あなたの部下、モチベーションは大丈夫?社内ニートを作らない方法

社内コミュニケーション

「社内ニート」とは、企業に所属してはいるものの、ほとんど仕事をしていない人のこと。内閣府の調査では、全雇用者の8%が雇用保蔵、すなわち社内ニートにあたると見積もられています。ひと昔前のいわゆる“窓際族”とは違い、20代から30代の一般的には働き盛りの若手社員に増えているのが社内ニートの特徴です。

社内ニートが増えたのはなぜ?

社内ニートは、本人にやる気がないからというような個人の問題と考えられがち。しかし実際は、企業の構造的な問題や上司自身が理由になっていることも多くあります。

社員を育てる時間がなく新人に仕事が回らない

長らく続いた不況のために、企業は人員不足に陥っています。景気が上向いてきたからと新人を採用しても、上司は既存の業務を処理することで手一杯。新人教育に時間を割けないこともあります。そして、教育を受けていない社員に難しい業務ができるわけがなく、結果的に仕事が回ってこないという事態になるのです。
OJTというと聞こえはいいですが、知識がない状態の新人には酷なことも多く、自分から仕事を取りにいくタイプでなければ向かない方法でもあります。

事業の縮小

企業の業績が悪化し、事業を縮小することになった場合、人員に余剰が生まれます。仕事のできる人や能力のある人から順番にほかの事業に回されますが、次の仕事を待っている間にそのまま社内ニートになってしまうこともあるようです。

上司の仕事の振り方

社内ニートが生まれる原因のひとつとして、上司の仕事の与え方に問題がある場合があります。仕事がまだできないからという理由で単純作業しか与えなかったり、仕事のできる人に業務を回してしまったりすることも。
その結果、特定の人に業務が集中し、一部の人だけがものすごく忙しくなる一方で、ほかの人が時間を持て余すことになります。隣の人が何の仕事をしているのかわからないような状況は、部署内でのモチベーションを下げ、社内ニートを生みやすくなります。

社内ニートになっていないかチェックしてみよう

あなたの部下は、社内ニートになっていませんか? 部下の行動について下記の項目をチェックしてみましょう。

1.仕事をしているフリをしているが、実はゲームやSNSをしている。
2.定時で帰れるはずの業務量なのに、ほかの人よりも長く会社にいる。
3.勤務時間中に不必要なほど何度も席を立つ。
4.会社にいる間、会話をほかの社員とほとんどしない。

どれかひとつでもあてはまれば、その人は社内ニートになっている可能性が高いかもしれません。

社内ニートを作らない方法とは?

では、どうすれば社内ニートを生まないようにできるのでしょうか。ポイントは仕事の振り方にあります。

雑用ばかり与えない

あまりにも簡単な業務ばかり与えていては、モチベーションが下がってしまいます。「まだ仕事ができないから」「社員教育をしている時間がないから」という理由で、すぐにできるような雑用ばかりを押し付けていては、いつまでたっても仕事ができるようにはなりません。特に上司が雑用を命じていると、ほかの社員も「簡単な仕事はあの人に頼めばいいんだ」という雰囲気になりかねません。

業務内容を共有する

企業の業務は部署ごとにチームで行うもの。しかし、仕事ができる人にばかり業務が集中している状況では、だれが何をしているのかをほかの人が知らないということが起こり得ます。たくさんの業務を抱えている人が、上手にほかの人に割り振ることができればよいものの、能力のある人に限って抱え込みがち。部署内で業務内容を共有して、だれがどんな業務をしているのかがわかるようにしておけば、上司が仕事を与えやすいだけでなく、自分から仕事をもらいにいく雰囲気にもなりやすいものです。

社内ニートは本人もつらいですが、会社にとっても人材を寝かしていることになり、社内の雰囲気はよいものとはいえません。社内ニートは、実は本人のモチベーションの問題だけでなく、組織そのものの問題でもあります。一度、現状の仕事の割り振り方を見直してみるのもよいでしょう。