「採用アウトソーシング」が市場拡大中!要因まとめ

アウトソーシング

採用業務をアウトソーシングできるということをあなたは知っていましたか?
「自社の採用を外部に依頼するのは不安」、と感じる経営者・ビジネスマンは日本企業では多くいらっしゃいます。

しかし不安だからといって、保留しておくにはもったいないビジネスソリューションなのも事実です。今回は人事担当者の方はもちろん、部署でなかなか欲しい人材が獲得できないとお困りのビジネスマンの方へ、最新の採用アウトソーシングサービスについてご紹介します。

この記事をきっかけに、貴社の採用戦略見直しのきっかけとなるような情報をお伝えします。

目次

1.採用アウトソーシングとは
2.採用アウトソーシングと一般業務のアウトソーシングの違い
3.採用アウトソーシングと人材派遣の違い
4.採用アウトソーシングの対応範囲
5.採用アウトソーシングのメリット、デメリット
6.サービス比較、会社紹介
7.選定ポイント
8.まとめ






1.採用アウトソーシングとは

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就活生や転職希望者にとって有利な売り手市場が続いている2018年現在。新卒入社試験は内定時期が年々早まる傾向となっており、就職情報会社の株式会社ディスコ(東京・文京)のデータによると、2018年6月1日時点の内定率は65.7%と、前年同期に比べて2.3ポイントも高くなっており、就職活動期間が短期決戦と変化している様子が伺えます。※1

近年の激しい人材獲得競争の中で、企業は採用方法の多様化や効率化を目指し、採用アウトソーシング(採用支援)を積極的に増やしています。

矢野経済研究所の調査によると、採用アウトソーシング(採用支援)」市場の拡大は顕著で、2016年度の新卒採用支援市場規模は、前年度比10.3%増の1099億円に上っています。※2






2.採用アウトソーシングと一般業務のアウトソーシングの違い

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採用アウトソーシングが増えている背景。それは、企業の採用担当部門の負荷が年々大きくなっていることが要因です。特に下記2つの影響で企業の採用活動が難しくなっています。

1)内定辞退防止のために一人あたりに割く時間が増加 
2)採用手法の多様化によるマンパワーの増加

一般のアウトソーシングは固定費や労務管理費を変動費化することで業務量を調整できるのが特徴です。委託する業務については業務フローもありルーチン化された部分も少なくありません。それに対し、採用担当者のコア業務は多岐に渡りマンパワーも不足しがちです。さらに景気や世の中のトレンドによって採用動向を見極めなければならず、採用に特化した専門集団のサポートが必要です。

そこで採用業務の一部を委託する採用アウトソーシングを活用する動きが注目されています。






3.採用アウトソーシングと人材派遣の違い


アウトソーシングは代行や外部委託という形で様々な部門で定着しています。一方、仕事の効率化とスピードアップを狙うという意味では、類似したものとして人材派遣があります。

人材派遣は派遣会社から様々な人材を派遣するサービスで、企業が望むスキルや就業条件を満たす人材を必要なタイミングで採用できます。

繁忙期や決算時期などスポットで利用することが多い人材派遣では、企業側で期間・時間の調整がしやすく、費用も人数に応じて柔軟に対応することが可能です。一方、業務指揮は自社でやらなければならず引き継ぎや教育がその都度発生するため、業務の質を均等化することは困難です。

これに対し採用代行アウトソーシングは、採用プロセスに関わる業務そのものをアウトソーシングします。業務委託先が主導し、刻々変化する採用市場への対応や応募者への様々なアプローチなど流動的な状況に対処できるのが特徴です。

採用代行アウトソーシングに関しては人員補充ではなく「採用業務」を丸ごと任せると考えてもいいでしょう。






4.採用アウトソーシングの対応範囲

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企業が置かれている環境や課題によってアウトソーシングしたい業務は変わってきます。採用アウトソーシングの場合は、以下のような対応範囲が代表的です。

・母集団の形成
・選考に関する業務
・内定に関する業務
・採用活動のコンサルティング
・グローバル採用

採用に関する悩みの中で多いのは、母集団をどう形成するかという問題です。

新卒採用では候補となる学生をどう集めるかという集客の課題がありますが、インターネットサイトやSNS、合同説明会など多くのチャネルや機会を活用し自社を学生に認知してもらうことから始めなければなりません。さらに採用したい人物像にマッチした候補者をどう絞るかが選考、内定業務に関わってきます。

さらに採用活動コンサルティングでは、自社の環境に合わせてカスタマイズすることも可能です。企業のカラーに沿った採用体制の構築を一から任せることもできるため、単なる選考代行や進捗管理とは異なります。






5.採用アウトソーシングのメリット、デメリット

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採用アウトソーシングのメリットは採用業務の専門的な企業に委託できることです。採用広告費の最適化や品質向上、エントリー者へのスピーディな対応など担当者がコア業務に集中できる環境を作り出してくれます。

デメリットとしては採用担当者が業務に関わらない分、自社に採用ノウハウが蓄積できないというリスクがあります。また、アウトソーシング費用が加算されるために採用コストは上がってしまいます。採用業務が自社の社員ではないことから入社後の人材のミスマッチが発生する可能性が高くなってしまうことも懸念点の一つです。

採用者が入社してからのギャップを埋めるために、求職者との距離感を縮めるオリエンテーション開催などの工夫や採用担当者自身の熱意が必要になります。






6.サービス比較


採用アウトソーシング会社にも強みと弱みがあります。採用フローの構築やチャネルの構築が得意な企業や、応募者との面接日程の設定や調整のやり取りなど「折り返しや問い合わせの電話のタイミングが合わない」といった悩みまで細かく答えてくれる企業など特徴は様々です。各社の特徴を比較したうえでアウトソーシング会社を選定することが重要です。

例えば、新卒採用で実績がある会社は、「これまで延べ10,000社以上の採用に関わった実績を持つ」など、経験が豊富であることをアピールしています。このようなアウトソーシング会社では、最新のIT技術を用いて採用フローを構築しています。また、人事業務に特化したセンターがあり徹底した情報管理が特徴です。

また、大手と取引実績がある会社は全国にある拠点で地域特性を把握したノウハウを積み上げています。常駐、非常駐ともに対応し、自社RPOセンター対応をアピールする会社もあります。この場合、大型連休や土日祝でも対応可能の会社も多くあります。

さらに最終面接と採用の判断を除くすべての業務をサポートする会社も存在します。媒体出稿やエージェント依頼などの募集から、エントリー受付、選定、面接調整、応募者とのコミュニケーション、結果分析までと幅広い業務対応が可能です。






7.選定ポイント

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最後に採用アウトソーシングの選定ポイントをまとめておきましょう。

・依頼業務の範囲をきちんと決めておく
委託したい内容について、人事担当部門は経営層と細かくすり合わせをしておく必要があります。そのうえで、自社で担う範囲、任せる範囲を明確にしておきます。

・該当業務で実績が豊富にあるか
採用業務は、求人媒体からのエントリー受付、会社説明会の案内告知、事前参加確認電話、面接への呼び込みなど多岐に渡ります。こうした業務で実績が豊富にあれば問題はないでしょう。

・機密保持が徹底しているか
採用担当が最も重要視していることが、個人情報などの機密保持。徹底したセキュリティ管理ができているかどうかが鍵です。

・共有頻度、情報共有の質の高さ
採用担当との情報共有やその頻度について、具体的なケースを確認しておきましょう。

・委託先企業の教育がしっかりしているか
プロジェクトメンバーを出せるなどの体制をチェックしましょう。

・見積もりが明瞭か
スタッフが常駐か非常駐かによっても費用は違います。依頼前に、見積書の項目を確認しておきましょう。






8.まとめ


企業の採用活動が厳しさを増す中、採用アウトソーシングに任せることで担当者は人事計画などのコア業務に集中できるようになります。将来的な採用戦略の見直しにもつながる採用アウトソーシング。活用のヒントをつかむことはできたでしょうか。

参考文献

※2081年6月1日時点の内定率は65.7% ~キャリタス就活2019 学生モニター調査結果 (2018年6月発行)速報~
http://www.disc.co.jp/pressrelease/detail/19monitor_201806_sokuho-5948.htm

※2新卒採用支援市場に関する調査を実施(2018年)矢野経済研究所
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/1905