顧客満足度の向上

BPRを導入することで、パフォーマンスを改善されて以下のような変化が期待できます。

・コスト削減により低価格で商品やサービスを提供できる
・商品やサービスの質が上がる
・より早く商品やサービスを提供できる
・ケアレスミスが少なくなる

これらの変化により、顧客満足度を大きく上げることが可能。激しい競争の中でも選ばれるビジネスを展開できます。

■従業員満足度の向上

組織の在り方や人事、評価、業務フローなどが非効率的であったり、不公平であったりすると従業員のストレスが溜りがちな状態になります。

結果、パフォーマンスの低下や人材の流出といった悪影響が出てしまいます。

そこでBPRを通して、効率良くスムーズに仕事ができる環境をつくることで、従業員満足度は大きく改善し、パフォーマンスや人材の定着率向上につながります。






3.BPRのステップ

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ビジネスのプロセスを根本的に改革し、大きな効果をもたらすBPR。しかしながら、成功するには必要なステップを一つひとつクリアしていかなければなりません。

BPRの成功に不可欠なステップは全部で5つです。
・検討
・分析
・設計
・実施
・モニタリング&評価

それぞれのステップを説明致します。

【STEP1】検討

BPRの目的や目標の決定、対象となる範囲の設定などを行います。

さまざまな階層の社員から改善点を、組織のトップからはビジネス戦略の視点から見た改善点をヒアリングし、最終的な目的や目標をすり合わせていきます。

また、どこまでを改革の対象とするのかもこの時点で決めておきます。

【STEP2】分析

分析ツールを用いて、組織や業務内容、運用フローなどポイントとなる項目の分析や課題の洗い出しを行い、解決の糸口を探ります。
問題点の多い項目は念入りに洗い出しをすることが重要です。

【STEP3】設計

これまでのステップで把握した現状や課題をもとに、改革をするための方法や方針を決めます。また効率的に改善するためのビジネスプロセスの設計も行います。
さまざまな角度から検討し、穴のない戦略を立てること、また高い効果が期待できるものから順に具体的なプロセスを設計することがポイントです。

【STEP4】実施

実際に改革を行います。最終的なゴール以外に、短期的な目標を立てて、都度メンバーと現状を確認しながら進めていくことが大切です。

【STEP5】モニタリング・評価

BPRの進捗や問題点、効果などをモニタリングし必要に応じて対策を練っていきます。また、各部署の現状も共有し、効果的にBPRを推進できるよう調整します。






4.BPRを導入した企業 

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近年、BPRを導入する組織が増えてきます。実際にBPRを導入した企業では、何をどのように行い、どんな効果が得られたのか。実例を二つご紹介します。

■事例1:新日鉄住金化学


新日鉄住金化学では、グループ会社や事業部門ごとにシステム基盤がばらばらで統一した基盤がなく、Excelで属人的に業務を進めていました。そのため、情報の共有が上手くいかず、業務が非効率的な状態でした。

そのような状態を抜本的に解決するために、BPRを実施。10年後の組織があるべき姿を設定し、プロセスを徹底的に見直し、各事業部の戦略やビジネスモデルの実現に向けた仕組みづくりを行いました。

■事例2:製造業C社


市場の変化に伴い、会社のメイン事業の業績が急速に低下。販売費や一般管理費比率がライバル企業よりも高かったため、それらの解消のために業務効率化推進と組織力強化をメインとしたBPRを実施しました。

複数の企業・組織に散在する共通業務を標準化し、一つの子会社に集約したシェアードサービス会社を設立し、グループ全体の総務業務や人事業務などの間接業務を集約化し、必要に応じてアウトソーシングを活用することで業務効率化を実現。また、一人ひとりのスキルを磨くことで組織力を強化しました。また、広報が会社の現状をこまめに社員に発信し、トップと社員の意思疎通の強化も行いました。

シェアードサービス会社を設立したことで、グループ内の間接業務を効率化し、トータルコストを約半分と大幅に減らすことに成功。また、グループ内の間接業務の質のばらつきも解消。大きな成果を出したといえます。






5.まとめ

組織のビジネスプロセスを抜本的に改革するBPRを行うことで、業務の効率化やそれに伴う顧客満足度の向上といった成果が期待できます。

BPRを成功に導くには、検討・分析・設計・実施・モニタリング&評価の5つのステップをしっかり実行することがカギとなります。

新日鉄住金化学や製造業C社の例からも分かるように、組織の課題を徹底的に洗い出し、ビジネスプロセスを抜本的に改革することで、業務の大幅な効率化が可能です。

業績の悪化など組織の行き詰まりを感じている方は、一度BPRの実施を検討してみてはいかがでしょうか。

【参考URL】

・日本の人事部~BPR~

・カオナビ人事用語集~BPRとは? 特徴と業務改善との違い、手法や5つのステップ、事例について~

・ボクシルマガジン~BPR(業務改革)とは?業務改善との違い・メリット~

・HRコラム~BPR(業務改革)の目的・進め方、企業事例から生産性向上を目指すために行うべきこと~

・民間企業等における効率化方策等(業務改革(BPR))の国の行政組織への導入に関する調査研究(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)