ANAグループ様(以下ANAグループ)は国内線約800便、国際線約200便を運航する日本を代表する航空会社グループです。その事業内容については、航空業はもちろん、空港地上支援、機体整備、物流、セールス、コールセンター、ケータリング、商社、不動産ビル管理、教育人材サービスなど、多岐に亘っておられます。

入社式概要

ANAグループは中核事業会社の全日本空輸株式会社を中心に例年グループ企業が多数参画した入社式を実施しており、その模様は多くのメディアにも紹介されています。

2017年4月1日に開催された2017年度ANAグループ入社式では、グループ参画企業36社、総勢2799名の新入社員が参加される過去最大規模の入社式を実施されました。 式典は、旅客機格納庫であり、多くの一般見学者が訪れるANA機体メンテナンスセンターで例年実施しておられます。



今回は、グループ参画型の入社式を開催する目的や実施する上でのポイントなどを、ご担当された全日本空輸株式会社 人財戦略室 ANA人財大学 中野 秀謙様にお話を伺いました。

入社式を通じて新入社員に伝えたいメッセージ

入社式を通じて、新入社員に伝えたいメッセージは次の4つが挙げられるそうです。

-社会人としての自覚
「新入社員の方には、今までのお客様という立場から、お客様へサービスを提供する立場に変わったということを気づいてもらい、自覚を促す必要があります。」

-安全に対する意識の浸透
「航空機をご利用いただくお客様は、ご家族の方、ご友人、仕事の同僚や取引先の方など多くの方々とつながっています。航空機における事故は一瞬でそのつながりを無くしてしまいます。ですから絶対に事故を起こしてはならないのです。そのためには、ANAグループ全社員が“安全”に対しての意識を徹底的に高め、日々実行すること。新入社員の方にもそのことを徹底して伝える必要があります。」

-ANAグループとしての連帯感
「航空業は一人、1社の力では成立しません。安全な運航を行うパイロットやCAはもちろん、安全な機体を用意する整備スタッフ。お客様の大切なお荷物を届ける物流スタッフ。地上でのご対応をさせていただく地上スタッフ。快適な空の旅をご提供する空港販売スタッフや開発スタッフなど多くの仲間が支え合いお客様にサービスをご提供しているのです。 ですから、所属会社や職種が違えど、グループ入社式の形をとる事で、入社初日から連帯感を感じてもらうようにしています。」

-同じ仲間になった歓迎
「新入社員の方は、期待と不安が入り混じって入社を迎えます。これから同じ時間を共有する仲間として、迎え入れる私たちは歓迎の意をしっかり伝える必要があります。」

入社式は人生で一度。やり直しがきかない緊張感

入社式に出席する新入社員の方は毎年違います。
新入社員の方にとって、社会人として初めて迎える入社式は人生で一度きり。
絶対に失敗できないという緊張感の中で準備を進めなければいけません。

失敗をしないためには、事前の準備段階において、徹底したシミュレーションによるリスクの回避や対処法の検討、関係先との緊密な調整が必要になります。

ANAグループでは、グループ各社の人事担当者、格納庫を管理する整備センターや設備管理の担当者、航空機の運航スケジュールを調整する整備業務担当者、メディアへの連絡を行う広報部門担当者、列席役員の入退場時に演奏を行うANAグループ社員によって構成されるオーケストラ「ANA Team HND Orchestra」、空港制限区域を管轄する国土交通省航空局の担当者、貸し切りバス会社の担当者といった社内外の多くの関係者と事前段階で緊密なコミュニケーションを取り、当日絶対に失敗しない体制を構築されています。

入社式は社内にも社外にも、進む未来を指し示す日

ANAグループでは、長きにわたる試行錯誤により作り上げてきた、入社式のプログラムが存在します。

プログラムという骨子は変えずに、新入社員に目指す未来をどう伝えるか?
ここで、事業環境を反映した、“テーマ”選定が重要になってきます。

今回の2017年度入社式では、東京 2020 オリンピック・パラリンピックオフィシャルパートナー(https://www.ana.co.jp/pr/16_0103/pdf/15-107.pdf)としての活動の一環として、オリンピック・パラリンピック機体デザインの発表を執り行いました。

また、今回の入社式は、ANAグループが新たな経営体制としてスタートを切る日と重なり、新たなリーダーが公の場に臨む、初めての機会でもありました。

社内外に広がる反響の輪

―式典後の社内外の反響はいかがでしたか?

「今回の2017年度入社式は、これまでの入社式の中でも1番だった事や初めてだった事が多かったです。まず、土曜日に開催したのは、長い歴史の中でも初めてでした。そして、参加した新入社員の規模が最大で2799名。新社長が就任して最初の行事が入社式というのも、今までにないものでした。」

「社内で行われた『入社式の振り返り会』での感想は好意的な意見が多く、ANAグループ社員が利用しているポータルサイトでの反響も良好でした。」

「参加者はもちろん、メディア、一般の方からの反響が大きく、ありがたいコメントを頂いております。取材メディア数は過去最大で、ANAグループfacebookページに投稿した入社式記事には2.5万いいねを頂きました。様々の媒体で反響が大きく、好意的なご評価を頂きました。」

専門会社に委託するメリット

―入社式という社内の行事を外部の専門会社に委託するメリットは何でしょうか?

「式典全体のトータルコーディネイトを委ねることで余裕が生まれることが最大のメリットです。

機材手配、外部業者への依頼、式典の進行等の調整や実務を、プロである専門会社に委託することで、自らがやるべき社内の調整に集中でき、結果として、入社式全体のクオリティと満足度の向上につながります。

また、専門的な知見に裏付けされた企画に対するアドバイスや提案もメリットです。」

委託先を判断する5つのポイント

―委託先を判断する際に見られているポイントは何でしょうか?

「委託先の判断には次の5つを見ています。

①実績 ②対応力 ③スケジューリング ④コストパフォーマンス ⑤信頼性

どんな会社とどのような仕事をしてきたかは重要です。その上で、こちらの希望や要望に対するレスポンスは良いか、納期管理は具体的に設計されているか、費用対効果を意識した提案をしているかを見ています。

また、私たちが特に重要視している点は『信頼性』です。ANAグループは、仕事上、人と人との信頼関係を大切にしているからです。

信頼性とは、仕事を進める上でのサポート力と言い換えられます。適切なタイミングでコミュニケーションを取っていただけそうか、日々変わってくる細かなタスクに臨機応変に対応いただけそうか面談を通じて意識して見るようにしています。」

ニューズベースのサービスについて

―ニューズベースのサービスについてお聞かせください。

1.多岐に渡るプロジェクト関係者と緊密な連携を取る調整能力
「当社の入社式は複数の部署が複雑に関係するプロジェクトです。また、会場も格納庫という特殊な会場ですが、経験を活かし、準備段階から関連会社とも積極的な連携を取っていただけるので安心して任せることができます。」

2.豊富な事例と的確なアドバイス
「ニューズベースは入社式をはじめとした社内向けのイベントを数多く行っており、トレンドやイベントの知見、他社の事例が豊富にあり、こちらが聞きたいトピックを具体的に教えていただけます。また、実施したい、やってみたいことに対するプロならではの助言を貰えた事も大変参考になりました。」

3.迅速で臨機応変な対応力
「調整関連事項を事前に細かく確認をしている点はもちろん、実施間際の変更にも、迅速で臨機応変に対応頂き、ありがたく思っております。」

その一例として、昨年の入社式でのエピソードが挙げられます。昨年の入社式では、式典機材(STAR WARS塗装特別航空機 )が当日の早朝に、ロサンゼルス国際空港から到着するような運営になりました。

到着が遅れた場合には、機材の入れ替えや搬入時間が遅れる懸念がありました。機材の搬入時には、機体の損傷を防ぐため、機体の導線には物を置くことができません。

よって、スクリーン移動、再設置などが生じる恐れがあったのですが、作業者の手配などを事前に対応頂きました。結果的には、予定通り機材は到着し搬入できたのですが、万が一、遅れていた場合も、最悪の自体にはならなかったと思います。」

“横のつながり”が新入社員に受け継がれる入社式

―今後の展望についてお聞かせ下さい。

「新入社員が入社して良かったと思える式典を引き続き企画、運営したいと思います。また、伝統的な部分は残しつつも新たなものを生み出すことが出来ればと思います。」

ANAグループが重んじている伝統とは、「TEAM ANA」という言葉に集約されています。 創業当時、社員役員合わせて28人という小さな会社だった時から、連綿と受け継がれる「横のつながり」を表しています。

過去最大の新入社員を迎えられ、華々しくも新しい門出を迎えられました、2017年度ANAグループ入社式は、TEAM ANAという連帯感が新世代にも浸透していくような素晴らしい式典となりました。

※本入社式の様子は、ANAグループ「What's up?ANA」サイト内でも紹介されております。

担当者からの声

田邊幸大
Yukihiro Tanabe

大規模な式典で重要なことは、式典のテーマ設定と事前段階での緊密な調整、そして当日のオペレーションです。ANAグループ様の入社式プロジェクトは、会社や職種も全く違う方々とのプロジェクトです。それぞれの専門分野を活かした役割分担が機能し、互いの信頼関係が高まった結果、出席者だけでなく関係者にも印象に残るグループ入社式となりました。

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