社員のモチベーションをどう上げる?将来を見据えた「確定拠出年金」制度を導入するメリット

社内コミュニケーション

社員のための福利厚生制度にはさまざまなものがありますが、長期的な視点で社員の生活を考えた「確定拠出年金」も福利厚生のひとつだということをご存じでしょうか? 中小企業向けの制度や金融機関による手続き代行も進んでいるので、導入のハードルは決して高くありません。

公的年金への不安が広がる今、確定拠出年金は、離職率の低減や優秀な人材の採用、社員のモチベーションアップなどを見込めます。

確定拠出年金とは?

「確定拠出年金」とは、私的年金(企業年金)のひとつです。年金といえば、国民年金などの「公的年金」が思いつきますが、世代間扶助で成り立つ公的年金が少子高齢化によりバランスが崩れつつあることが大きな問題となっています。

これに対し、「企業年金」は、掛け金を企業がまとめて運用し、その成果を将来決められた額だけ受け取るものです。従来の企業年金制度は終身雇用が前提となっており、転職の際にその転職先へ年金資産を持ち運ぶことが難しいというデメリットがありましたが、「確定拠出年金」は、加入者自らが運用を行うこととし、年金資産が個人のものであることを明確にしました。これにより、加入者(従業員)はライフプランに合わせた運用設計ができるようになったのです。

確定拠出年金を導入するメリット

それでは、会社が確定拠出年金を導入する具体的なメリットはなんでしょうか?

1.社員のモチベーションのアップ、離職率の低減

少子高齢化によって国民年金のバランスが崩れ、将来受給できる国民年金の額に大きな不安があることが問題になっています。もちろん、これを見越して各自で資産形成を行っている社員もいるとは思いますが、特に若手社員だと、将来を見据えた資産形成はなかなかできていないというのが正直なところではないでしょうか。

企業型の確定拠出年金は、こういった社員がスムーズに資産形成を行う手助けをする制度といえるでしょう。また、会社が掛け金を負担するため(社員が掛け金を追加できる制度もあり)、総じて「社員の将来を考えた制度」という印象があります。

社員の将来を考え末永く大切にしてくれる会社に対しては、社員の帰属意識も高まり、成果で応えようとするモチベーションのアップが期待できます。また、結果的に離職率の低減にもつながるでしょう。

2.優秀な人材の採用

確定拠出年金は、拠出額全額が社員の所得控除になります。社会保険料などは、社員の所得額に比例して計算されるため、確定拠出年金の導入は社会保険料などの削減も期待できるのです。将来の資産形成に役立つだけでなく、社会保険料などの削減にも資する制度を導入しているということは、求職者に対して「社員を大切にしている会社である」ことをアピールすることが可能です。

中小企業は福利厚生が手薄になりがちですが、そんななか、いち早く確定拠出年金を導入すれば、優秀な人材を確保するための重要なアピールポイントとなることでしょう。

3.コストの削減も

前述のとおり、掛け金が所得控除となるため、社会保険料などの削減が見込めます。これは、社員にとってだけでなく、会社にとっても大きなメリットとなります。詳細なシミュレーションは割愛しますが、約数十万円のコストダウンが見込めます。

社員のための制度を導入した結果のコストダウンなので、いわゆる「コストダウンによる副作用」が少なく、健全な経営が維持できます。

確定拠出年金のデメリット

ここまで確定拠出年金のメリットを紹介してきましたが、当然デメリットもあります。社員が自分で運用方法を決める制度なので、社員には一定程度の知識が必要になります。また、「年金」なので、60歳まで運用資産を切り崩せないこともデメリットであるといえるでしょう。

?

確定拠出年金は、社員の将来のためになるだけでなく、社会保険料などの削減のような、会社にもメリットのある制度です。社員に一定程度の知識が必要になるという懸念点もありますが、社員のモチベーションアップや離職率の低減といった、長い目で見たときの大きなメリットが期待できます。

ぜひあなたの会社でも導入を検討してみてはいかがでしょうか。

?

参考: